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今江克隆のルアーニュースクラブR「ボトムと表層!どちらも狙えるイモグラブ系の最新進化形態『スキップドッグ』」の巻 第1141回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「スキップドッグ」誕生

そして、このボトムジャークに感銘を受け、今江的にもその性能とプラスαの効果をもつイモグラブの開発を一昨年からはじめ、WBSプロの大藪厳太郎プロと、シンプルな形状の中にも様々な能力を備えるイモグラブとしてカタチになってきたのが「スキップドッグ」という新たなイモグラブである。

某大手広告代理店のアートデザイナーを務めるWBSプロの大薮源太郎。「スキップドック」の複雑なのにシンプルな造詣は、彼の手作業で生みだされた芸術作品だ

この「スキップドッグ(略称:スキド)」に今江、大藪的に求めた独自能力は、その名の通り、第一に誰もが超簡単にスーパースキッピングが決められる形状に特化したこと。

それと同時に「ボトム」のみならず「中層」、さらには「表層」まで強力な水押しパワーを発揮するドッグウォークアクションを兼ね備えていることである。

特徴的なポッパーカップを持ち、ドッグウォーク時にはゴリのエスケープアクションをイミテートし、カバーに打ち込めばエビのシルエットでバックスライドする特徴を持つ。

先週の霞ヶ浦テストでは「スキップドック」で3尾キャッチ。これ正直、今の霞ヶ浦ではマジで驚きの結果です

 

大薮厳太郎デザイン、今江克隆監修の「スキップドック」。その名の通り、スキッピング能力とドッグウォーク能力を特化し、エビとゴリの動きを模したダブルフェイスイモグラブだ

異常なほど超絶厳しい今年の霞ヶ浦の早春。このバスの貴重さが分かる人には分かるはず

ボトムジャークと水面ドッグウォーク

さらに「スキド」ならではの特徴として、このゴリが口をあいたようなポッパーカップは、ドッグウォーク時に強い水押しを発生させる狙いがあるが、同時に水面で使用した時にはペンシルポッパーに匹敵するスピッツ(飛沫)効果と野良ネズミも真っ青?な見事な水面ドックウォークをも実現したことだ。

水中でも水面でも、スピッツ(飛沫)を発生するカップ形状は、強い水押しと首振りを実現している

以前から、「ハドルスイマーエラストマー」のシッポをカットし、ペンシルミノーとして釣果をあげていたが、どうしても水面でのアピール力に欠ける部分があった。

通称「イモハドル」こと、「ハドルスイマーエラストマー」のテールカット。カバー用ペンシルミノーとして密かに使っていたが、やはり水を押す飛沫がほしかった

そこでイマカツの人気ルアーでもある「ジレンマポッパー」のような飛沫と動きを出せ、「ジレンマポッパー」では攻められないカバー奥に滑り込ませられるペンシルポッパーがほしいと、常々思っていた。

それが「スキップドッグ」のもう一つの顔(特殊能力)として実現することになった。

すなわち、ボトムでの首振りドックウォークに優れた形状設計は、水面に浮かせてしまえば同一の形状でペンシルポッパーとしても卓越した首振りドックウォーク能力をも併せもつことができたのである。

「スキップドッグ」は、同形状で高比重マテリアルと、高浮力エラストマーマテリアルの同時成型が可能なダブルフェイスになっており、ボトムジャークのみならず、霞ヶ浦水系の激浅いアシ奥やカバー奥で高比重フォールやボトムジャークが効かない時に、水面を飛沫をあげて逃げ回るテナガエビの演出も可能としている。

ボトムジャークに優れた形状は、水面ドックウォークにも優れる。「スキップドック」は、激グサ高比重素材と高浮力エラストマーのダブルフェイスでもある

「スキップドッグ」は、現在、最終金型の微修正中で、調整が済み次第、生産に入る予定で、5月~6月頃にはマーケットデビュー予定です。

めちゃくちゃ苦戦した初釣り練習だったが、「スキップドック」のおかげでボーズだけは逃れられた

超細身の「ウォーガゼル63MHX」に20lbフロロラインという違和感満載なセッティングだったが、ガマンする釣りに軽量でハードなロッドは、予想以上に使い勝手が楽だった

「スキップドック」は、55㎜と85㎜がラインナップ予定。高比重素材とエラストマー素材のダブルフェイスである

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