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【水面炸裂でエキサイティング】近年盛り上がりを見せている「ヒラマサトップゲーム」の魅力

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近年、盛り上がりを見せているジャンルである「ヒラマサトップゲーム」。

ヒラマサはジギングやキャスティングなど、いろんな狙い方ができる魚種だが、私のメインフィールドの能登半島沖(のとはんとう)、珠洲沖(すずおき)、輪島沖(わじまおき)ではトップゲームで大型のヒラマサが狙うことができる。

そこで今回は、私が実際にヒラマサをトップゲームで狙いに行った先日の釣行について詳しくレポートする。

中川 陽平(Youhei Nakagawa) プロフィール

幼いころから釣り三昧な環境で育ち、渓流からアユの友釣り、バスフィッシングまで何でもこなすマルチアングラーの一面も持ち合わせている。 現在は北陸でオフショアのジギング、キャスティングゲームが中心。サンライン、BEAT,フィッシュトリッパーズビレッジ、VANFOOK、TALEXのテスターとして活躍中。

能登半島のヒラマサゲームの魅力について

落葉樹が紅葉し始めたころ、珠洲沖をメインにして精力的に活動する高根船長「シーク号」を訪ねた。

ここ数年、春と秋のヒラマサのハイシーズンの時には必ずここを訪れている。

 

能登半島でヒラマサを狙えるシーズンは短く、玄界灘【げんかいなだ/九州】のように通年狙えるわけではない。

しかし、シーズン、ポイントが限られる中のヒラマサゲームであるが、北陸ではなかなか出会うことができないサイズのヒラマサが多く上がっていることも、また事実である。

当日は夜が明けるのを待って出航。最初のポイントまでかかる時間は20分。ポイントが近いのも珠洲沖の良いところだ。

 

ポイント到着後「ブリ」の反応はあるが本命のヒラマサが現れず

キャスト開始からすぐにチェイスがあり、勢いよくルアーに飛び出してきたのは6kg前後の丸々としたブリ。

それからもチェイスとヒットが続くが「ブリ」や「メジロ」が多く、本命のヒラマサからのコンタクトは得られない。

秋のヒラマサが捕食するベイトの種類は様々だが、春の時期のメインベイトになるイワシやトビウオとは違い、バリエーションが多いのも特長である。

私自身、秋は「シイラ」「サバ」「ダツ」場合によっては「アオリイカ」などのベイトも想定し、春よりも大きめのルアーをセレクトすることが多い。

しかし、この日はそう言った大きいベイトの気配はなく、15cm前後のイワシがメインベイトのよう。

そこで私が選んだのはのルグランタンゴ190【フィッシュトリッパーズビレッジ】。

 

このルアーは側面に大きなフラット面があり、ジャーク時に細かくボディをくねらせ強烈なフラッシングを生むルアーであり、珠洲沖に限らず全国的に好釣果を生んでいる。

私はこの小刻みなアクションとフラッシングが、イワシパターンの時にかなり有効であることを、実績と供に確認済みである。

 

潮止まりで沈黙が続くなか遂に本命がバイト

午前中の潮止まりが終わり、午後からの地合いに備える。しかしなかなか、ヒラマサらしいコンタクトはなく、あれだけ高活性だった「ブリ」「メジロ」のチェイスも遠のいていた。

沈黙が続くなか、それでも信じて投げ続けると、ドバッ! 一瞬海面が割れ、体の半分以上を空に突き出しルアーを抑え込むようにひったくっていった。ファイトが始まり、強烈なヒラマサ特有の引きこみを見せながら上がってきたのは8kg弱の見事なスタイルのヒラマサであった。

 

この日はこの1本と2kg弱のヒラマサを数本追加して終演となったが、ここ珠洲をはじめ輪島沖では10kg、20kgというヒラマサが毎シーズンキャッチされている。

大型ヒラマサを狙える玄界灘や、山口県周辺海域に決して引けを取らないポテンシャルのあるポイントであることは言うまでもないのである。

しかし、ここを訪れるアングラーは少なく、未開拓な部分と未知なる可能性を秘めたフィールドであることは間違いない。

 

ヒラマサゲームでメインに使用するタックルを紹介

最後にこのフィールドを訪れようと考えているアングラーの方にタックルセレクトについて述べさせていただきたい。

私自身が使用しているメインタックルは大型のヒラマサ対応のロッドにメインラインは「ソルトウォータースペシャル キャストアウェイ・モンスターバトルPE」【サンライン】の(6号、8号、10号)を用意。

写真は5号です

規 格 LB 50 60 80 90 100 130 150
300m単品 参考号柄 3 4 5 6 8 10
直強力(kg)MAX 21 27 32 37 45 55
200m単品 参考号柄 12
直強力(kg)MAX 65

サンライン公式「ソルトウォータースペシャル キャストアウェイ・モンスターバトルPE」詳細ページはこちら

 

リーダーは「ソルトウォータースペシャル システムショックリーダーナイロン」【サンライン】130Lb、150Lbを用意。それ以下は不必要だと考えている。

写真は25Lbです

規 格 LB 12 16 20 25 30 35 40 50 60 70 80 90 100 130 150
50m単品 参考号柄 3 4 5 6 7 8 10 12 14 16 18 20 24 30 40

サンライン公式「ソルトウォータースペシャル システムショックリーダーナイロン」詳細ページはこちら

 

私が最も信頼のおいている結束方法はPRノット。ここ珠洲沖は根が荒く、比較的浅いポイントが多いので、場合によっては魚を掛けたら根に潜られないようにパワーファイトが必要となるケースがあるが、これらのセッティングのおかげで安心してファイトができている。

 

PRノットの結束動画はこちら

出典:YouTubeチャンネル釣りバカ倶楽部

 

大型が居るフィールドではシッカリしたタックルを準備することが必要

北陸のヒラマサのイメージなのか、ライトタックルで挑む方が多いのが事実。

実際、今回お世話になったシーク高根船長の船でも、獲れない魚が多く存在している。狙う魚と実際にかかる魚とのギャップが大きく、キャッチに至らないケースが多発しているというのが現状だ。

ぜひ玄界灘や山口県周辺海域、そしてここ能登半島、珠洲沖、輪島沖などの大型のヒラマサが生息するフィールドと、一般的なサイズのヒラマサを狙うフィールドでタックルを使い分けてほしい。

そして、春は大型のヒラマサが産卵期を迎えるシーズンであり、リリースという行動も頭の片隅においておただきたい。

そして、北陸の冬にかけて大詰めを迎える「ヒラマサトップゲーム」。是非大きいサイズが生息するフィールドで価値のある1本に出会っていただきたい。

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!