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今江克隆のルアーニュースクラブR 第961回「21年ぶり!ロクマルの聖地巡礼」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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21年ぶりに池原ダム(奈良県)に行って来た。

実はお隣の七色ダムには試合の関係で散々通い込んでいるが、池原ダム釣行は実に1998年春のJBワールドシリーズ池原ダム戦の年以来。

かつて自分自身、1日7本のロクマルを釣ったこともある未曾有のロクマルフィーバーに沸いた池原ダムだったが、21年間取材を封印していた理由は、池原ダムでの取材成功とはすなわち「最低」ロクマルを仕留めることで、50cmUPでは取材失敗のイメージすらあったことと、なによりベッド絡みの釣りが主になるため、その釣り方のメディア公開が何かと物議を醸すゆえの武士の痩せガマン的自粛だった。

しかし、21年の月日と共に、その池原ダムもすでに安定期に入り、ベッドでもロクマルを仕留めるのは難しくなったうえ、ベッド絡みのサイト以外の釣り方でもロクマルを仕留める方法が、近年は幾通りも編み出される時代となった。

三原直之プロの「アベンタクローラー」によるジャパン・スーパーバスクラシック優勝以降、七色ダム同様、池原ダム釣行を本格的に解禁しようと思っていた機会が、遂に先週実現することとなった。

イケハラとナナイロの違い

当初、池原ダムロケ釣行解禁の日程は8月5日、6日に決めていたのだが、偶然、三原のザヒットロケも5日に池原ダムに決まり、流石に邪魔はできないので5日は昼過ぎから池原ダム入りし21年ぶりの池原をまずはぐるりと視察し、6日丸一日でロケを敢行することになった。

正直なところ、七色ダム戦は毎回ビッグフィッシュを絡めたお立ち台スン止め~15位以内の成績でクリアしているので、TOP50プロ達によるプレッシャーの掛かっていない状態の池原ダムならば、七色ダムに比べれば「楽勝」と言う、今考えれば大甘ちゃんな考えで挑んで痛い目に会ってしまうことになる。

池原ダムと七色ダムの違いは、ロクマル率が高く、バスの平均サイズも大きく、ほぼ全域ガレ場と岩盤でオーバーハングがなく、ショア沿いをべったり攻められる池原ダムに比べ、一回りバスのサイズも落ち、ロクマル率も池原ダムより低く、毎日増減水する七色ダムはウザい岸際オバハンまみれでクセが強く、慣れていないと一筋縄でいかない非常に難しい特殊な湖と言うイメージがあった。

この考察は本来はさほど間違ってないないと思う。

ところが、池原には七色にない難しさが存在することに今回改めて気が付き、21年のブランクを痛感する釣行になった。

1日半で数投しかしなかった「フラットカーリー」のフリーリグではアッサリ釣れましたが…

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