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トモ清水「ガッ釣りソルト」はじめてのフィールドへのアプローチ方法 前編

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

トモ清水「ガッ釣りソルト」はじめてのフィールドへのアプローチ方法 前編

厳寒期をようやく過ぎて季節は春!桜が散りはじめ、もうすぐ新緑の季節です。春といっても水中の中はまだまだ冬。釣り場の選定と魚へのアプローチ方法が少し難しい季節でもあり、面白いところでもあります。今回は「はじめてのフィールドへのアプローチ方法」として、普段から私が爆釣するためにしている事を紹介したいと思います。

一度、連載でも書いたのですが反響もあり、日頃からご質問が多いのでWeb版でも保存版として上げたいと思います。

「暖かくなったので釣りを始めてみたい!」という方は特に必読です!はじめて釣りをする場合、どうしてもメジャーなポイントにとりあえず行って、何となく釣りをするってケース、多くありませんか?

やはり何となくでは偶然的な釣果を得られても、毎回満足が得られる釣果をコンスタントに狙うのは難しいと思います。でもメジャーポイント以外のフィールドでは釣れるかどうか不安も多く、判断もしにくいところ。

でもうまくアプローチ出来れば、釣り人も少なく穴場的なフィールドで思う存分釣りを楽しめ、爆釣ってことも十分あり得るのです!

釣れる確率を高めてくれるのは、事前の情報収集にあり!

新規ポイントでの釣りはワクワクしますし新しい発見が多く、はじめて釣る魚に多く出会えます。また推理してズバリ良い釣果を得られた時は、狙った通りの満足感も得られることも大きな要因です。

あと個人的に人が多いポイントは苦手で、場所取りなども苦手。極力、人との勝負というのは避けて、純粋に魚と対峙したいと考えています。読者の中にもこのような方は少なくないのではないでしょうか。

もちろん激戦区の中で釣りをすることで、スキルアップや情報収集、製品テストになることも多く、あえて人が集まるメジャーポイントで釣りをすることも多いですが。

わたくしトモ清水の場合、はじめてのフィールドで取材をする機会も多く、また全国各地でタックルの開発テストを行うことが非常に多いので、いづれにしても、いかなる状況下であっても、やはり結果(釣果)を出すことがマストになってきます。

釣りは自然相手なので、もちろん釣れない日はありますが、釣れる確率は高めることは十分可能です。「自分は釣りの経験が少ないから、分からない」という方でも大丈夫。これを読めば魚が釣れる確率が20%から80%に上がる!?と思います!たぶん(笑)

「備えあれば憂いなし」ということわざがあるように、釣果の差は準備段階で8割ほど決まってくると言っても過言ではありません。新規フィールドとは、つまり行ったこともありませんし、どんなフィールドかも何も情報がありません。まずは情報収集から始めます。まずはこの3つをチェックします。

まずはこの3つの情報収集からはじめるべし!

・天気(気温、風速、風向きなど)

・海水温

・ネットの釣果情報

この中でも一番重要なファクター、それは天気。この天気次第で釣果が決まると言ってもよいほど海釣りは天候に左右されることが多いですよね。私は10日間天気や10日間天気図の情報を使って釣行日を決めます。

日本気象協会が出している10日間天気予報。一つの目安にしています。10日先の天気なんてコロコロ変わりますけどね(汗)

 

Sunny Spotという天気・気象情報サイト。天気図を見て、計画を立てるのも釣りの楽しいところ♪

決められた日にしか釣りに行けないというケースも多いと思いますが、その場合、風向きなど予報を見て、風裏になるような場所を探します。具体的には、西の風だと東側の沿岸を攻めるとか、山に囲まれている安定したポイントを探します。参考までに海水温などもチェックすると良いでしょう。

Windyウィンディーというサイトは風の向きや強さを正確に予測しています。海釣りには風はつきもの。風とうまく付き合いましょう。

 

気象庁の海面水温。過去のデータもチェック可能。黒潮の接岸など一目でわかります。潮の流れが頻繁に変化しているのがよく理解出来ます

例えば冬でも釣れるメバルの適水温は14℃といわれ、10℃以下の一桁台だと活性は極端に落ち、20℃を超える高水温も嫌う傾向があります。一方メッキやシオなどは高水温を好みます。アオリイカは、13℃以下になると死滅すると言われていますので、15℃以下の冷たい潮が入っている時は釣行を諦めるという選択も可能になってきます。

「昨日までよかったのに」…は、釣りあるある。情報は1日単位でも変化します

次にネットで、はじめて行くフィールド周辺の釣果情報があるか検索します。これはあくまで参考程度で、情報というのは「昨日までは良かったのに」という風に、既に情報が古いケースも多々あり、一日単位でも海の状況は変わるものなので、100%あてにしないほうが良いでしょう。ある程度エリアが絞れたら次のステップに移ります。

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