3回に渡りPEライン×ベイトタックルを使用したシーバスゲームのメリットや各アイテムを紹介してきました。
【なるほど!逆転の発想!】ベイトタックルのSWをもっと快適にする「ソルティストTW PEスペシャル」【藤田知洋×ベイトシーバス】
今回は、タックルの話ではなく、藤田知洋さんが実際に行っていたルアーローテのお話。
藤田流「ルアーローテの基本~デイシーバス~」
藤田さんがデイで使用したのは「モアザン シーバスロデム」「モアザン ミニエント」「モアザン モンスタースライダー 160F」の3つ。当日のベイトは、イワシとサヨリが少々といった状況。
「モアザン モンスタースライダー 160F」以外は基本的にボトム狙いで使用し、弱く繊細で食わせられる「モアザン シーバスロデム」をタダ巻きで使用し、「モアザン ミニエント」はタダ巻きと特有のアクションである3Dダートを織り交ぜてローテーションしていた。
・モアザン シーバスロデム
・モアザン ミニエント
・モアザン モンスタースライダー 160F
デイで使用した中で唯一のトップウォータープラグである「モアザン モンスタースライダー 160F」。
デイシーバスはボトム狙いがセオリーとなっている中で、なぜトップウォーターである「モアザン モンスタースライダー 160F」なのか? という質問に藤田さんは「デイでも表層を割らせる魔力を持つのが“”です(笑)」という回答。
トップウォーターがなんでも良いというわけではなく「モアザン モンスタースライダー 160F」が持つインパクトがボトムにとどまるシーバスを表層まで呼び寄せ、ベイトパターンにかかわらず口を使わせる魔力があるんだとか。
実際、何をやっても反応がない日に試しに投入したところ、即座にバイトがあり、良型のシーバスを捕獲した経験もあるんだとか。
この魔力は試さないとわからないとおっしゃっており、ぜひ試してみてほしいとのことでした。
藤田流「ルアーローテの基本~ナイトシーバス~」
ナイトゲームでは、主に「モアザン ソラリア」「モアザン ガルバ」「モアザン レイジーファシャッド」の3つをローテーション。
・モアザン ソラリア
・モアザン ガルバ
・モアザン レイジーファシャッド
ローテとしては、水面直下を泳ぐ「モアザン ソラリア」、ボトムから水面まで上がってくる軌道の「モアザン ガルバストロング」、沈めたレンジを真っすぐ泳ぐ「モアザン レイジーファシャッド」の順。
「モアザン ソラリア」と「モアザン ガルバストロング」はジャンルで見れば同じシンペン。ただ泳ぐ軌道が違い、この違いで食うシーバスがいるそう。なので、水面直下→水面に向かって泳ぐシンペン→中層といったローテーションしていました。
そして実際、ローテの最後に良型のシーバスがヒット。
記者が気になったのはこの後で、藤田さんはローテ通り「モアザン ソラリア」にチェンジ。なぜ釣れたルアーを継投せず、ローテを最初からやり直すのかを尋ねると、「いま釣れたシーバスが本当に“モアザン レイジーファシャッド”に反応したのか?偶然ヒットしただけじゃないか試す」という返答が。
詳しく聞くと、ポイントにはシーバスがたくさんいると仮定し、同じローテをやり直すことで、偶然そこにもシーバスがいたのか、少し水深が入ったレンジにシーバスがいるかが把握できる。ほかのレンジでも食ってくるのならシーバスが広いレンジにいることになるし、同じレンジで食うならそのルアーが必然的にあたりルアーとなることで、次の1本につなげやすくなるんだとか。
そして、またも「モアザン レイジーファシャッド」にヒット。これによって「モアザン レイジーファシャッド」が到達するレンジにシーバスがいると仮定し、次はローテせずにキャスト。終盤、怒涛の連発を見せるのでした。
このルアーで釣れたからといってローテせずに投げ続けるのは知らず知らずのうちに釣れるシーバスも釣れないアプローチになっているのかも…。今一度ローテを考え直そう…そう感じた記者でした。