今江克隆のルアーニュースクラブR「こんなロッドは他に存在しない!? 『ジャイアントディアウルフ』の想定外の汎用性」の巻 第1126回
さて今週は、今年の夏前にリリースされたビッグベイトショートこと、「ジャイアントディアウルフ611XXXHR(以下GDW611)」が嬉しいことに早くも近日リピート出荷されるとの報告を、エバーグリーンから耳にした。
奇しくも先日のロケ釣行で「ジャイアントディアウルフ」の想定外の汎用性を感じる出来事があったので、その辺も交えて「GDW611」の特徴と。適応をおさらいしてみたいと思う。
ジャイアントディアウルフ(GDW611)の特異性
まず「GDW611」の最も他に存在しない基本特性は、リストの強い人であれば片手でも操作できる取り回しの軽快さからは想像もできない、9~10インチクラス、200g前後のジャイアントベイトに属する超大型ルアーをも振り切れ、アワセきれる強靭さをもちあわせていることだろう。
ジャイアントという名前からジャイアントベイト専用ロッドと勘違いしそうだが、このロッドの特徴は、最も使用頻度の高い2〜3ozクラスのビッグベイトを、最も気持ちよく扱えて、なおかつ、上限300g前後までカバーできる重量級バーサタイルロッドというのが本質だ。
そのコンストラクション上の証明として、垂直方向への7kgリフトを余裕でクリアできるパワーと、180度方向に絞り込みテストでも驚異的な柔靭性を発揮する。
そしてロッドの製作技術面での最大の特徴は、ジギングロッドにも勝るとも劣らない筋肉質なレジンリッチ中弾性をメインクロスに使用し、超肉厚に巻きあげながらも背骨を感じさせない「スパインレス」に仕上げられていることだ。
このスパインレス技術は薄肉ですら難しいものであり、ここまで肉厚で背骨の影響を徹底的に配したビッグベイトロッドは国内生産だからこそなしえた、世界的に見てもなかなか見つけられない稀有な存在だと確信している。
ヘビー級ルアーを扱うロッドは、当然のようにキャスト時もフッキング時も極限までロッドの捻じれ(ネジレ)が発生する。
それゆえにネジレ復元時におけるいびつなスパインの影響は、ルアーを真っすぐ狙った場所に投入することを想像以上に困難なものにさせてしまう。
簡単に表現すれば「投げたときに狙ったラインからスライスする」なら、それはスパインのネジレ復元における悪影響の可能性は極めて高い。
「GDW611」は、スパインの悪影響を最小限に排した点において、並のビッグベイトロッドとは一線を画している。
余裕からくる安心感
さて、「GDW611」は、イマカツでいえば「レイジーハード280(約120g)」や「レプリケーター神龍(約140g)」、「レイジースイマー9インチ(200g強)」などのビガーベイト専用的なイメージがあるが、昨年のバサクラKOKでも見せた通り「SG+アンドロイド(70g)」、「ギルロイドJr.(55g)」を扱ううえでも、むしろ最も適性があるロッドといえる。
その理由は、ロッドが持つはるかな「余裕」がキャスト、操作、ランディングにおいてビッグベイトを使っているとは思えないほどイージーで安心な感覚を生み出すからだ。
超大馬力を発生するエンジンを積みながら、後輪駆動ではなく4WD仕様、さらに巨大なキャリパーとセラミックカーボンブレーキで制御されたセンター重心のスポーツカーのような取り回し感覚ゆえに、サーキットでのプロユースのみでなく、実は普段の街乗り高速道路でこそ、その余裕と快適性を誰でも存分に味わえる感覚だ。
ジグ&ワームロッドとしても実は秀逸!
その最たる証明として、「GDW611」は、4.5:5.5のスローアクション(胴調子)にもかかわらず、巨大なワームの繊細な操作にも抜群の快適性を発揮する。
今年の晩春は、カバー際の6インチクラスの巨大なプロトフラットワーム(約70g)のノーシンカースイミングに抜群の適応性を発揮し、意外なほどの高感度、70gものワームを繊細にロッドワークで操作できるメリットは、ジグ&ワームロッドとしても秀逸なものだった。
ロッドのパワー自体がハンパないため、ワーム&ジグに不向きな全体が曲がる「胴調子」でも、70g程度のワームの抵抗などファーストテーパー感覚で軽快にメリハリ効かせて扱えてしまうということだ。
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