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平村尚也コラム【琵琶湖リサーチ】琵琶湖は好調? 不調?②

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「秋雨前線停滞で好調も」

ただ、9月に関しては台風21号で被害を受けたが、秋雨前線が停滞してくれたおかげで、ローライトな日が多くなり、バスの活性は悪くない日が多かった。
秋雨前線が停滞してローライトな日々が続くと、バスは浮きだすようになり、フリーリグ、ノーシンカー、果てはトップにまで反応がよくなった。アユなどのベイトも動いた影響もあって水面や中層の上目線での釣りが中心となった。

これは北湖、南湖問わずの傾向であり、秋雨前線の停滞によってローライトな日が多くなるとボトム展開から浮き気味となり、釣果は上昇傾向となる。さらに瀬田川堰の放流量が水位が上昇することによって増加しており300㌧、150㌧とマイナス30㌢よりも高くなった段階で南湖内にもカレントが発生したことにより、バスの動きは活発となった。
ただ、釣れている水深はバラバラで、北湖の10㍍超のディープから、南湖の水深1㍍のシャローエリアまで幅広い。

ゲストさんがフリックカーリー4.8㌅でキャッチした50㌢UP。北湖のディープ10㍍ラインで、ベイトが絡むと個体のコンディションがパンパンだった

一方、南湖でのブレイクブレードでも50㌢UP。南湖もシャローやウイードの残る狭い箇所での釣果。秋雨前線停滞でローライトで浮いている日が多かった

このバラバラな水深というのは、ベイトの種類によるもので、北湖の10㍍超のディープであれば、イサザやモロコの群れ、南湖の超シャローならばアユやバス、ギルという具合に各地の釣果はベイトフィッシュが多い場所というのが正解となっていた。
これに加えて、地形変化やストラクチャーが絡む場所というのが正解であり、ベイトフィシュの少ないエリアほど釣果は悪い傾向にある。

安曇川など北湖の流入河川はアユのソ上がピークを迎えた。ソ上前のアユを捕食するため、北湖も南湖もシャローが一気に釣果UP

ただ、こうしたローライトで好調な時期というのは、秋雨前線が停滞することによって発生しているので、この秋雨前線が南下して大陸からの高気圧に覆われるようになると、「秋晴れ、北西風の強風」という条件が重なり、ターンオーバーとなる。
このターンオーバーが発生する秋晴れの高気圧の日々が続くようになると、再び釣果は下がってくるだろう。

北湖で使用頻度の高かったタックル。上からワイルドサイドWSSST61ULのフリックカーリー4.8㌅のダウンショットで10㍍ディープ狙い。ニトロンNウォカー5㍀、フックはFINAのDSR132#2。下はワイルドサイドWSSST65Lのアイシャッド3.8㌅のノーシンカーで水深1㍍のシャロー狙い。ラインはオードラゴンの沈むPEでオモリ効果を利用しての釣り。リーダーはフロロ10㍀。フックは同じFINAのDSR132#2。どちらもベイトフィシュパターンで上はモロコ、下はアユの多いエリアで使用する

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