ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【ディープ隣接がカギになる】使用ルアーに適したライン選びも重要!トーナメンター“上野拓弥”が実践中「冬のシャローカバー攻略法」

寄稿:上野 拓弥
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

皆さま、はじめまして。

サンライン・バステスターの上野拓弥(うえのたくや)です! 今回、初めてルアーニュースRに掲載させていただくことになりました。今後もよろしくお願いいたします。

さて! イキナリですが、今回紹介させていただくのは“冬のリザーバー”をテーマにした内容。みなさんのホームフィールドでもぜひ参考にしていただければと思います。

上野 拓弥(Takuya Ueno) プロフィール

栃木県在住。関東のメジャーフィールドを通い込みながら、日々バスフィッシングの腕を磨き続けている若手トーナメンター。国内はモチロン、アメリカのバストーナメントにも積極的に参戦し、「第1期アングラーズマイスター」としても活動中。バスフィッシング以外に、SWルアーフィッシングやエサ釣りなども得意としていて、バスフィッシングを軸に幅広い釣りを満喫中。

リザーバーでデカバスを釣るなら

では早速本題に…の前に! まず、リザーバーと一口に言っても、実に様々なタイプが存在します。そして、日本全国のリザーバーを見てもどこでも必ずカバーが存在し、そのカバーを上手く攻略することが、冬でもそのフィールドの最大サイズを獲ることができると思っています。

もちろん、どんなカバーでも良いという訳ではありません、特にこの時期は好条件が揃うカバーを絞り込むことがデカバスをキャッチするキーになります。そこで、この時期のリザーバーのカバーセレクトと釣り方についてご紹介していきます。

 エリアセレクトと釣り方 其の一

1つ目の狙うべきカバーはズバリ“ディープ隣接のシャローフラットに点在している冠水ブッシュなどのカバー”です。

これは、ディープを起点に過ごしタイミングを見計らってシャローフラットのカバーにさしてきたエサを食いにくる魚を狙うため。「ディープ隣接」の理由は、冬バスは決まったエリアから動くことをあまり好まず、水深だけを変える縦移動のみで動くことを好み、エサを捕食するためのシャローフラットのカバーと休憩するためのディープ…という風に、生活圏を分けているため。そして、その距離が近いことがエリアの居心地に直結するからです。

地形のイメージ的にはこんな感じです。

この時期にシャローとディープを行き来するバスは間違いなくデカくてとても賢く、リアクションを利用して反射的に口を使わせてやることが効果的。そこで使用するのはヘビーシンカーを使ったリアクションテキサスリグです。

使用タックル

ロッド: インフィニットブレイド IBC-70H【ism】

リール:スティーズ A  TW XH【ダイワ】

ライン:シューター 22Lb【サンライン】

ルアー:バイズシュリンプ 4.5in(1/2〜3/4ozテキサスリグ)【ベイトブレス】

この時に重要になるのがラインセレクト。冠水ブッシュや崩落などのへビーカバーを撃つことが多く、その際に細くて伸びる糸では切られるリスクが高い。また、感度も鈍ってしまうんですね。真冬のシャローにさしているバスはサイズも大きいのでなおさら。ですので、“撃ち専用設計で伸びにくくて強い”、“真冬のショートバイトが伝わりにくい状況下でもアタリを感知しやすい”、という「シューター」の太番手を使うことがキャッチ率向上に繋がります。

シューター

サンライン公式「シューター」詳細ページはこちら

 エリアセレクトと釣り方 其の二

2つ目は“魚が上下移動だけで済むような冠水ブッシュ立木などの縦ストが絡むアウトサイドベンドなどの水深のある場所”です。こちらは先程の要素と一緒で、決まったエリアから動きたがらない低水温の中でも、縦ストを起点にして浅い所に浮いたり深めにサスペンドしたり、上下移動だけで生活していけるため冬の定番スポットと言えるでしょう。さらにそこへ、放射冷却を防げるような浮ゴミなどが絡むとなおさら期待ができます。

とはいえ、水深が深い所に浮いたバスを攻略するのは、かなり難易度が高くプレッシャーもかかりやすい。つまり「タイミング」が重要だと言えます。

先ほど述べた通り、冬バスはあまりエリアから移動することなく上下移動のみで生活する傾向があります。そのため、バスにルアーをプレゼンテーションすること自体あまり難しくなく、どちらかといえば口の使うタイミングを合わせることの方が重要と言えます。具体的にはピーカン無風の一瞬良くなるタイミングや、暖かい風が当たるタイミングなど。

そして、釣り方はカバーの濃さやストラクチャーによって使い分けていて、こういったエリアではパワーフィネスやジャークベイトを使用することが多いです。

使用タックル パワーフィネス

ロッド: インフィニットブレイドブラッケンド IBSB-611PFSP(改)【ism】

リール:セオリー 2506H【ダイワ】

ライン:ソルティメイト キャストアウェイPE 1.5号+トルネードVハード 3.5号【サンライン】

ルアー:ビーク 4.3g+スイッチオントレーラー【ジャッカル/ノリーズ】

使用タックル ジャークベイト

ロッド: インフィニットブレイド IBC-63MML+(改)【ism】

リール:スティーズSV TW XH【ダイワ】

ライン:シューター・FCスナイパー 10Lb【サンライン】

ルアー:VISION ONETEN+1【メガバス】

フック:トレブルSP-M #7【がまかつ】

カバーが覆い被さっていたりするゴミ溜まりやブッシュの場合は、ハードベイトが通しにくかったり根掛かりの原因になるので、パワーフィネスで上から徐々にレンジを下げて落としていく釣りがオススメ。そこでアタリのあったレンジを覚えておくと、その日の有効なレンジが絞れてくるので、どのくらいルアーを落としたかを覚えておくとより良いです。

また、ここでもラインセレクトは重要。冬は風が吹きやすくPEラインが風で煽られやすい。そのため「ソルティメイト キャストアウェイPE」のような、高比重のPEラインがオススメ。高比重のPEラインを使うメリットとしては普通のPEラインに比べ、風が吹いた時にアクションが伝えやすくアタリも感知しやすいことが挙げられます。つまり厳寒期の小さいアタリを逃す確率が減る…という訳です。

ソルティメイト キャストアウェイPE

サンライン公式「ソルティメイト キャストアウェイPE」詳細ページはこちら

一方のジャークベイトの場合は、冠水ブッシュの先端や立木などで使用することが多いです。ここで使用するラインは「シューター・FCスナイパー」。冬のリザーバーでは10Lbを基準に8〜12Lbを使用しています。

FCスナイパーを使う理由としては、数多くあるフロロカーボンラインの中でもしなやかなため、ラインが扱いやすい。伸びのあるナイロンラインでジャークベイトを使用すると、ラインが伸びてしまってシッカリとルアーにアクションが伝わりにくいため、アクションをシッカリ伝えられる伸びのないフロロカーボンラインを使いたいというのが理由。そんな条件を満たしてくれるのが「シューター・FCスナイパー」で、最善のラインセレクトになります。

シューター・FCスナイパー

 いかがでしたか?

今回は“冬のシャローカバー攻略方法”を紹介させていただきました。

完全にディープに落ちた個体を狙った方が安定感はありますが、明らかこの釣りの方がサイズが狙えます。冬のエリアセレクトと、それに応じたルアーセレクト、そして使用するライン。これらが釣果を大きく左右します。

是非今回の記事でのタックルセッティングやエリアセレクトなどを参考にしていただきデカいバスを釣ってくれたら嬉しいです。

シューター(Shooter)

シューターはサンラインのバスフィッシング専用ラインブランド。フロロカーボンライン「FCスナイパー』シリーズや、ナイロンラインの「デファイアー」シリーズやマシンガンキャスト、そしてPEラインのステューターなどが特に人気を集めている。

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!