ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「こんなロッドは他に存在しない!? 『ジャイアントディアウルフ』の想定外の汎用性」の巻 第1126回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

あのリグへの適応性が高すぎる!

そして、つい先日の今冬最強寒波が到来した真冬日のロケで、想定外のリグへの高い適応性能を実感することができた。

このロケでは20lbフロロラインを巻いた「GDW611」は出番がないと思っていたのだが、たまたまテストに持ってきていた新型「ジャバロン160(約30g)」を14gのフリーリグにして「スーパースタリオンGT3RS(以下:GT3RS)」にリグってみたところ、さすがに計44gのリグで推進6~8mを操作するには、ロッドが軽すぎてルアー操作の重さが際立ち、バランスが悪く感じてしまった。

「ジャバロン140」に7gなら「GT3RS」は完璧なマッチングだったが、44gになると扱えないことはないが、操作時にルアーの重さがやや苦になる感じだ。

そこで、このリグを「GDW611」&フロロ20lbにセットし直してみたところ、コレが驚きのマッチングで、44gの「ジャバロン160」&14gシンカーが「本当に44gもあるの??」と思うほど、重さを微塵も感じなくなったのである。

ロッドの強さと適度な重量バランスが、44g程度などものともしないため、44gのリグに6m以上の水圧がかかってもものすごく軽々と操作できる感覚なのだ。

611という長すぎず短すぎない長さも、ショートグリップゆえの捌(さば)きのよさも、操作時の繊細さやていねいさを損なわないため、イッキに操作に集中力が増していくのを感じた。

そして「ジャバロン」は、その全身水抵抗の高さから、フリーリグにした時にシンカーとの分離距離が極めて広く、ノーシンカー状態を完璧に演出できる最も相性のよいリグだが、それは逆にバイトの分かりにくさにもなり、スラックの多さからフッキングの難しさも多分にある。

この冬一番の寒波の中「ジャバロン160」+14gシンカー、計44gのフリーリグを「GDW」で扱ってみたら……その相性の良さは特筆すべきものだった

ところが、ここでもエクストラヘビーの胴調子ながら、操作感の軽快さ、胴の強さからなのか、ボトム感度は「GT3RS」となんら遜色はなく、フッキングもまるで「ラピッドガナーHD」を彷彿させるスラックを瞬時に消し去るキレのよさを発揮してくれた。

この事実は、ルアーの重量を苦にしない超余裕のブランクスパワーを持ちながら、その重さを感じずに軽快に扱えるロッドが、いかにデカワームやデカジグをボトムで使ううえで重要かを、改めて実感させてくれた。

フッキングが難しいロング離脱の「ジャバロン160」のディープフリーリグでも完璧なフッキング。44〜70gのリグでも普通の1/2oz感覚で操作できる

決してジャイアントベイト専用ロッドではない!

試しにリグってみたが、「ジャバロン200(57g)」に14gフリーシンカー(計71gリグ)でも、「GDW611」は、そのデカさ、重さを消し去るがごとく軽快にワーミングを可能としてくれた。

冬季にはゆっくりと動くデカいワームやデカいジグにデカいバスが反応することは昔から定番的メソッドである。

今回のロケで、今江的には1ozクラスのビッグラバージグに「ビッグダディ」(それでも約37g程度)をこの冬、「GDW611」で使ってみたい気分になった。

「GDW611」ならば、そんなデカジグでもフットボール感覚で扱えるロッドなので、正直、「ビッグラバージグにジャイアントダディ」があったらこの冬、激アツなんじゃないか……とすら思わせてくれる興味深い出来事だった。

「GDW611」は、決してジャイアントベイト専用ロッドではなく、ある意味、ビッグバルキーワームやビッグジグのフットボール的ロッドともいえるのかもしれない。

ビッグバルキーワームのボトムでの繊細かつ軽快な操作に極めて高い適応性を見いだせた「GDW611」。ビッグ&ビガーベイトロッドだけではなく、ビッグジグ&ワームロッドとしても秀逸だ

来週あたり店頭で見かけたら、一度その感覚でロッドを触ってみてもらえばビッグベイトショート「ジャイアントディアウルフ611XXXHR」の真の狙いが分かりやすいと思います。

早くも2022年2回目のリリースが決まった「GDW611XXXHR」。来週には店頭に並ぶので、是非、一度触って実感してみてください

2 / 2
前へ