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求めたのは“シンプルな強さ”と“レギュラーテーパーと長さによる柔、厚巻による剛の共存”ツララ2024年新製品「Masso77(マッソ77)」

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世界中の様々なターゲットを視野に入れたロッドをリリースしている「ツララ」。

そんなツララから2024年新たにリリースされるのが「Masso77(マッソ77)」。

TULALA(ツララ) プロフィール

近所の水場から地球の裏側まで、様々な魚をターゲットにしたアイテムを展開中。旧素材のチカラを存分に活かしたアイテムたちはゆったりとした安心感を醸し出し、アングラーの相棒となってくれるだろう。

ツララから新ロッドが登場!
「Masso77(マッソ77)」

飛行機や自動車、そしてバイクまでを駆使しながら国内外で大物淡水魚に狙いを絞って旅をする足立貴志氏の監修で、氏が求めたのは、“シンプルな強さ”と“レギュラーテーパーと長さによる柔、厚巻による剛の共存”。

イタリア語で「岩塊」、Rockを意味するワード「Masso」。

一枚岩のように頑強で、ずっしりと頼り甲斐がある相棒である事。大きなルアーを使用したり、大きな魚とのファイト、どの場面においても、強さ、という安心感は何ものにも変え難い重要なファクターです。

質実剛健。この強さへのこだわりのため、接合部の多いパックロッドではなく、なるべくロッド本来の強さを活かせる、130cm規格での変則的なマルチピースを、基本仕様として採用。

ロゴには、力強さの象徴であるバイソン(バッファロー)をシリーズに統一して冠し、安心感へのこだわりを体現しています。

スペック
Item Action Length(ft) Folded Length(cm) Rear Grip Length(cm) Rod Wt. (g) PE (Max) Cast Wt (g) Price(税別)
Masso77(マッソ77) R 7’7″ 130.0cm 39.0cm 241g ※サンプル数値 10号 42∼330g ¥64,000

※以下、足立氏による「Masso77(マッソ77)」の解説

「Masso77(マッソ77)」の誇る安心感

「Masso77(マッソ77)」は、キャスティング・ルアーアクション・フッキング・ファイティング・ランディング…この5つの動作において、4oz以上のルアーをPEライン5号以上での使用感にこだわり、20kg以上の魚をターゲットにするルアーロッドです。

低から中弾性の細身厚巻きで仕上げたレギュラーテーパーの揺るぎない安心感は、重量級ビックベイトのキャスト、アクション時、大型魚とのフッキング、ファイト時にご納得頂ける筈です。

コントロール性に優れ、疲れにくい総合バランス

重量級ビックベイトを一日中扱っていると、気づけば相当な体力を消耗してしまいます。「Masso77(マッソ77)」は決して軽い竿ではありませんが、少ない遠征期間の最終日まで、しっかり丁寧に釣りをする為に、疲れ難い重量バランスとコントロール性能にこだわりました。

ロングキャストに貢献し、邪魔にならない絶妙なグリップ長

39cmのリアグリップは引き手を強く使うことでのロングキャストに貢献。アクション時には邪魔にならない長さに設定してあります。また、グリップパーツは素材比率を計算し、全体の持ち重りを大幅に軽減させています。

疲れにくい限界の有効ブランクレングス

有効ブランクレングスの180cmは、重量級ルアーをアクションさせやすく、疲れ難い最長ゾーンから導き出した長さです。これ以上長いと持ち重りも増えてしまい、短時間ならともかく一日中振る、となると身体にも負荷が増えてしまいます。

ロングキャストがかなりの割合を占めるオカッパリにおいても、レギュラーテーパーである「Masso77(マッソ77)」は、しっかりルアーウェイトを竿の胴に乗せることが可能です。ロングキャストを7~8割のパワーで正確にコントロールしやすくなっています。

長さや素直なテーパーからくる柔らかさから、自動的にスイング速度を上げ過ぎずにキャストすることに繋がり、バックラッシュも軽減されます。

疲れ難く扱い易い、という事こそが、旅の釣りにおいては大きな武器だと考えています。釣行の最終日、最後の一投まで、いつ訪れるか分からないドラマ。使い勝手にこだわった「Masso77(マッソ77)」で、そんなドラマティックな瞬間を手にして頂けたら幸いです。

キャストウエイト

1番扱いやすいプラスティック・ウッドルアーの重さは6oz。
6oz(120g)のスライドスイマー250を中心に、クラッシュ9、ジョインテッドクローマグナム、メガドック220等の4oz(120g)ルアー、9oz(250g)クラッシュゴーストが最も扱いやすいルアーウエイトです。

上はギラギラコウゲキ11oz330gまでが扱いやすいマックスウェイト。下はK2F162 1.5oz(42g)が扱いやすいミニマムウェイトとなっています。

鉄板バイブ・スプーン等の金属ルアーは1oz28g前後から軽快にお使い頂けます。国内・海外遠征を問わず、ビッグファイトで共に夢を釣り上げる相棒となってくれることでしょう。

ガイドセッティング

PEライン5号以上100lbナイロンリーダー以上のリール巻き込み使用を基準に、7mmSiC-SダブルフットKガイドを採用しました。

またトップガイドと2番目のガイド位置は極端に短く、PEライン独特の竿先への糸絡みや破損防止、ルアーアクションに大きく貢献しています。

バットガイドまで計12個全てダブルフットKガイドを採用しています。障害物の多い場所や氷点下という環境で40lb前後のナイロンラインを使う際も、柔軟に対応可能なガイドセッティングです。

硬めのティップセクションとレギュラーテーパー

ラインスラックを上手く操る事が、重量級ビックベイトのアクションを引き出す要です。

伸びのあるナイロンラインでは簡単に出せたアクションも、伸びないPEラインでは出し難くなってしまいます。その為にレギュラーテーパーと口径を上げた7mmガイドを採用し、適度に入りにくい硬めのティップでラインスラックを扱い易い竿に仕上げました。

これにより、重量級グライドベイトのキックバックアクション、パニックアクション、移動距離を抑えたテーブルターン等のテクニカルなアクションを入力し易くなっています。

リップ付き重量級ビックベイトの強い巻き抵抗にもティップが過敏に反応しすぎず、スローリトリーブにも対応しやすくなります。

硬さのあるティップだからこそできること

特筆すべきは、ティップセクションに硬さがある為にラインに角度をつけてリーリングアクションがしやすい事。

この恩恵は足元バイトの様にラインに余裕が無い場合でも、竿を倒してラインを送る余裕ができるようになります。今まで逃してきたピックアップバイトも対応しやすくなるので、足元まできっちりルアーをアクションさせる事ができます。

もちろん魚を掛けた後は竿全体が弧を描くレギュラーテーパー。ドラグを引き出す大型魚に対して、しっかりプレッシャーを与えてくれる事は言うまでもありません。

シリーズ全体・130コンセプト

仕舞寸法130cm・グリップジョイント変則3ピース

釣竿というのは本来継ぎ目のないワンピースがもっとも能力が高く、継げば継ぐ程使用感も能力も落ちてしまうものです。

対してパックロッドに代表されるマルチピースは能力としてワンピースより上がることはないですが、持ち運びに優れ、長尺バズーカから片手を解放され、ロストバゲッジも防げます。

釣り旅というのは、自身が旅や釣り内容を決めて、どこを切り詰めて納得できるか、です。

これまで繰り返した各地で釣行の中で私的に妥協出来る継ぎの限界は、この仕舞寸法130cmという長さでした。特にティップ~ベリー部は竿の顔とも言うべき部位。ここを継いでしまうと、キャストウェイトへの制限、破断強度の低下、そしてルアーアクションの使用感を損なうことになります。

多かれ少なかれ、必ずこの課題が生じることから、ティップ側の継ぎを最大限に廃しての変則的マルチピースを採用しています。
釣りの為の旅、その主たる目的は憧れの魚を釣る事! その結果、安心感、使用感を優先できる変則3ピースという結果に落ち着きました。

宅急便160サイズ未満の強み

130cmと言う仕舞寸法により、バズーカに入れた際には縦+横+高さが158cm以内に綺麗に収まり、航空機の国際線や海外国内線の移動が可能となります(2024年時)。

格安LCC航空を使う機会が多い国内遠征では、空港間で重い荷物を運ぶよりも、宅急便で送ってしまった方が労力も少なく済みます。国内では釣行前に宿泊先やレンタカー店舗、ないしは最寄りの宅急便店舗局留めで発送し、身ひとつで旅する方も多いです。
この時送料や運送方法の大きな壁となる長さが、2024年での現況では、160サイズと言われています。

持ち込んだ運送会社によっては、昨今は長尺を断られたり、離島料金などでの跳ね上がった割増料金が新品の竿を買えてしまうほど膨大であったりします。これらの問題点からも梱包した上で160サイズ未満で収まる、というのは現実的なサイズ感と言えるでしょう。

また遠征というのは、マイカーで自走しない限りレンタカーや現地の車です。もちろんロッドホルダーはありません。状況によっては、軽自動車の後部座席に横向きに積むような事態もあります。130cmという寸法は、これまでにこうした事情を問題なく乗り越えてくれました。

以上。ツララの新製品「Masso77(マッソ77)」を紹介しました。発売予定は2024年1月末! ぜひチェックしてみてください。