篠塚選手が試合中に気づいたのは、プレッシャーを避けた魚の存在
篠塚選手が試合中に気づいたのは、プレッシャーを避けた魚の存在だ。
水門やステージングに適した岩や沈船などは確かにバスが好む場所だが、北浦水系のそんな場所はすでに調べ尽くされ、試合では選手が入れ替わり立ち替わり撃つホットスポットとなっている。一般釣り人も岸からていねいに長時間狙い続ける(岸からも狙えるスポットが非常に多い)ため、場所が休まる暇がないのだ。そのため賢い大型バスほどピンスポットから少し離れた何もない所に待機していることが多くなっているようで、ほかの選手が飛ばして撃たない場所をていねいに狙うという作戦がツボにハマったのである。
だが、霞北浦水系には、そんな「何もない」場所は無数にある。そこへたどり着く過程が問題なのだが、篠塚選手は水のよさで常陸利根最下流に絞り、ピンスポットのランガンをやってしまいそうになるところを、あえて何もない所までていねいに撃っていったことで、試合時間中にプレッシャーを避けたビッグバスのポジショニングに気づけたのである。
いわばプレッシャーの裏側をいく作戦であるが、これは広大な水系では候補が多すぎ、限られた試合時間中になかなか狙ってできる行動ではない。何気に投げた1投に1500gフィッシュがヒットした事例も含め、やはり今回の篠塚選手は初めてのお子さんが誕生した直後というタイミングが勝因の1つだったのかもしれない。
トップ50プロに伝わる「子供が生まれたら勝つ説」を今回も立証した形となった。
篠塚亮選手のウイニングルアーはこれ!
●リトルレインズホッグ【レイン】+7gシンカー+パワーステージ#1/0【フィナ】●レインズヘビースワンプ3inchのノーシンカー【レイン】+モスキート・ヘビーガード#0【ノガレス】●RTO1.5DD【ラッキークラフト】
篠塚亮選手のウイニングタックル
※右から
●DS用…ツアラーVスペックTVCー68Mジンゴローム(スミス)+SS L(SLP)+BMS・AZAYAKA12Lb(サンライン)
●ノーシンカー用…ツアラーVスペックTVSー64L(スミス)+イグジストLT2500S(ダイワ)+FCスナイパー4.5Lb(サンライン)
●クランク用…ツアラーVスペックTVCー65M/HG(スミス)+SLPセミオーダーリール+FCスナイパー12Lb(サンライン)