ゼニス・Doai(ドアイ)
オープンウォーターにおける「飛距離」は、時にアングラーの釣果を左右する絶対的なアドバンテージとなる。
サーフ、大規模河川、干潟、そして荒磯。あと数メートル先にあるブレイクや潮目を撃ち抜くために、ゼニスがヒグチ釣具店・樋口弘実氏の監修のもと開発を進めていた注目のロッド「Doai(ドアイ)」が、遂に正式リリースされた。

ブランクス挙動の徹底管理:長尺ロッドの「だるさ」を排除した収束スピード

ロングレングスのロッドが抱える宿命とも言えるのが、キャスト後のティップのブレや持ち重り感である。しかし、「Doai」のブランクス設計は、キャスト時の荷重移動に対して極めてスムーズなベンディングカーブを描き、リリース直後にピタリと止まる「収束の速さ」を実現している。

このブレのなさが、アングラーのスイングエネルギーを一切ロスすることなくルアーの推進力へと変換する。
具体例でいうと、アダスタのリップレスミノー「ゼルファス133F」を使用し100m超えのキャストを記録したことがあるという。
単なる硬さによる反発ではなく、ロッド全体の「曲がりと戻り」のタイミングが調律されていることの証といえるだろう。
独自のライン放出理論に基づく特注ガイドセッティング
飛距離と直結するもう一つの要素が、ラインのチョーク(収束)とガイド摩擦の軽減だ。「Doai」では、既存のセオリーに囚われず、樋口氏の膨大な現場経験から導き出された独自のガイド配置と高さ調整が施されている。

これにより、太糸のPEラインや強風下においても、スプールから放出されたラインが極めて滑らかにガイドを抜け、ライントラブルを抑制しつつルアーの初速を高い次元で維持することが可能となっている。
可変式リアグリップがもたらす恩恵
面白い機構が、「リアグリップの換装システム」。
リアグリップの長さをアングラー自身で変更できるこのギミックは、単なる目新しさではない。

ウエーディング時や細かなルアー操作が求められるシーンでは「ショートグリップ」を選択し取り回しを向上させ、重量級ルアーの遠投時や大型青物とのファイト時には「ロンググリップ」によるレバレッジ(テコの原理)を効かせるといった、状況に応じたトランスフォームが可能。まさにタックルバランスを最適な「度合い」に調整できる画期的なシステムだ。
展開モデルのスペックと適性

実戦投入を前提とした2つのレングスがラインナップされている。
Doai-S1062MH
全長: 3.20m / 適合ルアー: 15〜50g / 適合ライン: MAX PE2.5号
取り回しと操作性に重きを置いたテクニカルモデル。シーバスゲームにおける繊細なルアーコントロールを可能にしながらも、掛けてからはバットパワーで魚の頭をコントロールし、主導権を一切渡さない剛性を持つ。
価格: 62,000円(税抜)
Doai-S1132MH
全長: 3.43m / 適合ルアー: 15〜50g / 適合ライン: MAX PE2.5号 /
飛距離100mの記録を打ち立てた大遠投特化型モデル。11フィート3インチという長尺でありながら自重を約200gに抑え込むことに成功。しなやかなティップ〜ベリーに対し、バット部には良型のブリクラスさえも真っ向からリフトする強靭なトルクを秘めている。
価格: 63,000円(税抜)

「Doai」という名に込められた3つのコンテクスト
ちなみに、このドアイというネーミングには開発者のフィロソフィーが込められている。
「度合い」:状況やアングラーの好みに応じてグリップ等を調整し、常に最適解を導き出せる機能性。
「どあい」:愛知県屈指の難所である伊良湖水道のローカルネーム。このハードなフィールドを制覇するための性能。
「ど愛」:そのまま「大きな愛」を意味し、釣りを深く愛してほしいという願い。
購入方法は限定的だが、価値ある一本に!!?
「Doai」は、万人受けを狙った汎用ロッドではない。遠投性能と実戦でのランディング率を極限まで追求した、プロユースの特化型ギアである。
開発者の意図とロッドの特性を深く理解した上で使用してほしいという想いから、販路は「ヒグチ釣具店」の店頭および「ゼニス公式オンラインストア」に限定されている。オープンウォーターでさらなる飛距離という武器を求めているシリアスアングラーにとって、間違いなく検討に値する一本と言えそうだ。
■公式オンラインストア詳細ページはこちら























































