ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【元祖】今年で10周年を迎える「アルミ製トロ箱」が長年愛される理由/KEYSTONE(キーストン)

寄稿:久保 健一郎
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

皆さんこんにちは!

KEYSTONE(キーストン)開発スタッフの“久保 健一郎”です。

さて、今では船イカ釣りの必需品となっている“アルミ製のトロ箱”。キーストンの「アルミ製トロ箱」は、今年で発売10年を迎えます。アルミ製でトロ箱を発売した元祖でもあるキーストン。リリースしてから10年経つ今もなお、多くの方に愛用され続けている理由について、これから紹介させていただければと思います。

久保 健一郎(Kenichirou Kubo) プロフィール

企画開発、生産管理、営業も兼任。 エギング歴20年、船イカ歴17年の超エキスパート。平戸や呼子、糸島のショアエギング、玄界灘でのイカメタルゲームやオモリグ、胴付きでの船イカ釣りに精通。釣り以外に好きなモノは、甘いもの、エクアドル産高級バナナ、太秋柿。

発売10周年「アルミ製トロ箱」

現在は各社から、イカ用トロ箱が発売されていますが、アルミ製で発売したのはキーストンが元祖。初回が2014年10月に発売しましたので、今年で10周年を迎えます。

アルミ製トロ箱(SS/S/M/ML/L)

KEYSTONE(キーストン)公式「アルミ製トロ箱」詳細ページはこちら

発売から10年経つ今もなお、多くの方が愛用してくださっています。

コレは発売前の開発段階で様々な苦労があり、改良を重ねて現在に至るからご支持いただいているものだと思っております。

熱伝導率で全体を冷やす

素材にアルミを採用する最大の理由は“熱伝導率の高さ”です。

2段3段と重ねて使用するトロ箱。氷から離れている上段のトロ箱は、1段目に比べて冷気が行き届かないということが起こり、他素材のトロ箱だと冷えにくいというデメリットが生じますが、そういったことを大幅に軽減してくれるのがアルミ。他の素材に比べて熱伝導率が高く、それを活かして“トロ箱自体で冷やす”ことが可能に。

写真は、開発時にテストをしていた木製のトロ箱と、アルミ製トロ箱の熱伝導を、同一条件でシュミレーション解析したものになります。

アルミ製が冷えていることが良く分かると思います。

シッカリ冷やす必要性

イカの鮮度を保つには、シッカリ冷やすことが大事です。

理想的なのは、漁師が水揚げをして、市場→仲買人→販売店に輸送される方法。発泡スチロールに氷を敷き詰め、その上にイカを並べて蓋をして輸送するこの方法が、活魚を除き、一番鮮度を保てると考えています。

この発泡スチロールは、底部に穴が開いており、氷の解けた水や墨などが抜けるよう作られています。氷の解けた水にイカが浸かるのも鮮度低下の原因…注意しましょう。

様々なイカに対応

トロ箱の高さを55mm(内寸50mm)に調整しているのは、様々なイカに対応する為。

ケンサキイカ、ヤリイカ、スルメイカはモチロン、ティップランのアオリイカにも対応します。トロ箱へキレイに並べて持ち帰ることで、シッカリ冷やすことができ、余分な水や墨が四方の水抜き穴から排出されて鮮度を保つことができます。

マルチプレートも活躍

アルミ製トロ箱」に使用可能なマルチプレート(蓋)もラインナップしています。

アルミ製 イカ用トロ箱 マルチプレート(蓋)
(SS/S/M/ML/L)

KEYSTONE(キーストン)公式「アルミ製 イカ用トロ箱 マルチプレート(蓋)」詳細ページはこちら

このマルチプレートは2つの役割を果たします。

2つの役割

・最上部のトロ箱に蓋として使用し上からも冷やす

・トロ箱の下に設置し、氷の解けた水の逆流を防ぐ

状況に応じて使い分けていただければと思います。

耐久性の高さ

末永くご使用いただきたい。

そんな思いから、耐久性の高さは妥協なく追及しています。四方の留め具は溶接して固定。トロ箱全体にアルマイト処理を施し、塩分による腐食を低減。個人的に使用しているトロ箱は、開発段階から10年使用しているが、腐食もなく、匂い移りもなく、多少の墨汚れはあるものの、一生モノと言うても良い耐久性の高さ。

トロ箱を、まだお持ちでいない方はぜひご検討ください。

KEYSTONE

1999年創業のイカ釣り用品専門メーカー。 量産の難しい硬質発泡ウレタン素材をエギボディに採用し、純日本製クオリティで世界中のイカを魅了している。2012年にはメーカー直営ショップを本社近くにオープン。店頭での販売はもちろん、オンラインストアの運営も行っている。
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」