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今江克隆のルアーニュースクラブR「発表!今江的タックル・オブ・ザ・イヤーTOP3」の巻 第1176回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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最も印象に残ったデカバスを仕留めたルアーは?

ここまでTOY1、2位をトーナメントルアーが占めたが、今江的最後のTOY第3位は、言い換えれば「2023 Most Impressive BigBass(最も印象に残ったデカバス)」を仕留めたルアーである。

それは23年の8月、久しぶりにルアマガのロケで訪れた早明浦ダムで仕留めた58cmのバスで、釣ったルアーは「カレイド」史上最長最強の8フィートのスパイラルガイドロッドのテストで使っていた「レイジースイマー9インチ」だ。

この時は、数は釣れるが平均サイズがさほど大きくない早明浦ダムで、まさか9インチもある「レイジースイマー」を丸呑みしてくるビッグバスと出会えるとは予想もしていなかった。

この時の模様はルアーニュースクラブRでも書いているし、Instagramの動画も公開しているので、それを参考にしてほしいが、「レイジースイマー9インチ」でなければ絶対に反応しなかったラスボスを、着水音と巨大さを活かして絵に書いたように騙し切れた完璧な1本だった。

ファイト中にリールが外れてブッ飛んだので、完璧ではなかったが、以前、池原ダムでも「レイジースイマー9インチ」の初回テストでいきなりロクマル越えをアッサリ仕留めており、試合以外では忘れられない記憶に残るバスとなっている。

2023年のM.I.Bは「レイジースイマー9インチ」で釣った早明浦ダムのバス。完璧なアプローチから、完璧な騙しで「レイジースイマー9インチ」を疑いもさせず、丸呑みさせた

レイジースイマー9インチ

同時に、この1尾でスパイラルガイドのフッキングのスムースさ、長いのにわらわないベリーの安定感を再確認することができたのも収穫だった。

フッキングでわらわないスパイラルガイドは、同じ長さ、強さなら通常ガイドセッティングより1段階以上柔らかく曲がるよう、ブランクスを設定できる。

その恩恵を「レイジースイマー9インチ」は証明してくれたと思う。

2023年は、スパイラルガイドの本質をようやく自信をもって理解できた年でもあった。「レイジースイマー9インチ」でのビッグバスは、スパイラルガイドを勉強する大きなキッカケとなった

2024年、カレイド史上初の8フィートスーパービッグベイト級ロッドが登場する。「レイジースイマー9インチ」を難なく使いこなせ、60cmUPも瞬殺できる、しなるヘビー級ロッドだ

こういった副次的な貢献もあり、またよいシーズン中には1年に1回も行けない早明浦ダムや池原ダム釣行で、記憶に残る1ランク違うビックバスを高確率で釣らせてくれていることが、「レイジースイマー9インチ」を、今江的23年TOY第3位に選出した理由である。

ある意味、数あるルアーの中でも最も夢を見れるルアーでもあり、個人的にトーナメントがなければ、最も年間を通じて使用頻度が高い、昔の「ハドルトラウト8インチ」を超えるほど好きなルアーだ。

9インチサイズにだけに反応する特級ビッグバスが存在するのは、紛れもない事実だ。この事実を知ってしまうと、どんな湖でも「レイジースイマー9インチ」の出番があることに気付く

影のTOY

ということで、今江的2023年TOYは、以上の3つを選出した。

でも、実は地味すぎて忘れたふりしてスルーしてしまったが、遠賀川TOP50最終戦、そしてバサーオールスター戦で本当の絶体絶命時に「ジャバロン」をフォローし、「ブシドー」に繋いでくれた影のTOYは、実は「リグラー」のネコリグなんだよね…。

やっぱ結局、ガチでトーナメントで勝ちたいならKO狙いのハデな打撃より、リアネイキッドチョークばりに地味こそものの最強なり、なんですわ(笑)。

地味こそものの最強なり、トーナメントの裏番長はやはりネコリグ最強説。「今江的裏TOY」は、実は「リグラー」だったりする…

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