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異常気象の2018年を降り返る「下半期」①

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前回に引き続き、異常気象に泣いた2018年の状況を気象とともに南湖を中心とするバスフィッシングのパターンを降り返る。
今回は下半期編。未曾有の被害をもたらした台風21号から暖冬の12月までを徹底リサーチする。

9月4日・台風21号

非常に強い勢力で西日本に上陸した台風21号は、関西空港に浸水被害をもたらすなど近畿地方でも大きな被害がでた。滋賀県でも海津の集落内で電柱が倒れる被害が発生し、高島市を中心に停電が数日間にわたり続いた。
この台風は東風の突風をもたらし、滋賀県内の彦根市、高島市など7カ所で観測史上最大の瞬改風速を規則、風速25㍍以上の暴風が吹き荒れ、最大瞬間風速46・2㍍を彦根地方気象台は観測した。
また、この台風の強風により浜大津などでは水位が1㍍も低下する水の移動が発生しており、逆の北湖では30㌢ほど一気に水位が上がる現象も発生した。

台風21号で一番被害の酷かった海津地域。電柱は倒れ、屋根は吹き飛んだ

この台風により、琵琶湖のボート、スロープも西岸のマリーナを中心に被害を受けて、倒木、流木などの打ち寄せによる出艇不可となる事態が数多く発生した。
湖の中では東岸は比較的被害は小さかったが、西岸を中心にウイードが吹き飛ぶ結果となり、真夏のウイードの高温での枯れ現象が続く最中に、過去に例を見ない東の暴風が吹き荒れたことによって、南湖の西岸のウイードというのが壊滅するキッカケとなり、その後の2018年後半のウイードのない状況へのはじまりとなった。
この西岸のウイードの消滅により、残った東岸のウイードの北山田インサイド、赤野井湾内などを中心にアングラーはシャローの残りウイードを求めるようになり、9―12月にかけて東岸のシャローでのチャターベイト、ウイードが減るにつれてバイブレーションというパターンが主流となっていった。

9月30日・台風24号

台風21号で倒壊したエリ。琵琶湖でも各地に被害が及んだ

2018年は記録的に台風の上陸の多い年だった。台風21号の被害から回復していない近畿地方を台風24号は通過した。
台風21号と同様の勢力ではあったが、田辺市付近から上陸したために琵琶湖には大きな影響をもたらさなかったが、水位はマイナス27㌢からプラス7㌢となり、全開放流となった。この台風以前に沖のポジションのバスが少ない状況だった上に、さらに全開放流&水位増という条件が重なり、バスのパターンはインサイドのシャローが絶対的に優位となった。
この頃からチャターベイトでのシャローパターンが大人気となり、赤野井、北山田のインサイドに船団ができる日が続いた。

 

台風21号通過時に水位が一気に低下。風が琵琶湖の水すら動かした

台風21号で西岸のウイードはなくなった。ここから琵琶湖ウイードなし時代に突入

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