ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「小さいけど実は大きな話と大きくてさらにとても大きい話」 第1247回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

激セコリグの最新情報

さて、ここまではアフター回復のビッグベイト系新ネタを紹介してみたが、ラスト2ネタは現在TOP50で最先端、水面下で強力な戦闘力が注目されている激セコリグの最新情報だ。

以前からことあるごとに「ハリはコモリ、オモリモコモリ」と謎の名言を吐いているが、さすがに「釣る」ことにおいて誰よりもハングリーな小森嗣彦プロらしい激ニッチなジグヘッドリグが登場した。

最近、今江的にビッグベイトの対極に当たるビッグフィッシュキラーベイトと呼んでももはや過言ではない「ジャバロンONEスーパーリアル」。

このサイズの激を超えた激荒セコワームの研究をするにつれて、ここまで小さいワームに対する専用ロッドの不足はもちろん、フックの不満点が最も困った課題だった。

そこにいち早く気付き、すでに製品化したのが、針は小森印のスーペリオ「マイクロジグヘッド(タングステンシングルガードラウンドジグヘッド)」 だ。

この登場はかなり偉大で、今まで無理やりホバストセッティングで苦労していたマイクロワームを完璧にジグヘッドセッティングで使えるようになった。

しかもフックの丈夫さは50cmUP対応であり、決してセコ釣り専用ジグヘッドでないことがわかる。

今江的にはこのマイクロジグヘッドでも激セコNo.1な「ジャバロンONEスーパーリアル」には少し「キーパーワイヤー」が長く、差し込んだ時に顔面がぐしゃっとなるのでワイヤーキーパーの先端を事前にニッパで短くカットしている。

ただ、それでも十分なズレ防止効果があるので何ら問題はない。

これ以外にも極小ガード付きマス針など、スーペリオ・シリーズの最新の激セコシリーズはとても充実したものがあるので、8月お盆のスモールマウスシーズン前には特に揃えておくことをおすすめする。

たぶん9月頭にTOP50桧原湖戦があるので、TOP50プロの買い占めが起こる可能性大なので。(PS:先週紹介した「リチビー?ハイバック空調服」は、まさかの翌日完売で手に入らなくなっちゃいましたので…)

本当はずっと明かしたくなかった

最後に、本当はずっと明かしたくなかったのだが、TOP50第3戦前で公開できるネタが少ないのでやむを得ず激セコ繋がりで明かしておこう。

実はTOP50プロのライバー名手達はすでに気づいて隠しているのかもしれないが、ライブサイトをやればやるほど、「G-nius project」の「スクリューネイルシンカー」がヤバいのだ。

以前、ここで自分の大学の先輩に超音波探傷技師(高速道路の橋脚内部の金属のクラック発生などを超音波を使って探る技術)がおり、ライブソナーの特性について色々話をした折、思い過ごしかと思っていたことが実は偶然が意図的かは知らないが的を射た重要なことだったことが分かった。

その超音波探傷技術の理論でいうと、「超音波はより硬く、よりフラット面があればあるほど超音波は強く反射し明確に映る」という事実だ。

もうこれ以上は言うまでもないが、わずか1インチ、0.4~0.9g程度のマイクロワームなのに、この「ジャバロンONEスーパーリアル」のホバストリグは、めちゃくちゃライブで捉えやすいという真実だ。

普通にデカいワームよりハッキリ映ったりするから、実はライブでの操作が予想外に楽なのである。

ま、これ理論知ってりゃ当然だわな、基本こっち向いてるわけだし(笑)。

以前、青木唯プロが小野湖戦で圧勝した折、そのウィニングルアーを現場で見せてもらった時、「ブッ細工なジグヘッドリグやな…重いジグヘッドがなかったのかな???」と単純に思っていた。

同時に「青木繋がりでG-niusが好きなんかな?」程度に思っていたが、今となってはこのジグヘッドセッティングには納得である。

青木唯プロが果たして狙ってそうしていたのかは本人に聞いていないので真相はわからない。

だが、一度このセッティングを騙されたと思って、ロングキャストしてライブの映り方を見てみるといいだろう。

ネイルシンカーは数あれど、フラット面が大きく、ヘッド部分も大きいタングステン製ネイルシンカーはG-niusだけだ。

ライブの絶対的基本は、いかに徹頭徹尾、ルアーをモニターに捉え続けられるかであり、魚を写す以上に重要な技術である。

そのために様々な機器のセッティングに関わる秘密はあるが、それ以上に「捉えやすいもの」があることも紛れもない事実なのだ。

そのアドバンテージはライブサイトをマスターするうえで最も簡単で、最も修得への近道にもなる重要なポイントだ。

ライブテクニックには使うルアーが小さければ小さいほど、ネイルシンカーの形状は大きく結果に影響する隠されたシークレットなのである。

「G-niusスクリューネイルシンカー」は、実は別名「ライブシンカー」なのである。

ちなみに「G-nius」のネイルシンカーに0.6gがないのは、犯罪レベルに極悪な選択ミスである…(今、大急ぎで作ってるそうですけど)。

2 / 2
前へ
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」