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ロッドの感度を上げる、カンタンな方法

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皆さんこんにちは!ヤマガブランクス広報部です!

私たち広報部は記事作成だけでなく、フィールドスタッフと共に実釣撮影にも頻繁に同行しています。今回は、そんな現場での何気ないひと言に「ハッ」とさせられたエピソードをご紹介します。

フィールドスタッフ郡司氏との撮影で

ある日、釣り全般に精通するヤマガブランクス・フィールドスタッフの郡司氏とともに、シーバスゲームの実釣撮影を行っていたときのこと。

郡司 和福(kazuyoshi gunji) プロフィール

宮崎県在住のヤマガブランクス・フィールドスタッフ。ショア・オフショアを問わず、多彩な釣りに精通し、ポイント選びや状況の読み解きなど、ヒットに至るまでのプロセスを楽しむスタイルが特徴。なかでもシーバスやヒラスズキ、渓流トラウトを好み、近年はフライフィッシングにも挑戦している。

撮影は順調に進み、撮れ高も十分。終盤には、カメラを構えていた広報部スタッフもロッドを手にしてキャストを楽しんでいました。

その様子を後ろから見ていた郡司氏が、ふと宮崎弁混じりでこうひと言。

「○○君、グリップ握りすぎっちゃない?」

そのとき手にしていたのは、ヤマガブランクス・シーバスシリーズの「Ballistick 95MH」。「握りすぎですか?」と聞き返すと──

「そんな強く握ると、せっかくのロッドの感度、殺してしまうよ」

よくよく振り返ってみると、不意にくる「ドンッ」というシーバスのバイトに備え、無意識にグリップを強く握りしめていた自分に気づかされました。

ロッドの感度を活かすには「グリップを軽く握ること」が重要

改めて郡司氏から教わったのは、「ロッドの感度を最大限に引き出すには、グリップを強く握り込みすぎないことが大切」という点。

どれほど高感度なロッドであっても、グリップを過剰に握り込むと、その微細な振動が手元まで伝わりにくくなります。ロッドが捉えたわずかな変化は、ブランクからガイド、グリップを通じて手元へと伝達されます。しかし、手に無駄な力が入っていると、その振動がうまく伝わらず、ロッド本来の感度を感じ取りにくくなってしまいます。

郡司氏いわく──

「“持つ”じゃなくて、“添える”くらいでいいんだよ」

とのこと。

特にヤマガブランクスのロッドは、わずかな潮の変化やルアーの挙動を感じ取るために、ブランクの「張り」と「しなやかさ」のバランスに徹底的にこだわって設計されています。そんなロッドのポテンシャルを100%引き出すためにも、「握り方」はとても重要な要素なのです。

ちょっとした意識で、釣りはもっとおもしろくなる

このアドバイスを受けて、私もグリップの持ち方を意識してみたところ、明らかにルアーの動きや潮の変化、水中の“違和感”が手元に伝わってくる感覚が変わりました。

この感度の違いは、シーバスゲームだけでなく、アジングやエギング、ティップラン、イカメタルなど、あらゆる釣種で実感できるものです。

これは、上級者の方だけでなく「最近バイトが取りきれないな…」と感じている初中級者の方にもぜひ意識してほしいポイントです。

ほんの少しの意識の違いが、ロッドの性能を「最大限に引き出すか」「半分しか活かせないか」に大きく影響する。

そんなおもしろさと奥深さも、釣りの魅力のひとつですね。

一度、自分の握り方を見直してみては?

今回は、「ロッドの感度を上げる簡単な方法」として、“グリップを軽く握る”という、ちょっとした意識の変化をご紹介しました。

皆さんもぜひ、次の釣行で自分の握り方を一度チェックしてみてください。きっと、ロッドから伝わる情報が変わって感じられるはずです!

ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks)

釣竿製造の株式会社山鹿釣具のオリジナルブランドとして2008年に誕生したロッドメーカー「ヤマガブランクス」。より良い製品づくりを目指し、工場内で設計者と職人がコミュニケーションを取れるように、また多くのプロトロッドのテスト・改良をスピーディーに繰り返すために、ブランクの設計・巻きつけ・塗装・組み立て・出荷まで全てを国内自社工場で一貫生産し、その高品質なロッドに定評がある。
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