ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【ENDSVILLE(エンズヴィル)】復刻を遂げた“伝説のバスロッド”を実際に使ってみて…。

  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

伝説のバスロッド「ENDSVILLE(エンズヴィル)」。

その時代、人気を博していたロッドメーカー“ダイコー(DAIKO)”が揃えていたバスロッドシリーズ。釣り事業から撤退以来、その名前を聞くことは少なくなったものの、愛用者は常に使い続け、その中の1人が“もっと使い続けたいのに先はもうないのか?”という想いにかられたことをキッカケに復刻へと動き出す。復刻実現を達成するまでの期間は約6年。当時携わっていたブランク設計士と連携を取ることにも成功し、現在本場の大分県の工場にて名竿「ENDSVILLE(エンズヴィル)」を復刻中。

エンズヴィル

ダイコー(DAIKO) の名作ロッドを復刻させるため設立。 兵庫県西宮市に拠点を置き、株式会社iEAのフィッシング事業としてロッド開発&製作を実施。ハイエンドバスロッドシリーズとして、琵琶湖や池原ダムに代表されるビッグバスフィールドでの使用を想定し、”硬さ”と粘り強さ”の最良のバランスを追求した、やり込む人のための正統派スタンダードバスロッド「エンズヴィル」のラインナップを現在拡大中。ロクマルフィールドで求められる、バスに主導権を与えない粘りと強靭さ、素材や製法などにも拘り、軋むほどロッドを締め込むターゲットとのやり取りも安心して行うことができ、使い手のわがままに対する自由度の高さ、使うほど手になじむDブランクはエンズヴィルの真髄。これからも多くの名作ロッドを続々と復刻予定。

ENDSVILLE(エンズヴィル)

誰の色にも染まらない。

色のない”ことをコンセプトに、誰かの色に染まることもなければ、誰かへの信仰に支えられるものでもなく、“流行や信仰に捉われず最良を目指し”マイスタイルを追求したやり込む人のための正統派スタンダードロッド「ENDSVILLE(エンズヴィル)」。半世紀に渡りブランク製作を続けてきた経験から生み出される熟練の枠、当時のブランクを再現。「投げる、掛ける、寄せる、浮かせる」というバスフィッシングの基本を徹底追求されたロッドへと完成。

6モデルがラインナップ

2021年8月に復刻を実現し、先行してベイトモデルEC71ML、EC69M、EC71M、EC71MHの4機種をリリース。それから時を経て2023年夏には、待望のスピニングモデルES66L、ES66MLの2機種がリリース予定。

製品名 アクション パワー 適合ルアー 適合ライン 寸法(cm) 継数 価格(税込)
EC71ML Ex.Fast ミディアムライト 1/8-1/2oz. 6-14lb. 216 1 61,600円
EC69M Fast ミディアム 3/16-5/8oz 10-17lb. 209 1 60,500円
EC71M Fast ミディアム 1/4-3/4oz. 10-20lb. 216 1 61,600円
EC71MH Regular Fast ミディアムヘビー 3/16~1oz 10-20lb. 216 1 62,700円
ES66L Ex.Fast ライト 1/32-1/4oz. 3-6lb.#0.4-0.8PE. 198 1 63,800円
ES66ML Fast ミディアムライト 1/16-1/4oz. 4-8lb.#0.6-1PE. 198 1 63,800円

このように続々と名作番手が蘇ってきている訳ですが、今回は「ENDSVILLE(エンズヴィル)」の使用感についてお伝えしていきます。先日開発スタッフの紹介により、多数番手を使われている方へお話を伺うことに。そこで、今回は記者が問いかけた質問内容に沿う形で、その方による実際に使ってみた感想をお伝えできればと思います。

実物を手に取ってみた感想は?

まずはこちらの質問について回答していただきました。

両モデル共通して言えること、レングスを感じさせない取り回しの軽快さが魅力だとコメント。それとグリップ周りの質感も合わさることで、使い始めた瞬間から“使い慣れたロッドのように持ってすぐに馴染む”感覚があるとのこと。コンセプトのアングラーの右腕になるということは正にこのことなんだなって痛感したとおっしゃっていました。

各機種のキャストフィーリングをお聞かせください

各機種のキャスト時の感覚についても伺うことに。では、その回答がこちら。

ベイトモデル

EC71ML

繊細なティップと負荷に応じて曲がり込むエンズヴィル特有のブランクが魅力。1/8ozクラスの軽量リグからミドルクサイズのクランクベイトまで抜けるようなキャストフィールを実現。

EC69M

3/16~5/8oz程のプラグの遠投から、中・近距離を高精度で撃つ釣りまでを高水準で両立。空気抵抗の大きいワイヤーベイト等も、負荷に応じて曲がり込み、素早く収束するブランク特性が飛行姿勢を崩しにくく、安定したアプローチが可能。

EC71M

1/4~3/4oz.までのウエイトを快適にキャスト可能。バズベイトやジョイントルアーなどの投げにくいとされるルアーでも、飛距離や飛行姿勢がバツグン、キャストが気持ちいいロッド。長すぎず短すぎないグリップの長さで、71というレングスを感じさせない取り回しの良さも使用感アップに貢献。

EC71MH

持った感じかなりハリがあり、近距離キャストに特化したモデル…、と思いきや、バズベイトや高比重ノーシンカー使用時でも、キャストモーションに入ればスムーズに曲がりこみ、ルアーの重さに乗せて遠投も可能な機種。

ベイトモデルに共通することは、キャスト時のスイートスポットが広く感じることにより、不必要にルアーの飛行速度が速くなりすぎず、空中のルアーのコントロールが容易に行える点。それから、着水音を殺す精度の高いキャストがやりやすいトコロ。

スピニングモデル

ES66L

特殊なテーパーデザインで“クセのある超マニュアル仕様”ですが、実は昨今のハイプレッシャーフィールドのサイトフィッシングに多用されるような、超軽量リグをティップだけを使ったコンパクトキャストが異常に決まりやりやすいそう。ティップのみを使うことで、ロッド全体をしならせるよりも再現性の高いピンポイントキャストが決まりやすく、キャストが上手くなったと感じさせるレベル。

ES66ML

投げやすいの一言。キャスト時のスイートスポットが広く、高比重ノーシンカーから、軽量で空気抵抗の強いスモラバでも1投目から違和感なくキャストが決まる。

ルアーアクション時の使用感(ベイト&スピニング)

ルアーアクション時の使用感についても伺いました。各モデルに合わせられたテーパーデザインで、それぞれが専用機のような操作感を実現しながら、適度なハリと柔軟性が両立していることでどのモデルも汎用性に優れているそう(ES66Lは除く)。特に操作性に優れたEC71ML、EC71MH、ES66Lは、障害物を1つずつ舐めるようにトレースすることができ、任意の場所でスタックからのハングオフといったアプローチまでも実現可能。また、ES66Lに関しては、特殊なテーパーデザインの副産物として、目感度にも優れ、手元で判別し難いバイトをティップで感じ取ることが可能。

ファイト時の使用感(ベイト&スピニング)

シッカリ貫いて掛ける”芯”と、掛けた瞬間から曲がりこむブランクを復元するパワーがあり、バイトも弾くことなく不必要に暴れさせず、曲げているだけで素早く水面まで浮かしてこれて、余裕を持ってランディングまで移行することが可能。バスとのヒットシーンに関しては、エンズヴィルの公式Instagram「endsville.rods」でも公開中。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Endsville Rods(@endsville.rods)がシェアした投稿

 

この投稿をInstagramで見る

 

Endsville Rods(@endsville.rods)がシェアした投稿

オススメ機種

オススメ機種についても教えていただくことに。検討中で機種にお悩みの方は参考にしてみてはいかがでしょうか? 自分で操作するマニュアル好きな方にはベイトモデルのEC71MLと、スピニングモデルES66Lがオススメとのこと。また、少ない本数でランガンしたい人には、ベイトモデルEC71MHと、スピニングモデルES66MLが合っているとコメント。これから他にも様々な機種が復刻予定。以下の記事で現在ラインナップされている機種をはじめ、これから復刻予定の機種も一気に紹介していますので、こちらもご一緒にご覧いただけると嬉しいです。

名作番手が再び…。伝説のバスロッド「ENDSVILLE(エンズヴィル)」のベイトモデル全7機種まとめ

近日解禁となる番手も…。名竿「ENDSVILLE(エンズヴィル)」のスピニングモデル全5機種まとめ

 

初めて使う方へ

最後、使ってみようかなとお考えの方へ、一言いただきましたよ。

どの機種も専用機のような使用感と、高水準な汎用性を併せ持っています。自分がメインで使うルアーを基準に選ぶのがオススメ、ES66Lは汎用性の代わりに究極の特化性を突き詰めたモデルだと感じましたのでぜひ、手に取って試してほしいです。

蘇る伝説のバスロッド「ENDSVILLE(エンズヴィル)」。

使い手の色に染まり右腕として活躍してくれる相棒的な存在に。ぜひこの機会にチェックされてみては?

釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」