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今江克隆のルアーニュースクラブR「トランスフォーマースイムベイト!? ウナジュウニ!? 超長激細ワーム『スキニーイール12インチ』紹介」の巻 第1131回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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理想的な長さと太さ

同時に、このテのワームの最大の難しさである「喰わせ切れる長さ」っていうのがあって、確かに長ければ長いほど存在感は増すが、それと比例してフッキングさせることは現実的に格段に難しくなる。

正直、フッキングするかしないかは、運に左右される部分も否定できない。

特に、腹をすかせたアフター時期ならば即アワセでも高率で掛かるが、プリや寒冷期だと10秒以上声に出して待ってもスッポ抜けが多々あるのが現実で、せっかくのバイトをスッポンでムダにしない最もよい存在感、動きとフッキングのトリニティバランス長というのがある。

その今江的長さと太さの回答が、4インチワームの3連結的(3分割的)な「12インチ」という長さである。

これ以上長くてもフッキングが難しくなり、短くてもスイミングパワーが落ちる。

4インチワームが3連結されつことで、バランスのよいスイミング姿勢と、波動が忽然と消えるまっすぐなフォーリングが可能になる

そして「放置時でも自然な曲がり感をだせる細さと長さと硬さ」の黄金律だと感じている。

さらに不必要にラインを動かさずに済む優しいロッドアクションでも、三節のジョイントベイトのようにきれいに水を掴んで縦のS字アクションを出しやすい長さの結論が12インチだったということでもある。

スイミング時は4インチワーム×三本のような、存在感のあるハデなアピールアクションを発生し、遠くからバスに発見させることができる

4インチ×均等三節部分の位置にフックセットすることで最高のスイミングアクションを発生する「スキニーイール12インチ」。シンカーは1.5g、フックは「タリズマン#2」。フックは大きくしてもフッキング率には関係がない

超長激細ワームには絶対必需品ともえるジーニアスプロジェクトの「シリコンチューブ」と「シリコンチューブプライヤー」。これがあるとないとではルアーの持ちもアクションも段違い

いろんなネコリグ用のチューブを使ってみたが、忖度ナシに最も便利でスグレモノだと思っているジーニアスプロジェクトの「シリコンチューブ」と「シリコンチューブプライヤー」。持っているといろんな意味でとても節約になる

アワセのタイミング

最後に、このテの超長激細ワームで最も難しい部分は、やはりバイトがあってからのアワセのタイミングだ。

今江的経験では、サイトで見ている限りバスがシッポを咥えていくことはレアケースで、ほとんどの場合「動きの支点」を狙ってバイトしてくるように見える。

それが頭部~4インチ付近だ。

プリやアフターの時期に目視で見ている限り、ほぼ頭部後方付近を咥えて走り出すことがほとんどで、サイトで目視している限りではラインを送る必要はあまりないと感じる。

ロッド一本分、寝かせてスィープフッキングで最もよい場所にフックが掛かることが多く、逆に腹が減っている、痩せているアフターの時期だと丸呑みされてバスの致死率が上がるので、ラインを出すことはほとんどしない。

逆に飲まれて苦し紛れに暴れられて、ラインが上アゴにすれて切られるリスクの方が高いと思う。

春のサイトフィッシングなら、即アワセでも十分掛かる。逆に呑ませると上アゴでラインが切れたり、バスを死なせてしまったりするリスクの方が増大する

厳冬期こそ、超長激細ワームの「オモネコ」

だが、あまり知られていないが実はこの超長激細ワームの「オモネコ」、12月~2月の厳冬期にも抜群の威力を発揮する。

イメージをラバージグ&ビッグダディと考えれば、そのわずかな距離での動きの艶めかしさと、バスから見た喰いやすさを考えれば当然かもしれない。

ただ、10度以下の低水温期ほどナゼかバスはこのテの超長激細ワームを一度咥えると、その場で飲み込まず、そのままどこか安心してモグモグゆっくり喰える場所まで運んでいくかのような不思議な行動をする。

それこそ10秒以上数えてラインを出して待ってもスッポ抜ける場合がとても多い。

冬季でもバイトの多さは抜群なのだが、フッキングがとても難しいというのが自分の経験だ。

10度を切る低水温で超長激細ワームが有効なことは、あまり知られていない。ただし、フッキングはガマン比べだ

こういった場合、ラインを張らず緩めずテンションを軽く掛けたまま(テンションを抜くと吐かれることが多い)、20秒声に出して数える「20秒ルール」がかなり効果があるので、これからの時期に超長激細ワームを使う時にはだまさされたと思って、一度試してみてください。

マジで、めっちゃくちゃ長く感じますけどね(笑)。

12~3月の低水温期は「20秒ルール」が有効。テンションは切らず与えずで、エサが逃れようとしていると錯覚させる抵抗感さが大切だ

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