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平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】無ウイード状態の対処法①

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台風21号、24号の影響で南湖だけでなく、北湖もウイードがない。例年の12月下旬ぐらい、いやもっと少ないというレベルとなっており、ウイードがない状況でどうやって釣ってくるのか? というのが北湖でも南湖でも課題となっている。
ウイードのない湖で狙うべき場所となるのは石、マンメイド、残りウイード、浚渫、フラットとなってくるが、近年のウイード全盛時代を過ごしたアングラーにとってはじめての体験となり、戸惑うことばかりだろう。そこで、これらのパターンを徹底解説することにした。

「残りウイード」

南湖内に残るエビモ映像。浚渫のハンプなどの上には今もエビモが多く残る

ウイードがないといっておいて、残りウイードというのは矛盾しているが、南湖も北湖も探せば風裏などに微妙に残っている箇所もあるので、これを狙うというのも1つの手だ。浚渫エリアのボトムにかろうじて残るカナダモは、晩秋から真冬にかけての絶好のスポットとなるだろう。
ただ、南湖内のカナダモはかなり少なく、残っているエビモなどのウイードも枯れていく一方なので、このパターンが主役かというと、主役になれるほど多くはないのだ。

この時期からはウイードは枯れるが、枯れたウイードでもあればバスは居付く。昨年までは冬季も青く残るカナダモを探すパターンが主流だったが、20年ほど昔の琵琶湖南湖はウイードが枯れて、枯れ残りのウィードでのバイブレーション、ジグヘッドというパターンも存在していたので、これから先の南湖は枯れ残るウイードでも見逃してはいけない。

「石、マンメイド」

石やマンメイドは例年よりは確実に釣れており、バスが居付く確率は高い。しかし、どの場所も人が入れ替わり立ち替わりでプレッシャーは非常に高い。
ウイードのなかった時代には、桟橋、橋脚、テトラ、取水塔という見えるストラクチャーというのは、南湖の初歩中の初歩のパターンだった。ウイードの抜けた今、再びこうした古典的パターンが復活してきており、テキサスリグ、ラバージグ、クランクベイトなどで見えるストラクチャーを釣っていくというのはアリとなってきた。
また、水中に沈んだブラインドアンカー、魚礁というのもウイードがなくなった今、再び注目すべき存在となっている。魚礁をラン&ガンという20年前のパターンでも平日ならば通用してしまうほど、バスの居付く場所は変わってしまっている。
ただ、見えるストラクチャー、沈むストラクチャーともに、人が入れ替わり叩くようになると釣果はダウンするのは、マンメイドストラクチャーの宿命だ。

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