こんにちは。エバーグリーンプロスタッフの木下彰(きのした あきら)です。
木下 彰(Akira Kinoshita) プロフィール
サイズが小型ながら、数釣りを楽しめる夏アジシーズンが終わり、いよいよ良型も狙いやすい秋アジシーズンに本格突入間近です。
有名ポイントには、連日連夜釣り人が溢れています。
そんな中、私が密かに楽しんでいるのことが、「スペリオル・SPRS-76MH-S スーパーDアタッカー」を使用した【新規ポイント開拓アジング】です。
エバーグリーン公式「スペリオル・SPRS-76MH-S スーパーDアタッカー」詳細ページはこちら
なので今回はそんな密かに楽しんでいる釣りについて話していきたいと思います!
波止場以外にもさまざまな場所でアジングが成立
「新規ポイント開拓」といっても色々あると思いますが、今回ご紹介するのは、見知らぬ土地に遠征して新鮮さを楽しむポイント開拓ではなく、身近なエリアでいままで竿を出したことがないスポットを攻略するタイプのポイント開拓です。
私が主にメインフィールドとしている山口県東部瀬戸内エリアは、大小さまざまな島々で構成された島嶼(とうしょ)部で、ワンドに囲まれた穏やかな波止から、急流急深の離島や遠浅のサーフやシモリが入り乱れる砂利浜、または、入り組んだ磯場等、実に多彩なロケーションに恵まれているエリアなんです。
基本的にアジングの定番スポットと言えば、常夜灯のある波止場が定番なんですが、そもそも海の中にあれだけ大量のアジが、夜間に常夜灯のある波止場周りのみで餌を捕食しているというわけではないです。
なので釣りやすい環境にこだわらなければ、様々なシチュエーションでアジングを楽しむことができます。
外灯や施設の照明が水面を照らす小磯やサーフに注目!
私が開拓ポイントとしてよく選ぶエリアは、道路の外灯や深夜まで営業している施設の照明等や、光源があって水面を明るく照らしている場所です。
ポイント開拓と言ってしまうと、すぐに真っ暗闇のサーフやゴロタ浜、又は山越え谷越えて向かう磯場等、ついついハードルを上げて考えがちですが、意外に車から降りてすぐのポイントにアジがたまっている場合があります。
道路脇の外灯は意外と遠くまで光が届いている場合が多く、海岸線に点在する小磯やテトラ帯などは狙い目ですし、有名ポイント隣接のサーフや磯、対岸に外灯があるようなワンドや河口など、その気になれば至るところでアジングは成立するんです。
ベイトが集まりやすい条件を持つ場所に絞り込むべし。
これらの紹介したポイントは、船が出入りすることを目的として造られた場所では無いので、水深が浅い場合も多く、いつでもアジがたまっているというわけではありません。
回遊してきての一時立ち寄り場所的なトコロが多いです!
活性の高いアジが回遊してくるには理由があり、その理由で1番に上げられるのは、やはりベイトの存在ではないでしょうか。
延々と続く海岸線沿いの道路の脇に外灯が等間隔で並ぶようなポイント。
見た感じではどこにベイトが着いているか分かりませんが、その1つずつを丁寧に探すと結果が分かる頃には、夜が明けてしまいますので、まずは素早く見て回って、ある程度見極めも必要だと思います。
主にチェックするポイントは、「潮通しは良いか」「沖に深場はあるか」「ストラクチャーはあるか」等を目視で確認出来る範囲を軽く釣りをしてみて、判断するのがよいと思います。
そこで、ある程度アタリをつけた後は、そのポイントの条件を元に、想像力を働かせることで、おのずと攻め方が絞れてきます。
例を挙げるとするならば、「潮通しの良いポイントに藻場がある」→「藻場の潮下には流されたワレカラ等が点在してマイクロベイトが溜まりやすい」→「マイクロベイトが藻場から流されやすいのは潮が動き始めた瞬間か1番流れの速い時間」→「そのタイミングで深場からアジが上がってくるかも」→「それならいつ入ればこのポイントは一番釣れるのか?」といった感じに考えることが出来ます。
それ以外にも、切れ藻がいつも浮かんでいるようなポイントは、一見すると潮が止まって淀んでいるように思えますが、実は藻が流れ着くポイント=ベイトが流れ着くポイントであり、マヅメが絡むと一気に魚の活性が上がる、なんてこともあり得ます。
釣果情報の上がった有名ポイントで、居るはずのアジにいかに口を使わせるかを考えながら釣りをするのも楽しいのですが、居るかどうかわからないポイントの可能性を吟味しながら、宝探しのようにポイントを探索するのも実に楽しい釣りだと思います。
遠投性能・感度・操作性を備えたタックル&リグが必要。
そして、ポイントにアタリをつけて、攻め方を絞り込んだ後にモノを言うのが、海の中の状況をいち早く感じ取ることが出来るタックルだと思います。
最も簡単に海の状況を感じ取ることができるタックルとはそんなに特別な物ではなく、実は普段から使い慣れたロッドやリール、他に使い込んだルアーなんです。
いつもの感覚の違いから、ポイントの状況を見定めるというアプローチが1番効率が良いのですが、「サーフや磯場」「ゴロタ等」は手前にほとんど水深が無いシチュエーションが多いので、波止場周りで使いやすい「ショートロッド+軽量なリグ」よりも、遠投性能を備えた「ロングロッド+重量のあるリグ」を組み合わせたタックルが圧倒的に有利です。
また、ポイントに届くだけで良いのであれば長尺の投げ竿で重いジェット天秤を投げれば良いのですが、それではなかなか潮の流れや地形の変化を感じ取ることが難しいので、それらを事細かく感じ取れる感度も必要となります。
また、広く探って海の状況を見極めた後に、ここぞといったスポットとタイミングで思い通りにリグを動かすためには、高い操作性を併せ持ったタックルが必要不可欠となります。
それらを踏まえて、私がポイント開拓に使用しているのが、7~20g程度のキャロライナリグやフロートリグです。
魚の活性が高い時や水深が深い・流れが速い場合には、キャロライナリグ。
魚の活性が低い時や水深が浅い・流れがそれほどでもない場合はフロートリグを主に使用しています。
更に状況に応じてキャロライナリグのウェイトやフロートのタイプ(フローティング・シンキング)を使い分けることで、より幅広い状況に対応しやすくなります。