こんにちは!ヤマガブランクス広報部です!
日頃より、展示会やお問い合わせを通じて、製品に関するさまざまなご質問をいただいております。その中でも最近特に多くいただくのが、新しいBallistick(バリスティック)シリーズ「95MH」「106M-MH」についてのご質問です。
なかでもよくあるのが、こちらの疑問。
「同じMHだけど、どっちが強いの?」
確かに、カタログ上はどちらも“MH”クラス。
パワー表記やスペックだけを見ると、似たようなパワー感に思えるかもしれません。しかし、実際に使用してみると…この2本、まったくの“別モノ”なんです。
どっちが強い? 結論は?
結論から言えば、単純なパワーでは「106M-MH」が上です。
その理由は、開発段階で想定しているメインターゲットやフィールドの違いにあります。
Ballistick 95MHは「シーバスゲーム」を主軸に、106M-MHは「サーフゲーム」を想定してテスト・設計されており、それぞれに必要とされる要素がロッドにしっかりと反映されています。
サーフゲームでは、波打ち際での魚のコントロールやランディングを考慮し、より強靭なバットパワーが求められるため、設計にもその要素が反映されているのです。
Ballistick 95MH──軽量×ハイパワーな“攻め”のMH
とはいえ、95MHが“弱い”ということでは決してありません。
激流の中からランカーシーバスを引き寄せるだけのトルクあるバットパワーはしっかり備えています。
このモデルは、取り回しの良い9フィート5インチというレングスと、ティップまで張りのあるブランクが特徴です。15cmを超える大型シーバスプラグも力強く振り抜けるキャスタビリティを持ち、潮流の変化やルアーの挙動を把握しやすい高感度性能を備えています。
繊細なルアー操作で喰わせ、掛けてからは障害物をかわして一気に寄せる。そんな“攻め”のスタイルにマッチする1本です。
一言で表すなら…「コンパクトにして鋭い。攻めのMH」
ロッド全体に張りのある使用感を好まれる方には、特におすすめです。
また、シーバス向けに設計されたモデルですが、106M-MHと比較して軽量かつシャープな操作感が魅力のひとつ。そのため、取り回しの良さや軽快さを重視するユーザーの中には、あえてこの95MHをサーフで使用される方もいらっしゃいます。
Lure:8~50g
Line:PE 1~2
全長:2876mm(仕舞寸法:1470mm)
自重:147g
継数:2pcs(印籠継)
カーボン:99.8%
適合リール:D: LT4000~5000C / S: 4000~C5000
Ballistick 106M-MH──ロングレングス×しなやかさが生む “サーフ対応”の高汎用MH
一方の106M-MHは、MHクラスのバットパワーに、Mクラス相当のしなやかなティップを組み合わせたロッドです。前述のとおり、同じ“MH”表記であっても、サーフ対応の106M-MHの方がバットパワーは強めに設計されています。
このモデルの特筆すべき点は、10フィート6インチというロングレングスを活かした高い遠投性能と、それを感じさせない軽快なキャストフィール。
広大なサーフや大規模河川の河口域などで、延々とロングキャストを繰り返すようなフィールドでは、ロッドの軽さやバランスの良さがアングラーの集中力と操作性に大きな違いをもたらします。
一言で表すなら──「曲げて飛ばす、大場所対応の高汎用MH」
ぜひ一度キャストしていただくと、この軽快なキャストフィールに驚いていただけるはずです。
Lure:7~50g
Line:PE 0.8~2
全長:3210mm(仕舞寸法:1640mm)
自重:190g
継数:2pcs(印籠継)
カーボン:99.8%
適合リール:D: LT4000~5000C / S: 4000~C5000
同じMHでも、まったく違う
どちらも“MH”クラスでありながら、設計思想も、最適なフィールドも、使用感も大きく異なる2本です。
・キレのあるキャストフィールで攻めを展開したいなら「95MH」
・ロングキャストで広範囲を攻めるなら「106M-MH」
同じMHでも、それぞれがまったく異なるキャラクターを持つこの2本。あなたのスタイルに合った“1本”を、ぜひ見つけてみてください!
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