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家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第8回 アジング用プラグ「ミジンコ」開発秘話

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

第8回 アジング用プラグ「ミジンコ」開発秘話

アジを釣るためのプラグが欲しかった!

アジ専用設計のプラグがなくてほとんどがシンペンやミノーを代用しているのが現状でした。

どちらかと言うとメバルメインでアジは付け足しみたいな感じのものが多いと思います。

メバルとアジは食い方が違うので同じ動きをさせる必要はありません。

アジは縦の動きに反応しやすい=フォールで釣るためのプラグ

アジはメバルのように横の動きよりも縦の動きに反応しやすく、リトリーブよりもフォールの方が有効なのでフォールで釣ることを前提のプラグが必要になります。

そしてアジの食い方というのはかじるのではなく吸い込む形なので、ハードルアーの場合当然大きいよりは小さいモノの方が吸い込みやすいことになります。

そうなるとフォルムは小さく、それでいて目でエサを追うアジにはより目立つ形にする必要があるわけです。

これがアジング用プラグ「ミジンコ」

そんな時ジャクソンでアジ用プラグを作ってくれることに

そんな事を考えていた時にたまたまジャクソンの加藤社長とお会いする機会があってプラグの話をしたら「ウチで作りましょう」となったのです。

そして製作の方と最初に打合せをした際に僕の考えているアジングプラグの概要を話したのですが、その際にファット系のフォルムで1g前後のスローフォール超小型プラグを試作して欲しいと頼みました。

試作品第1号は形は理想どおりだが少し軽かった

出来上がってきたものは、形的には理想に近く、重量が0.7gと少し軽かった。

これは大したことはないと思っていたのですが、テストで使ってみるとまったく沈まず、表層に漂っていたラインの抵抗に負け浮いてしまっていました。

その後も何度か作り直してもらったのですが直りませんでした。

これは一重に僕がスローフォールと1gと言う軽量さにこだわったためなのですが、スプリットを打って無理やり沈めて使ってみてもまったく食ってくれません。

多分スプリットで沈ませてもプラグ自体が浮いてしまいまったくフォールをしないからだと考えられました。

次は重量を重く!だが…

そこで次のプロトで重量を重くしてもらい、フォールスピードを少し速くしてもらいました。

これで釣れるのではと思っていたのですがそれでもまったく釣れません。

確かにフォールスピードは若干速くなったのですが、何かが違うようでそれが何なのかまったく分からないので構想そのものを変更することにしました。

構想そのものから見直しフォールスピードを上げてフォルムも大きく

スローフォールをやめてフォールスピードを上げ、全体のフォルムももう少し大きくしてもらうように依頼しました。

そしてそれと同時に、製作の方をアジングに連れて行き、今のアジの食性や性質などを説明し理解してもらい、実釣でも釣ってもらうことで今のアジング事情をも分かってもらいました。

次に出来てきたサンプルは最初のサンプルよりも一回り大きく今のミジンコの原型で重量は1.3g、1.5g、1.8g、2.5g、3.0gと五種類用意してもらえました。

それぞれをテストして理想のフォールスピードを探すことにしました。

そうすると色々なことが分かってきました。

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