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怪魚釣りinガイアナ共和国~最終編

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

今回は最終編ということでガイアナ怪魚釣りの結果をレポートしたいと思います。

前回の記事はコチラ

怪魚釣りinガイアナ共和国~初日

初日からまさかの巨大ピラルクーが釣れて、ほぼすでに満足なガイアナ釣行(笑)。残るはまだ釣ったことのないアマゾンのスターフィッシュ達をルアーのキャスティングメインに狙います。

初日、2日目の上流キャンプを終え、下流のベースロッジに戻ります。その下っていく途中でバイトしてきたのは、憧れのアロワナ。しかもビッグサイズ!

初のアロワナに感動です。岩の陰に潜んでいました。着水とほぼ同時にミノーをひったくられました

水槽の中でしか見たことがなかったアロワナ、天然の綺麗な魚体を釣り上げることが出来ました。バレやすい魚で何度かジャンプされましたが無事ランディングできたのはラッキー。川の流れもあり、めちゃくちゃ引きました。

次期ワールドモンスターのハイエンドバージョン。TAF製法で軽さと感度を向上させ、強度もさらにタフに。来年発売にむけて着々と開発進行中

使用していたロッドは、次世代のワールドモンスターのハイエンド機種になるのですが、100%国産のカーボンプリプレグを採用したTAF製法でつくられたプロトタイプ。パックロッドですが良い感じに仕上がってきています。発売は来年2021年を目指しています。

リールはレボロケットで、こういった釣りはハイギアが非常に楽です。普通のギアと比べたら一段をハイギアの有利性を実感出来ました。その後もピーコックバスなどを釣りながらピライーバロッジに戻ってきました。

テレビも電波も届かない自然だけの時間が毎日同じように過ぎていきます

ピライーバロッジは快適そのもの。シャワーもついているし、ベッドも完備です。そのありがたみが身に沁みます。夕食はそれぞれの釣果を話しながら盛り上がり、まだまだ続く釣行のためにゆっくり休みます。

今回お世話になった船長(右)。若い子は船長の息子ではなく、船長になるべく勉強中

続いてアマゾンの憧れの魚カショーロを狙います。船長にその旨を伝え、カショーロの潜むポイントを攻めていきます。カショーロは流れの中にいることが多く、リップの長いミノーが定番ルアー。流れの中に入れてグリグリ巻きます。アロワナもカショーロもそうですが、そんなに簡単ではありません。

実際アロワナも貴重な1尾を手にしただけで、何尾も釣れるわけではありませんでした。同じくカショーロも狙うもなかなか釣れません。でも何とかあの特徴の牙の長いカショーロを求めてキャストを続けます。

牙が鋭いため、リーダーの先にワイヤーを入れて挑みます。諦めずキャストを続けた結果、待望のバイト。ジャンプされるも丁寧にファイトして無事ランディング。また一つ夢が叶いました!シルバーに輝く魚体は美しく、何と言っても下の歯がカショーロの特徴を物語っていました。

続いてこちらも憧れのカショーロ。ディープダイビングのミノーのタダ巻きで。こちらは流れの流心にいる感じです

下の尖った長い牙ともいえる歯が特徴です。リールはレボロケット

ルアーのキャスティング以外にも、釣ったピーコックバスの切り身を利用してナマズ系を狙います。目指すは2mオーバーのピライーバですが、私はレッドテイルやタイガーでもどんなナマズでも構いません。

エサを投げ込んでは待ちの釣りなので、待っている間はベイトフィネスで数釣りを楽しみます。今回一番数を釣ったルアーはバークレーのDEXメタルバイブ。こちらは本当に多くの魚を釣りまくりました。海外遠征へ行かれる際は必ず持参することをオススメします。待ち時間も退屈することなく、時間を有効に使えました。

今回一番魚を釣ったルアーがDEXメタルバイブ。ベイトフィネスで数釣りを楽しむにはもってこいのメタルバイブ

同船していたノリさんが仕留めたタイガーショベルノーズ。
カッコいい模様が特徴です

そんな中、同船していたノリさんがタイガーショベルノーズをキャッチ。

ノリさんは今回の釣行で一番釣りたい魚種がピライーバということで、さらにピライーバを求めてポイントを転々と変え移動します。ここでノリさんに強烈なバイト。レッドテイルでは、と本人も船長も言っていたが、上がってきたのは本命のピライーバ。

ここからノリさんも慎重にファイトして、ようやく憧れのピライーバを獲ることが出来たノリさん。目標の2mオーバーには及びませんでしたが、それでもメーターオーバー。ピライーバも難しく、結局8人いたメンバーでピライーバはこの1尾のみでした。

同じく同船していたノリさんがピライーバをキャッチ

そのピライーバに大満足なノリさんは、最終日ロッジでゆっくりするということで、私1人で最終日ルアーのキャスティングゲームを満喫しました。

ピーコックバスもサイズ問わなければピラニア同様、永遠と数が釣れます。強いロッドだと楽しさに欠けるので、今回持ち込んだカラーズのベイトフィネスロッドだと魚が小さくても十分楽しめます!

ピラニアも普通のピラニアとブラックピラニアがいるのですが、どちらもDEXメタルバイブで永遠と釣れます

まだ大型のピーコックバスを釣り上げていなかったので、ピーコックバスのサイズアップを目標にルアーをキャストし続けました。ピーコックバスはサイズ問わなければ結構イージーに釣れる魚で、それだけ魚影が濃い魚。あとピーコックバスのよいところはバスと同じく色んなルアーで狙え、特にトップウォータープラグに出るバイトは非常に強烈。水面が爆発したかのように激しい音を立ててアタックしてきます。

何尾かのピーコックバスを釣ったあと、ようやく狙いのサイズがヒット。1つの目標の60cmオーバーを超えることが出来ました。

60cmアップのピーコックバス

口はバスと同じく大きい口をしています。ワールドモンスターのちょっと強めのシリーズ「ビースト」のプロトロッドで

このピーコックバスは場所や種類によってはまだまだ大型のサイズが狙えます。この最終日を終え、今回の釣行は終了を迎えました。途中ピラニアに指を噛まれたり、ボートから落水したり、巨大ワニを狙ったりとちょっとしたハプニングもあり良い思い出となりました。荷物をまとめ、また時間をかけて日本に戻りました。

ワニ(カイマン)もあちこちで見られます。触る機会が滅多にないので、かわいいサイズを持ち上げてみます♪これは夜、ロッジ周辺を徘徊していた子供のワニさんです

魚以外にも普段見られない生き物たちが普通に見られます。こちらはタランチュラ

荷物はなるべく少なくするようにしますが、100L容量のスーツケースは必要です。荷物をまとめて日本へ帰ります

今回は大きなトラブルもなく、かなり快適な釣行となりました。

アマゾンの釣りは一見ハードルが高そうに見えますが、インフラは整っていますので想像以上に快適に釣りを楽しむことが出来ると思います。ワールドモンスターのようなパックロッドも増えていますので、便利に快適に海外遠征に行ける時代になったと思います。

一生に一度、思い出作りに今回のガイアナやブラジルのアマゾン、またはロシア、パプアなどまだ行ったことのない国へ、夢やロマンを求めて怪魚釣りに行かれてはいかがでしょうか。

トモ清水でした~!

See you soon!

あっという間の6日間。移動日合わせれば10日間の釣行。プライスレスな貴重な体験が出来ました。また機会があれば是非またガイアナに来たいし、また違う国へも挑戦してみたい