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今江克隆のルアーニュースクラブR 第943回「最新!電子戦用装備アレコレ」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「ライブスコープ」は万能か?

ただ、それではライブスコープは万能か?と言うと、良くも悪くも使う場所を選ぶというのが本音である。

まず精度の高い画像を見たければボートの完全静止、エレキの完全静止が必須で、ルアーを捉えられるスポットゾーンはさほど広くはない。

そして、ここがキモだなと感じたのが、こちらが静止した状態で相手が動かないと魚と判断し難い点である。

こちらが静止している状態で相手が動くと生き物がそこにいることに瞬時に気が付くが、相手がじっとしているとゴマ塩状態で地形と重なって生き物か何なのか判断は難しい。

さらに自分も動いて、相手も動くと、もうワケワカメである。

故に風が強い時や、ミンコタの自動スポットアンカー機能を使っている時は、さすがに相当な慣れと忍耐が必要になる。と言うか、ストレスの方が多くなる可能性が高いだろう。

ただ、ストラクチャーやベイトが前方周囲何処にあるのかを、ボートを動かさずにエレキのヘッドを回して探せるのは今までになり大きなメリットになる。

ライブスコープが故障して萎え萎えの気持ちを一蹴してくれたIKスピンジャークでの50cmUP。 エアリアル・レジェンドの超ショートグリップがジャーキングにめちゃ使いやすいことが判明。

同様の効果を持つハミングバード360との決定的違いは、ハミングバード360は「俯瞰」画像で平面的に真上から見た3D画像になるため、地形や岩、沈みモノはボート周囲360度のスキャンで瞬時に判別できるが、ストラクチャーまでの距離は分かっても、狙いたい場所の深さが曖昧にしか分からない欠点があった。

また、俯瞰画像なので縦の変化に弱いため、浅い場所から深い場所は見やすくても、深い場所にポジションを取ると浅いフラットの場所に電波が届きにくく、地形すら見づらくなる弱点もあった。

また縦方向の判別が難しいため、バスやベイトフィッシュが中層にいても背景(ボトム)に溶け込んでしまい、ほとんど見分けることが出来ない。

故にベイトフィッシュを発見することや、ベイトの群れがどちらに移動しているのかは判別不可能だった。

ところがライブスコープは縦方向にも強く、見たい場所の距離、水深が一発で分かるうえ、中層にサスペンドするバスやベイトも映し出してくれる。

ベイトの群れが消えても、エレキを回すことでどちらに移動したかもカメラで追う形で発見できる可能性が高い。

意外にイージーに釣れた春まだ早い七色ダム。青木哲メイドのカスタム猫(ネコリグ用)ロッドは、なかなか良い感じ。

ハミングバード360とGARMINライブスコープは、どちらが優秀??

では、ハミングバード360とライブスコープ、どちらが優秀なのかと言うと、一長一短でもある。

ハミングバード360は1−2m程度のフラットの地形把握では非常に有効だが、逆にライブスコープは2mより浅い場所での周囲把握はハミングバード360に劣るうえ、画像判別も慣れがかなり必要になる。

スピンジャークは今回もエサでした。ジャークだけじゃなく高速巻きもアリアリです

ディープではまさにライブスコープの独断場に

しかし、3−10mのディープではまさにライブスコープの独断場になるだろう。

特に何もないフラットにベイトに付いて動き回るスモールマウスバスには絶対不可欠と言ってもよいほど強力な武器になることは間違いない。

シューティングでルアーとバスの動き、果てはバスが喰う瞬間までも完全に追えるほどの武器になる。

 

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