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【ビッグバッカー 湾岸ミノーの使い方】釣果を左右する金井流「ただ巻き」の極意

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年間釣行数300日超。逆に言えば、1年間で釣りをしない日が60日ほど。

驚異的な釣行回数、桁違いの釣果を誇る@seabassdesuuuでおなじみ金井光輝さんが惚れ込んだミノーが、先日ご紹介した「ビッグバッカー湾岸ミノー」

金井 光輝(KOUKI KANAI) プロフィール

JACKALLモニター。ホームフィールドである大阪湾での年間釣行数は300日以上で、SNSにアップされる釣果も桁違いの実力者。大阪湾で日々青物を狙い続ける新世代アングラー。

先日はその惚れ込んだ理由をお伝えしましたが、今回はもう少し踏み込んだ内容。そう、実際に武庫川一文字ロケで見てきた“どうやって使っているのか”ということ。

「ビッグバッカー 湾岸ミノー」とは

ジャッカル公式「ビッグバッカー湾岸ミノー」詳細ページはこちら

そもそも…「湾岸ミノー」とは、対青物用に設計された2サイズがラインナップされているやや長めの特殊なリップを持ったミノー。

大型青物に対応する貫通ワイヤー、太軸フック・スプリットリングが標準装備され、潮の早い状況や早巻きにも対応する極めてタイトなナチュラルアクションに加え、特長的なリップによって足元までしっかり誘えるという点が特筆すべきルアー。

もちろん重心移動システムを搭載、円形に近いボディ断面によって安定した飛行姿勢をキープし、その飛距離もバツグンというまさに湾岸の青物をターゲットにした専用ミノーなんですが…気になるのは、その使い方ではないかと。

金井流「ビッグバッカー 湾岸ミノー」の使い方

「とりあえず状況をチェックするときにまず投げて、そこからゲームを展開することが多いです!」

とは、金井さんの言葉。

基本は「ただ巻き」

湾岸ミノーの金井さん流の使い方は、「ただ巻く」だけ。

これが金井さんがこのルアーを、そしてプラグをメインにゲームを組み立てる理由の1つなんだそうで、実際、青物なんてよっぽど良い日に当たらない限り、そうカンタンに釣れるものではない。とはいえ魚がいれば潮の変化やベイトが回遊してきたタイミングなど、数は少なくともチャンスはあるわけで、だからこそキャストを続ける必要がある。

だからこそ、体力の消耗が少ないただ巻き系ルアーを好んで使用するとのこと。

ただ巻き系ルアーの代表格「メタルバイブレーション」での1本

湾岸ミノーの使い方も、基本的にはただ巻くだけ。それで食わなければ、巻きのスピードに変化をつけたり、潮目など「ここぞ」というタイミングで少し止めたり、ジャークを入れたりもアリ。

ただ巻きのメリット

なんだ、ただ巻きか…と侮るなかれ。体力を消耗しない以外にもただ巻きによるメリットはあるんです。

塩水くさび

釣りをしていて、金井さんがよく口にするのが「塩水くさび」という言葉。

塩水くさびとは、河口などでよく見られる現象で、川の流れの下に海水が入り込む現象。比重の重い海水が下に入り込み、その上に淡水の層が構成されるという。金井さんいわく、身近な堤防などでも起こりうる現象なんだそうで、例えば雨が降って水潮になると水中ではどこかしらで、この塩水くさびが発生しているんだとか。

塩分の薄い・低いはあれど、潮と潮がぶつかって壁になる…聞いたことありますよね?

そう「潮目」。海釣りの絶好のポイントである潮目も、潮と潮がぶつかって壁を作る現象というのは同じ。違いは縦方向に壁ができるか、横方向に壁ができるか。潮目でよく魚が釣れると言うのは、その壁にプランクトンが集まり、そのプランクトンを捕食しに小型の魚が集まり、その小魚を捕食しに大型魚が…という食物連鎖ができるから。

潮目同様に塩水くさびも重点的に攻めるべし

もう、おわかりですね。金井さんによると、塩水くさびにも潮目と同じ効果があり、よく魚が釣れるポイントなんだという。

ちなみに、オフショアのジギングでジグをシャクっていると不意に抵抗が重くなったり、低くなったりするレンジがあったりします。あ、なんか軽くなったな…「ゴン!!」みたいなことが結構多い。これに近いことが身近な堤防でも起こっていると。

…少し話しが逸れましたが、ミノーをただ巻きするとぐんぐん深く潜っていく訳ですから、当然塩水くさびがあると抵抗が変わる。で、そこを重点的に攻めることができる。もちろん、塩水くさびだけでなく一定の負荷を掛け続けられる「ただ巻き」だと、縦方向の壁=潮目の変化などもわかりやすい。

これが金井さんの言う「ただ巻き」のメリットであり、キモ。【潮の変化=ポイントを感じるということ】

たかがただ巻き、されどただ巻き

塩水くさびにしろ、潮目にしろ、そこをしっかり意識して釣りをすることが重要。つまり、ただ巻きと言ってもやみくもに巻くだけではなく、水中の変化を感じながら巻くことが重要とのこと。

変化を感じる所を重点的に攻める。それで食わなければ、変化のあるところでジャークを入れたり、ポーズを入れたり…。そう、ミノーであれば意識して食わせの間を入れられる。もっと言えば、湾岸ミノーは長いリップのおかげで潜航深度を稼げる=塩水くさびを見つけやすいとも。

湾岸ミノーの使い方は「ただ巻き」で良い。ただし、水中の変化を感じること、意識すること。これが金井流湾岸ミノーの使い方の極意。決して難しいことではないはずなので、試してみてはいかがでしょうか。

関連動画

出典:YouTubeチャンネル「LureNews.TV」

ジャッカル(Jackall)

1999年に設立。所在地は滋賀県大津市。国内のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジアでも釣具の販売を展開。ルアーフィッシングの各ジャンルのアイテムを網羅、開発力が高いことでも知られている