今江克隆のルアーニュースクラブR 第963回「神ワームの変遷と再起動するマッチョ」の巻
ネコリグへの対応
そして、今回は幻のノンソルト素材(臭いは付いてます)も同時にリリースになる。
その理由は、実は「マッチョ」の形状はまさに当時は存在しなかったリグ「カバーネコ」に極めて相性が良いからである。
自分は川村光太郎君の「NSSカバーネコフック(FINA N・S・Sフック)」を非常に愛用しているが、やや難点がラウンドボディのストレートワームを綺麗に真っ直ぐリグるのが結構難しいこと。
ところがマッチョの扁平ボディは実に簡単に真っ直ぐセットしやすいのである。
そこでネコリグ、カバーネコ用に素材が丈夫でやや硬いノンソルト素材を同時にラインアップしたのである。
カバーにぶち込むので平行姿勢は不要の上、針持ちの良さと、ノンソルとならではの美しいスケルトンカラーもやはり欲しかったというのが本音である。
こちらはネコリグのみならず、ジグヘッドにも耐久性が高く最適である。
またマスバリネコの場合も、フラットな横幅がボディの横倒れを防ぎ、針先をガードしてくれるためノーガードでもカバー回避力は抜群に良い。
フラットな面も適度な水推しがアピール力を増してくれ、引き抵抗も全く苦にならないベストなバランスになっている。
逆にフラット面を横にして、側面の2節目〜3節目の膨らみ先端にマスバリセットすると、ブルブルとバイブレーションが強く発生し、ジャークで左右にスライドするセティングも出るので是非試してみて欲しい。
ちなみにハイフロート素材をネコリグにセットすると、ピンコ立ちセットも可能なので、結局はどちらも非常にバーサタイルな「ダウンショット専用?」ワームになったと言えるだろう。
現在、マッチョリバイバルの噂を聞きつけてか、霞ヶ浦ではオールドマッチョを探し出して秘かに使っているアングラーがかなり増えている。
伝説の名作ワームは時代を超えて永遠の定番「釣れるエサ」なのである。
まぁ正直、地味すぎるぐらい地味なルアーだが「地味こそものの最強なり」が今の時代なのである。