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今江克隆のルアーニュースクラブR「準備して損ナシ!秋攻略ルアーとその使用法、セッティングを紹介」の巻 第1164回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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猛烈な残暑だった先週から一転、朝夕があきらかに秋めいてきた今日この頃。

今週は、まもなく訪れる意外と難しい秋バスを攻略するために、準備していて絶対損のない「秋(旬)の走り攻略ルアー三選+α」を紹介しよう。

水温の平均化

まず、夏と秋との決定的な違いは、水温の攪拌による平均化だ。

朝夕に5度以上の気温低下や、台風がもたらす冷却効果によって水温が下がることで、「小魚」にとって過ごしやすい適水温エリアが、夏に比べて格段に広範囲かつ広水深に広がる。

結果、小魚が散るためバスもそれを追って1年で最もシャローからディープ、流入絡みだけでなく、フラットやブレイク、ワンドや岬等、全てにおいて広範囲に分散するのが、秋の特徴だ。

ゆえに「秋は巻きモノ」といわれる通り、広範囲を高確率でサーチでき、アグレッシブなバスとの遭遇率を上げながら喰わせやすいルアーを、または逆に遠くからでもバスが発見しやすいく、見つけたら喰わせやすい優秀な「斥候(セッコウ)」となるルアーを、うまく使うことが秋バス釣り成功のカギになる。

同時にこの時期は、適水温化によって全ての魚の回遊範囲、回遊速度も広く速くなる。

よく秋は「バスの目がよくなる」といわれるが、裏を返せばベイトの逃げるスピードも速いので、速い動きに本能的に反応しやすくなる季節でもある。

ゆえにスピードとリアクションの緩急をつけた合わせ技を意識して、ルアーを操作するのも秋の基本である。

秋に多用すべきシャッドの特徴

まず斥候一番手は、秋は巻きモノといわれる通り、シャッド(プラグ)やクランク(ベイト)を効率よく使いこなしたい。

日本のフィールドは、世界的に見ても究極にスレたバスが多いため、警戒心をできるだけ高めないシャッドに軍配が上がるケースが多い。

秋に多用するべきシャッド系プラグの絶対条件は「速(早)巻きできること」、「潜行時に水平レンジ維持力が長いこと」、そして何より広範囲をサーチするためにも重要なのが「抜群に飛ぶこと」になる。

今江的に圧倒的に飛ぶ能力は、アクションの違いや色、カタチ、サイズなどより、単純に釣果で上回ることが多いと思っている。

めちゃ単純だが、これは巻きモノの真理だと思うので、色やサイズに悩む前に、気持ちよく投げられるプラグ、タックルセッティングが第一選択なのだ。

いよいよ「IxI FURIOUS」のベストシーズンが初到来。秋の激浅フラット横方向攻めこそ、激浅水平レンジを最長で維持できる「Furious」の最高の舞台だ

アクションよりレンジ

ただ、レンジは超重要だ。

巻きモノで飛距離と並ぶ重要度が「レンジを合わせる」という点。

正直、アクションどうこうより「喰うレンジ」にバチッとハマったプラグが強い。

近年のスレたバスは、プラグがボトムを掻くのをかなり嫌う傾向が強く、バスの目線より少しを上を泳ぐ巻きモノを好む傾向が強い。

だが、目線の上だけでは弱く、これに何か障害物へのワンタッチコンタクトや自然な千鳥発生などを、レンジ選択とコース選択でいかにうまく織り交ぜられるかで、巻きモノは釣果に大きな差が付く。

今江的には、このレンジフィット能力を一番重視しており、超めんどくさいが、狙うフィールドの水深に合わせて潜行深度をリューターを使って超絶シビアに調整して使うことが非常に多い。

ゲキアサフラット」も秋がベストシーズン。春より若干深めを狙いたいので、基盤リップを抜いて差し替え、よりワイドに動く1.5mダイバーにチューンしている

フックの大きさまで変えてレンジをコントロールすることもあるほど、サスペンドルアーのサスペンド調整並みにシビアに調整している。

IxI FURIOUS」には0.5mダイブと1.2mダイブがある。狙うエリアに合わせてリップを削ったり差し替えたりすることで、50㎝単位で潜行深度をベストフィットさせている。写真中央は、0.8mダイバー

秋冬に最強の巻きモノ!

次に斥候二番目は、秋から冬にかけて、もはや無双級の強さを見せる最強巻きモノ「アラバマリグ」だ。

これはもう秋にはマストアイテムの筆頭で、とにかく衛星までワーム化したアラバマリグに関しては、釣ることにおいて右に出る巻きモノは、なかなかないほど強力だ。

ベイトを追い回す秋の状況に見た目がベストマッチしているうえに、被発見力、集魚力が普通のプラグの比ではない。

さらに、このアラバマリグを最強化しているのが「アラバマのホバスト(バマスト)」だ。

これはフィネスワームのホバストとはアクションの付け方が変わるが、独特のバマスト的喰わせ方を知ってしまうと激ヤバい威力を発揮する。

ヒントは通常軌道に混じる「パッと散って逃げるベイトボール」だ。

これはトーナメントで使用できるワンフック仕様アラバマリグでも同じだ。

ハドエラのバマストはヤバい!

そして、さらに最強無双、現状無敵の巻きモノが高浮力エラストマーワームを衛星に使ったバマストだ。

これは試合で使えないうえにヤバすぎるので、今まで触れてこなかったが「ハドルスイマー4インチエラストマー(ハドエラ)」のバマストは、凶悪すぎて一般にすすめることも躊躇するほどの威力と無双の実績がある。

その理由は、アラバマリグさえサスペンド状態にさせてしまいかねない圧倒的なボディ浮力と、スクエアボディが発するロールパワーによる集魚力が、他のいかなるワームより強力だからだ。

あと異常な耐久性の高さも一役買っている。

もはや秋の最強巻きモノといっても過言ではない高浮力エラストマーワーム衛星のアラバマリグ。中層バマストの威力は、もはや周知の事実だ

当初は「ハドエラ」のメタリックなフラッシュ効果の凄まじさも人気の一因だったが、最近のシークレットトレンドは、自分が敢えてラインナップした「ゴーストシャッド」カラーのアラバマ衛星だ。

ルアーの塗装をよく知る人なら分かるだろうが、霞ヶ浦伝説でもある「無塗装の透明プラグが実は水中で一番目立つ」のと同じ、光の屈折プリズム効果だ。

一度セットしてみて、ホバストで泳がせてみればその理由が一目瞭然で理解できると思う。

銀幕を利用し、目線上で喰わせることを狙った自分のシークレットカラーである。

シークレットカラー「ゴーストシャッド」のアラバマリグ。透明のルアーは水に消え込むのではなく、逆に太陽光を乱反射することで甘く自然なフラッシュと輪郭の幻惑効果を発揮する

「ゴーストシャッド」カラーは、必要とあらばシルバーのペイントマーカーで応急的にフラッシュカラーに現場でチューンすることも可能だ

ジグヘッドの選択も重要。いろいろ試した結果、ケイテックの「フットボールシェイキーヘッド」が、ヘッドが小さく、フックが強く、ロングシャンクなので、コレに落ち着いた。フックにカラーがないのでエラストマーに刺しやすい

衛星にもセンターにもヘッドカラーがない「フットボールシェイキーヘッド」は、エラストマーでもキレイに刺しやすい。ヘッドのスキマに瞬間接着剤を垂らしワームを固定すると、1日ハードに使ってもズレることはまずない

ハマった時は手がつけられない…最強無双のメタル系ルアーを紹介!

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