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第11回 アジングロッドの変遷

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

アジングロッドの変遷

アジングを始めたころは「アジングロッド」は存在していなかった

僕がアジングを始めたころはまだ当然のことながらアジングロッドと言われるものは存在していませんでした。

その当時、アジは愛媛では「海の虫」と言われる魚でいくらでもいるものと思われていました。

実際に僕が釣れたアジをクーラーに入れていると地元のオバちゃんに“兄さんその魚持って帰ってどうすんの?”と聞かれて“もちろん帰って食べますよー”と言ったら、“明日か?”と言われたので“今日はもう遅いので明日になりますね”と答えたらオバちゃんが“そんなん大丈夫か?”と言われ僕は“?????”。

だって十分に美味しく食べているので言っておられる意味がまるで分からなかったのです。

どういう意味かよくよく聞いてみると、地元のオバちゃん達にとってアジは「食べる前に釣って食べるもの」で日をおいて食べるものではないと思っているらしい!(◎_◎;)

確かに夕飯前に港でサビキをすれば25cmぐらいのアジが10匹ぐらいは簡単に釣れました!

それほど昔はアジが沢山いたのです。

だからアジングで釣るのも本当に簡単で、30cmぐらいの水深の所にもアジが沢山いて、それを見ながら1匹1匹釣ることが出来ました!

今では信じられない話だと思いますが、それぐらい沢山いたのです。

アジが多い→手返し重視の棒のようなロッド

ですからその当時のロッドは、とにかく手返し重視で棒のようなロッドを求めていました。

当時は、いつ行っても入れ食いなので取り込みを楽しむことなどまるで考えておらず、尺アジでもアワセたら有無を言わせずにこっち向かせ一気に引き抜く釣りでした。

なぜ夢中になったのかというと、あのコンッというアタリを感じたいがためなのです。

あのコンッという感じは僕の釣り人生において感じたことのなかった音?感覚?です。

よく分からないのですがコンッという感じの音が出ているようなあの感覚に魅せられたのだと思います。

夜中に夢にまでアワセるところをよく見てましたから(笑)

だからあのコンッという音が出る?ロッドを探し回っていました。

そうやって行き着いたのは、UFMウエダのPRO4シリーズでした。

今でも時々その当時のロッドを見るのですがまるで棒のようなロッドです(笑)

感度と軽さを追求し、とことん贅肉を減らしたフォルムです。

確かにその当時のようにアジが沢山いる状況で使うには最も適したロッドで、アタリは取れる、掛けたアジは有無を言わさずに引っこ抜くことができるというまさに手返し重視の釣りにぴったりのロッド。

何匹アジを釣ったか分からない程使い込みました。

しかし、魚の餌が変化していきます。

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