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【メタルマジックTG】ブレードゲーム基礎講座/馬上憲太朗

寄稿:馬上 憲太朗
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ブレードジギング特集

皆さんこんにちは。“馬上 憲太朗”です。

近年、急速に普及してきたゲーム性の高いソルトゲームの代表と言えばサワラをターゲットにした“ブレードゲーム”ではないでしょうか。これまでは、ジギングもしくはミノーを使用したキャスティングがメインで、近年の爆発的な人気もそこまで高いとは言えませんでした。それが今や誰でもお手軽に楽しめる釣りに。

その起爆剤となったのが“ブレードゲーム”だと感じています。

馬上 憲太朗 (Bajo Kentaro) プロフィール

1985 年1月生まれ、広島出身&在住。ホームグラウンドは山陽(山口西部、東部)&山陰(島根西部)。メバリングやアジングをはじめ、あらゆるソルトターゲットをソツなくこなすスゴ腕アングラーの1人。ターゲットを探し求め、ひと晩で異常な距離をランガンすることもある、即行動系メバリスト。趣味は釣り。ほかにモータースポーツにのめりこんだ時も…

そもそも、ブレードゲームとは?

良く耳にするブレードゲームとは? 主にメタルジグのテール部分へコロラドブレードやウィローブレードなどをフックと結合させた状態でセットしたいわゆる“ブレードチューン”の施されたメタルジグを使うライトジギング。市販のメタルジグを自らチューニングを施すのも良いですが、ジグ自体が回転してしまったり、余計な動きが出たり…シッカリとした姿勢でトレースできるものが少ない。そこで近年、各社からブレードチューンの施された専用アイテムがリリースされるようになりました。

ブレードゲームを語る上でなくてはならない存在「メタルマジックTG」

中でも、このゲームが発展する火付け役とも呼ばれているジグが、アクアウェーブの「メタルマジックTG」。

アクアウェーブ公式「メタルマジックTG」詳細ページはこちら

ブレードゲームのターゲットであるサワラは、シラスなどの比較的小さなベイトを捕食している時期が長く、小さいシルエットが求められる状況が多いです。そういった理由で、タングステン素材を用いた小さなメタルジグにブレードチューンを施して使うという方が増えましたが、前述の理由で使い勝手が悪い物もよくありました。「メタルマジックTG」は私の知る限り、ブレードゲーム専用でリリースされた初めてのタングステンボディ採用のジグで、専用品として開発されただけあり高速リーリングをしても、ジグ自体が回転しにくい作りになっています。このおかげで、ストレスなくマイクロベイト捕食時のサワラを20~30gの小さなシルエットで攻略できるようになりました。今となっては、サワラのブレードゲームを語る上でなくてはならない存在です。

使用方法

使い方は至ってシンプル。

軽くキャストして着底してから高速リトリーブ。早く巻く理由としては、サワラは歯が鋭く、できるだけ高速巻きでラインが歯に擦れて切られないようにするためと、サワラは見切りの早い魚なので、素早い動きでリアクションバイトを誘い、見切られにくくするという目的。

特に後者は青物と比較すると顕著で、リーリングスピードが遅くなるとサワラのバイトが減り、青物のバイトが増える傾向が強くなります。現にサワラ狙いの人の多くがエクストラギア比のリールを愛用しているケースが多く、私自身も類に漏れずエクストラギアのリールを愛用しています。しかし、やはりそこは自然相手。いつもセオリー通りとはいかないので、アクションを変える必要も。タダ巻きだとチェイスはしてくるがバイトに至らない場合もあります。そういう時は、ストップ&ゴーを試してみるのも選択肢の1つ。高速リトリーブでサワラにアピールし、ステイやリーリング速度に変化を付けてあげることで、食わせの間を生み出し、今まで口を使ってくれなかった個体も口を使ってくれるようになります。ただ、これはもろ刃の剣で、サワラの歯によるラインブレイクのリスクが高まるので注意が必要。その時々のサワラの活性を見ながら、食わせの間を入れる時間を短くするのか長くするのかを見極めることも大切。

カラーセレクト

カラーについても解説しますね。

ここは好みな部分もありますが、私の住む瀬戸内海ではカタクチイワシがベイトになるケースが多く、基本的にはマッチザベイトを意識してベイトライクなカラーや、シルバー系、グリーン系のカラーを使う事が多いです。

参考カラー

カタクチイワシは相当な数で群れを成して回遊していることは皆さん想像にたやすいと思います。あえてピンクやオレンジ系といった少し外したカラーで、目立たせるのも有効だと思います。特に照度の低い時間帯はピンクやオレンジ系に反応する時が多い印象。また、夜光カラーやUVカラーもラインナップされています。

参考カラー

ピンク&オレンジ系

UV&グロー系

40m前後で釣りをすることが多いですが、40mの水深になるとほとんど光が届いておらず、蓄光カラーなどを使用してアピール力を高めるというのも非常に効果的なアプローチの1つですのでカラーセレクトも実は大事。

タックルについて

最後、ブレードゲームで使用するタックルについて。

ロッドはプレジャーボートか乗合かで変わります。プレジャーボートならキャスタビリティーを考慮して7ft程度がオススメ。乗合船であればアンダーハンドキャストが基本になるので、6ft5in前後が良いと思います。アクションはティップが硬すぎず、バッドからベリーにかけてキャストしやすい少しハリのある物がオススメ。最近では専用ロッドも増えてきているため、その中から選んでいただくと良いと思います。私の場合は、プレジャーボートの釣行が多いので、オーバーハンドキャストすることが大半。そのため7ftのロッドを愛用しています。

リールならば4000~5000番程度のエクストラギア比の物を用意したいトコロ。ラインはPEライン1.5号前後でリーダーは35Lbを愛用しています。このセッティングであれば、万が一ブリが掛かっても、余裕を持ったやり取りができます。

このように専用ルアーの登場とメソッドの確立により、ビギナーでも楽しめるブレードゲーム。高速巻きが効果的なため、そのお手軽感は非常に高くエントリーしやすいターゲットだと思います。ぜひ皆さんもチャレンジされてみては?

AquaWave(アクアウェーブ)

兵庫県三木市を拠点とするソルトウォータールアー専門ブランド! アジング、メバリング、タチウオゲームなどのワーム、プラグ、ジグヘッドなどを主体に現場密着系アイテムを続々と輩出中!