今江克隆のルアーニュースクラブR 第978回「限界を超える超フィネスの威力とその弱点〜2019TOP50を振り返る〜」の巻
2019年を表す言葉は…
さて、いよいよ2019年もあと1週間。と言うことで、今回は2019年のTOP50シリーズを冷静にもう一度に振り返ってみたいと思う。
2019年の自分のTOP50を振り返って、ひと言で今年を表すならそれは「守り」の1年だったような気がする。
ぶっちゃけ、今年ほどストレスの溜まった釣りは過去にも記憶がないほど様々な試行錯誤をし、迷い、それでも耐えた1年だった。
その根底には昨年、TOP50残留枠である30位(昨年は29位が残留圏内)に残ることができないトーナメント人生初の30位となり、2年連続30位下になった場合、たとえ永久シード権を与えられてはいても引退を決意して望んだ1年だったことがある。
本音を言うとその「引退」の2文字のプレッシャーは過去自分が経験したことのない種類のプレッシャーであり、プレッシャーを楽しんでいた頃のものとは全く異質な、「怖気」に近いものでもあった。
結果、その怖気が自分の釣りの良い部分を萎縮させ、全ての面で勝負を捨てて守りに逃げてしまったことが何よりも悔いの残った1年だった。
トーナメントが面白くない!
結果的に年間26位という平凡以下の順位ながら、次年度のTOP50正規残留資格は獲得することはできた。
ただ、もし守りに徹しながら今年も残留圏内に残れず引退することになっていたら、恐らく一生後悔することになっただろう。
自分を捨てて守ったから正選手として残れたのか、自分らしく攻めていれば落ちて引退だったのか、この1年の判断が良かったのか、悪かったのか、結果は神のみぞ知る所だ。
だが、正直、過去35年間でトーナメントが「面白くない」と感じたことは初めての経験だった。
もう二度とこんな後悔だけはしたくはない。
ゆえにTOP50正規選手枠を取り戻した来期は、どんな結果になろうとも、全戦全開全力で、徹底して自分の好きな、得意なスタイルで今の最強若手達に挑もうと今は強く思っている。
そしてただ一人実力と35年の戦績で勝ち取った永久シード権を来期は「最強の矛と盾」として、堂々と使う覚悟である。
衝撃のポッキーが大活躍!