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【レイドジャパン開発よもやま話】第5回:キッカケはホバスト。開発が進められているスイムベイト「おさかな君」

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ソフトプラスチック素材で作られたリアルな魚の形のルアー。

リーリングすることにより艶めかしく泳ぐモノが多く「スイムベイト」と呼ばれることが一般的。

さて、今回は「おさかな君」の愛称で、現在開発が進められている“スイムベイト”のお話。

 

おさかな君

まだ開発に着手したばかりのアイテムで、本来であればまだここで公開するタイミングでは無いのかもしれません。

ですが、その威力の凄まじさからこれまでにも多くの対決企画などで実戦投入されたりして、既にメディアに露出。まだまだ不確定要素も多く、詳細まではお伝えできませんが軽く紹介していきたいと思います。

まずスイムベイトと言うと、名前の通りリーリングによって泳がせる使い方をイメージすると思いますが、お魚君開発のルーツはそれとは少し違います。

 

キッカケはホバスト

開発のきっかけは昨年の冬、今流行りのホバストについて勉強していた時の事。

ホバストの特長である移動距離の少なさ・滞空時間の長さに衝撃を受け、それに対し冬の低水温により決して高活性だとは思えない魚がライズアップしバイトしてくる姿を目の当たりにし、更なる衝撃を受けました。

シェイクによるアクションでアピールし続けているとは言え、小さなベイトフィッシュ系のワームにこれだけの集魚効果をもたらせられるなら場合によってワームのサイズが大きい方が効果的な事もあるはずでは!?…と思い、様々なワームにホバストのリギングを組み試行錯誤。

すると、なかなか効果的なセッティングもあり面白い結果がありましたが、ワームの大きさもある一定のサイズや重量を超えるとホバストの機構ではワームの身切れが多発して物理的に無理が生じるのと、ひたすらシェイクし続けるアクションが必ずしも有効ではない事に気付き、大きなサイズのホバストは何時しか「滞空時間の長いスイムベイト」に方向性が変化していきました。

バスに喰われまくった1stサンプル。頭もボディーも歯型まみれ!

 

滞空時間の長いスイムベイト

そこで、スイムベイトを出来る限り長く水中に漂わせる為にボディー形状や機構を見直したスイムベイトを一から設計。

そうして完成したのがこの「おさかな君」と呼ばれるプロトタイプなのですが、通常リトリーブでは複数の魚を引き連れて戻ってくる高い集魚力を持ち、見えバスに対するアプローチでは殆どの魚が何かしらの反応を見せ、結構な確率でちょっかい~本気バイトに至るという…ここ最近ではちょっと記憶に無いほど、異常な高反応を見せています。

7月の府中湖での対決企画でのビッグバスもこのおさかな君でした。

 

しかし、まだまだフッキング率や強度等問題点も多く、現在誠意調整中。

また進展があれば、随時更新していきますので「レイドジャパン開発よもやま話」をチェックして下さい!

 

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。