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【夏に釣る人は多用する】使いドコロやアプローチ、有効なワームと色の使い分けまで超詳しく解説!“カバーネコリグ”のトリセツ/磯山 康

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夏のバス釣り入門

夏バス攻略の必須パターン“カバー攻め”。

近年は、テキサスリグやラバージグ以外にも、ベイトフィネスやパワーフィネスなどを駆使して、ライトリグを投入するといったメソッドも増えてきていますが、中でもスリ抜け性能と食わせ能力に優れ、トーナメントシーンでも多用されることの多い釣法が“カバーネコリグ”。「あることは知っているけど、実際にどうすれば良いのか?」と考える方も多いのではないでしょうか。そこで! 今回は、トーナメントシーンでカバーネコリグを多用している、こちらの方に色々お話を伺ってきましたので、記者の質問内容に沿う形で、教えていただいた内容を、詳しくお伝えさせていただければと思います。

磯山 康(Isoyama Ko) プロフィール

霞ケ浦水系をホームにJB/NBCトーナメントに参戦中。ボート・オカッパリ問わないスタイルの実力派アングラーで2024年からはJB檜原湖にも参戦。 バス以外にエリアトラウト、アジング、エギタコ、タチウオジギング、カワハギなども造詣が深い。

Q:カバーネコリグの出しドコロやメリットを教えていただけますか?

A:カバーネコリグは、通常ラバージグやテキサスリグ、高比重ワームのノーシンカーを入れるようなカバーに対して、より食わせ力に優れたネコリグを投入することで、警戒心の強いバスにも口を使わせることができます。

また、スナッグレス仕様の専用フックを使うことで、込み入ったヘビーカバーでも根掛かりを避けて快適に攻めることが可能です。近年では、ベイトフィネスタックルに加え、PEラインを使ったパワーフィネスやPEベイトフィネスといった多様なタックルセッティングが存在します。

カバーネコリグを使えば、ラバージグやテキサスリグでは攻めきれない細かい枝が幾重にも重なるブッシュの奥や、ゴミだまりの最奥にも、リグをスルスルと送り込むことが可能です。スモラバとの使い分けについては、ショートバイトが多発する状況では、より吸い込みやすいスモラバを使うことで、キャッチ率を向上させることができます。

Q:カバーネコリグのアプローチについて教えていただけますか?

A:私は、スピニングタックルを使ったパワーフィネスと、ベイトタックルを使ったPEベイトフィネスタックルを状況に応じて使い分けています。

ブッシュやオーバーハング、レイダウンに対して、カバーの規模や濃さ、奥行きなどを見てアプローチ方法を決定します。

アプローチの手順

まず、PEベイトフィネスタックルで、カバーの先端にネコリグを引っ掛けてシェイクします。ここで、カバーの先端付近で浮いているバスの有無を確認。水深が深いことが多いため、ロッド角度や指にラインを引っかけて微妙なレンジを刻みながらシェイクします。探り終えた後は、パワーフィネスタックルでブッシュの最奥や、レイダウンの根元など、ベイトタックルではアプローチしづらいスポットを狙います。

カバーの奥には攻められることが少ないため、警戒心の低いバスが多く、ルアーを投入した瞬間にバイトがあることも多々あります。

Q:カバーネコリグで使用頻度の高いワームと、その魅力について教えていただけますか?

A:使用頻度が高いのは、4.5〜5inクラスのストレートワームです。

中でも「ドライブクローラー」(4.5in)はほぼ100%の使用率です。

O.S.P公式「ドライブクローラー」詳細ページはこちら

霞ヶ浦水系のような、ステイン~マッディな水質のエリアでは、バスに気付かせるための程良いアピール力が求められます。「ドライブクローラー」は、セミリングボディによる水押し性能と、しなやかな動きによって存在感をシッカリ示します。分厚いフラットテールは、自発的なクネリアクションを増幅し、バスに強くアピールできます。

よりナチュラルに誘いたい時は「HP3Dワッキー」を投入

また、よりナチュラルなアプローチをしたい場合は「HP3Dワッキー」(4.3in/5in)も使用します。

O.S.P公式「HP3Dワッキー」詳細ページはこちら

Q:サイズによる使い分けはありますか?

A:「ドライブクローラー」(4.5in)が基本ですが、より強くアピールしたい場合には5.5inを使います。

特に春先など、ボリューム感のあるワームが好まれる場面で有効です。ただし、カバーにシッカリ入れ込むことを考慮すると、4.5inが最も扱いやすく、使用頻度も高いです。

Q:O.S.Pワームとの使い分けについて教えていただけますか?

A:ストレートワームの中では「ドライブクローラー」がアピール重視。

HP3Dワッキー」はナチュラル志向で食わせに長けています。

水質やカバーの濃さによって使い分けています。

さらに、より強い水押しを求める時は「ドライブシュリンプ」や「ドライブビーバー」をネコリグで使うのもオススメです。特に「ドライブシュリンプ」は、テナガエビを偏食しているバスに非常に効果的です。

O.S.P公式「ドライブシュリンプ」詳細ページはこちら
O.S.P公式「ドライブビーバー」詳細ページはこちら

Q:カラーローテ法とオススメカラーを3つ教えていただけますか?

A:「ドライブクローラー」はカラーラインナップが豊富で、どんな水質にも合うカラーがあります。特にオススメなのがツートン系カラー。明滅効果で、バスへのアピールが強く、リアクションバイトを誘います。

エビミソブラック TW146

霞ヶ浦水系との相性が抜群で、トーナメントでも好成績を残してきた実績のあるカラーです。

イソヤマコンフィデンス TW239

筆者監修カラー。グリパン×シナモンのツートンで透け感と明滅を兼ね備えたバランス型。エビパターンに強くオススメです。

ゴーストシュリンプ TW117

夏場に特に効果があり、霞ヶ浦水系での使用率も高いです。食わせ性能が非常に高く、スレたバスにも効果的です。

Q:初めてカバーネコリグを使う方に一言お願いします。

A:ヘビーカバーにネコリグを入れていくのは、慣れるまではキャスト精度や根掛かりへの配慮が必要になりますが、慣れればこれ以上の武器はありません。カバーネコリグを自分の武器にすれば、今まで出会えなかったバスとも出会えるチャンスが増えます。

ぜひ挑戦してみてください!

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。
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