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オカッパリ・シャッドプラグゲーム爆釣の秘策

寄稿:狩野  陽
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狩野 陽(Akira Kano) プロフィール

野池の釣りを得意とし、地元・静岡の野池を釣り歩いているオカッパリメインのアングラー。また折を見つけては、県外、全国津々浦々のフィールドをチェック!

みなさん、こんにちは!メガバススタッフの狩野  陽です。
今回はこれからのシーズン低水温期(11月末頃~3月頃)に有効なシャッドプラグの自分なりの使い方や使い分けについてご紹介いたします。

低水温期の陸っぱりでのシャッドセレクトについて

低水温期は水温低下と共にバスの活性が著しく低下し、エサを捕食するタイミングが限られてくるのが特徴。そのため、フィーディングに当てるタイミングを逃さないよう、僕の場合ハードプラグを使用した釣り方を軸にしています。

このシーズンのバスは、『動き回らずエサを捕食できる場所』を好む傾向にあると感じているため、水深のある護岸+エサが留まりやすくバスがコンタクトするであろう障害物周りを中心に攻めることが多いです。

そのため、障害物回避能力が高いシャッドプラグを使用し、障害物をタイトに攻めることを基準にしています。

障害物周りを攻めて掛かったギル。コンタクトポイントはベイトが溜まりやすい

障害物にコンタクトした直後のバイトが多い

 

狩野的おすすめのシャッドプラグ3選&各ルアーの使い分け

それでは私が低水温期に使用するシャッドプラグをご紹介します。

まずは低水温期における釣りは『フィーディングするタイミングにいかに当てることができるかがポイント』となるため、テンポと効率性を重視しています。そのため基本はスピニングタックルよりも手返しの良いベイトタックルで使用できる『根掛かりづらい』シャッドプラグをセレクトすることを重視しています。その前提をクリアしている3選をご紹介致します。

SHADING-X  R55&R62

低水温期におけるハードプラグのファーストチョイスは迷いなくこのシャッドプラグ「SHADING-X  R55R62」。

特徴はタイトピッチとボトムコンタクトした時の姿勢の崩れにくさ。タフになればなるほど(言い換えれば水温が下がれば下がるほど)、このシャッドプラグが例年活躍してくれています。水温の基準は15℃以下~1ケタ台。

特に本格的な厳寒期(1ケタ台)は特にこのシャッドプラグ一択で攻め切ることをお勧めします。水質はクリア~ステイン~マッディーいずれも効果的です。

*サイズ別深度使い分け:R55…0.5m~1m、R62…1m~1.5m

 

 

I×I  SHAD(TypeRTYPE-3

晩秋~初冬にかけて水温が下がり切っていないタイミング(10~20℃)や、例えば濁りが強い水質において前述したSHADING-Xではアピール力が足りない状況下で、I x I SHADを使用することが多いです。

感覚的な部分ですが、I x I SHADはルアーパワーとしては『シャッドよりも強くクランクよりも弱い』ため、低水温期のオールラウンダーとして位置付けています。シャッドかクランクかルアーセレクトに迷った時に使用することを選択肢の基準としています。

*サイズ別深度使い分け:TypeR…0.5m~1m、TypeⅢ…1m~2m

I×I FURIOUS(0.5&1.5)

私自身、このルアーを使ったのは間もないので多くは語れませんが、使った感触としては「低水温期に釣れるルアー」と位置づけられたため今回ラインナップに挙げました。

 メガバス公式「I×I FURIOUS  0.5」詳細はこちら
メガバス公式「I×I FURIOUS  1.5」詳細はこちら

 見かけによらずハイピッチなアクションが特徴的で早巻きしても姿勢が崩れません。ハードプラグ愛好者にぜひ一度使っていただきたいルアーです

*サイズ別深度使い分け:0.5…~0.5m、1.5…0.5m~1.5m

使用用途としては、I×ISHADと似ているのですが、特徴的なのはロングディスタンス時のボトムコンタクト。特筆すべきはウォータースルー機構(PAT.)。ダクトがあることによって、水流が下方へ排出され、直進軌道を維持するため、ルアーのボトムへの突っ込みを解消しています。

『ボトムに当てすぎると釣れない』を解消してくれるハードプラグであると確信しています。

 

狩野的おすすめのカラー

私がこの時期に軸とするSHADING-Xシリーズにラインナップされているカラーを軸にご紹介させていただきます。

まず軸にしているカラーが、AURORA REACTION(R62のみ)、M IL CHAMPAGNE GOLD(R62のみ)、DD、GG MEGABASS KINKURO(R55のみ)DD SILVER SHADの4つ。

この4つをセレクトした理由としては、魚系のベイトやエビなどの甲殻類系を主に捕食していることもあり、なるべくエサに寄せることが多いです。あとは濁っているか否かの水質によった使い分けをしています。障害物やボトムにコンタクトした際のキラッとした明滅によるスパイスを加えることも釣果に直結します。

 

逆に、キラッとした明滅を嫌っているなと感じることもあるため、MAT TIGER(R55のみ)、 GP AURORA PINK BACK (R55のみ)、ITO-KINARIの3つをラインナップに加えてローテーションしています。

初春のザリガニが冬眠から目覚めることや水温が上がるにつれて水に色が付き始めるタイミングでは、FA FIRE CRAWのようなシルエットがはっきりするカラーをセレクトします。

ご紹介したカラーはあくまで自身の基準のため、アングラーによる個人差はあると思います。カラーよりもルアーセレクトを重視し、最後のスパイスとして自身が信じられるカラーを決めて攻め切ることをお勧めします。

カラーラインナップは最後のスパイス。信じれて投げ切れるカラーを厳選

 

ロッドについて

手返しよく効率的に釣り歩くことを基準としているため、軽量ルアーを投げることができるタックルをセレクトしています。

ロッドを何本も持ち歩くことで効率性が落ちてしまうことに繋がるので、『1本で多くのルアーをカバーできるロッド』が基準となります。

その中で私が軸としているロッドは、Brand New DESTROYER F2.1/2-611X カスミ・シックスイレブンです。

私が使用しているルアーウエイトは1/8oz(3.5g)~1/2oz(14g)で、オーソドックスなルアーウエイトすべてを高水準でカバー!

ONETEN Jr.ITO SHINER SSRなどのややボリュームあるルアーも扱いやすく、シーズン通して重宝しています。

もちろんスモラバやソフトルアーにも順応しており、釣り歩く系の陸っぱりアングラーにとって外せない1本と言っても過言はありません。

尚、このロッドに関する解説をYOUTUBEで配信しておりますので、このロッドが気になる方はぜひご覧いただけると幸いです!

 

 

使用時に釣果UPに繋がるテクニックについて

ここまで、ルアー・ロッド・カラーについてお伝えしてきましたが、自身が意識している点が4つあります。

1つ目は巻きスピード。水温が下がるにつれてバスが捕食する範囲はものすごく限られているため、早く巻きすぎるとエサを捕食しようと思ってもエサに追いつけないことがあるとイメージしています。そのため、巻きスピードとしては、ミディアムリトリーブ~スローリトリーブ(ルアーの動きが手元に伝わるギリギリまで)で巻いています。

2つ目は、ボトムや障害物に当てた際にルアーを一旦止めること。捕食しようとするエサに追いつく間を与えることや、ゴミが引っかかったようなただ重くなるバイトが多発するため、魚のバボトムにはあらゆる堆積物があります。活性の低い時期は魚のバイトと間違えることもしばしばイトか否かルアーを止めて確認する作業をしています。

ボトムにはあらゆる堆積物があります。活性の低い時期は魚のバイトと間違えることもしばしば

3つ目は、リアクションでバイトしてくる魚や、吸い込みが弱い魚も多く、フックが浅掛かりしていることも多々あります。低水温期のバイトは貴重なため、針先が甘くせっかくバイトしてもフックアウトしてしまった経験が多々あるため、フックはなるべく細目に交換することを意識しています。すぐに交換できない場面ではフックシャープナーで研ぐこともあるので常備しています。

このように針1本掛かりは非常に多いので、針先が甘いとフックアウトの原因に

4つめは、根掛かり回収です。障害物やボトムをタイトに攻めるため、どんなに根掛かりしづらいルアーをセレクトしても、根掛かりを100%回避することは不可能です。大切なルアーを長く使い続けるためにも、そのルアーを回収することは釣果に直結します。

信じて投げ切れるルアーがロストしてしまったら、メンタル的にもマイナスに働く

以上のことを主に意識しながら攻め歩くことが、私自身釣果UPに繋がっていると感じているためお伝えさせていただきました。

こちらでもシャッドの使い分けや意識しているポイントを解説していますので、ぜひ参考に!

 

低水温期は釣り人的に身体に堪えるシーズンではありますが、この時期釣るバスは他のシーズンとはまた違った格別の喜びがあります。

私も積極的に低水温期釣り込んでいきたいと思います!

それではまた!

駐車スペースや遊漁券が必要な釣り場があります

釣り場へ出向く前に、ルールを確認し、マナーを守って気持ちよく釣りをしましょう!

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