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【渡邉長士さんのアジング】ほぼ初場所で連発した理由は「基点作り」のウマさなのかも

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渡邉長士(わたなべ・たけし)さんによる「初場所アジング」実釣動画、もうご覧いただけましたか?

初めての場所でも、考えて・試して釣れば絞り込める…といった内容になっています。

渡邉 長士(Takeshi Watanabe) プロフィール

千葉・房総半島で育ち、アジングやメバリングといったライトゲームからショアからのヒラマサなどなど、チョイ釣りからビッグゲームまで多彩なジャンルを高次元にこなす。気になる釣りなら全国津々浦々に赴く生粋のアングラー。

やりやすいけど、簡単ではないデイ

△釣りを始めたのは昼間。しかも土曜日であったが、結果的にアジ連発

その中から、今回は渡邉さんが展開したデイゲームの組み立て方をご紹介。

皆さんがアジング経験の少ない方に釣らせたい…となったら、どんな時間を選ぶでしょうか?

足場がハードかソフトかは一旦忘れて、「釣らせたい」と思ったらマヅメ時、ナイトゲームなどを選ぶのではないでしょうか? 日中の完全なデイゲームとなると、明るくて危険も少ないしで助かるのですが、釣らせたい…となると話は別。難しいことが多々。

そうなのです、もし手っ取り早くアジを釣りたいなら、真昼間はあまり向いていないことが多い。

△以前きた時はアジが目視できたというが、この日は目視できるアジが極端に少なかった

遠路はるばる地元千葉から車で自走して泉南までやってきた渡邉さん。その理由は、ここで「2,3時間釣りをした」時にアジがたくさんいたから。パラダイスに見えた…と振り返る。渡邊さんの地元が千葉だということを考えると、うなづける(笑)。

ところが…当日は、あまりアジの姿が見られない。そもそもデイでのアジングは、群れの中にわずかにルアーに反応するアジがいるイメージなんだとか。

たくさんアジがいても、その中で釣れるのは数尾程度ということも少なくない。だからこそ、アジの数が多いのはそれだけでアドバンテージになる。

パターンをつかむべし

出だしから不安ではありましたが、そこは渡邉さん。「簡単じゃないなぁ」と苦笑しながらも次々とアジをキャッチ。

少しでもアジが多く見えるところを中心に、また時に沖目に投げながら、アジの居場所をチェック。

日中、少し沖に溜まることもあるのですが、この日は沖にはおらず近距離。

ならばその近距離のアジに対して、どんなアプローチが最も効率的か。渡邊さんは、とにかくコレをつかむのが早い。

超オールラウンダーなアジングビーム2in

デイにおいては、ルアーに反応するアジは基本的には少ない。その中で、今度はどんなアクション(ジグヘッドリグの動き)に特に反応がよいかを探る。

ごく簡単にいうと、大まかには3つを試す。

①シェイクしながらリフト(浮上アクション)&フォール
②浮遊系(スローリトリーブ、テンションフォール)
③ダートアクション

ほぼ初場所ということで、まずは数投ごとに探る。結果的にはこの日は、特にシェイクしながらのリフト&フォールに高反応を示した。

クセも分かりにくい時、そうしたパターンを平均点高くこなしてくれるワームは頼りになるし、軸となります。

渡邊さんにとって、サーチにも切り札にも使えるそんなワームが「月下美人 アジングビーム2インチ」

大きすぎず小さすぎず、スリムな形状と軟らかい素材、そしてストレートワームであること。

キビキビ動かすこともできるし、浮遊感を出すこともできるオールラウンダー。だから、「このアジは何に反応するかな?」を捉えやすく、ではどうしたらよいかと次の展開に移りやすい。

もちろん、そもそものクオリティが高いアジングビームは、コレひとつでクリアできる状況も多い。

月下美人アジングビーム2インチ

出典:ダイワ公式「月下美人アジングビーム2インチ」詳細ページ

入り数:10
カラー:全16色
税別価格:450円

ダイワ公式「月下美人アジングビーム2」詳細ページはこちら

なまめかしく動く「シラスビーム」

また、もう1種、この日多用したワームのひとつが「月下美人シラスビーム」

サイズには2インチと2.8インチがある。

特長としては、月下美人史上最も軟らかいエラストマー素材で、とにかくわずかな水流でもなまめかしく動く。これはリブがないツルツルなボディであることも要因。

となると、浮遊系に最適?とイメージすると思います。実際に、漂わせてはなまめかしく動くからナチュラル系の食わせにもイイ。

けれど、真骨頂は「動かす」使い方。ウロコもリブも排除した無塗装ボディだから、アクション時にクイックなダートを演出してくれるし、細かなアクションにもテールにかけてなまめかしく動く。

ダートも得意なのでベイトフィッシュを捕食するようなアジにも効くことが多く、こちらも幅広いアクションをこなしてくれるワームです。

ただし、オールラウンドといってもアジングビームと比較すれば、アジングビームはリブがあり水をつかむので、浮遊系のアクションはより得意。逆にキレのあるダートアクションをより色濃くしたいならシラスビームは適してくる。

つまりは、オールラウンドに使えるけれど、やっぱり真骨頂は「動」ということになる。

△小さめのアジでも問題なく掛かる

また、先に述べた通り2インチと2.8インチがあるのですが、2.8インチと聞くとちょっと大きい??と敬遠しがち。しかしながら、そのなまめかしさで誘い、その軟らかさでフッキング時にもバイトの邪魔にならず、実際に12~13cmほどのアジも連発していた。

また例えば、同じ0.5gのジグヘッドにシラスビームの2インチと2.8インチをセットしたら、当然2.8インチの方がリグ全体の浮力は上がる。そのため、浮遊感を出したいならそうしたセットもありだし、2.8インチでダートさせたいなら、あえて重めのジグヘッドをセレクトするのもあり。

ジグヘッドのウエイトとワームの組み合わせによっても、その動きは変わってくる

加えて、渡邊さんが得意とするシェイクしながらの浮上アクションとも相性抜群。ごく細かなアクションにもレスポンスよくテール(というかボディ)がテロテロテロ~と動き、アジのバイトを誘ってくれる。

月下美人シラスビーム

出典:ダイワ公式「月下美人シラスビーム」詳細ページ

サイズ:2インチ/2.8インチ
入り数:10
カラー:全10色
税別価格:450円

ダイワ公式「月下美人アジングビーム2」詳細ページはこちら

軸があるから絞り込める

逆に、今回は反応するアクションが基本的にリアクション系だったので、あまり出番はなかったが、「例えばより浮遊感を出したい」かつ「シルエットも小さくしたい」というのであれば、月下美人アジングビームFATをセレクトしたり。

正直なところ、何がイイかはその時次第。

けれど、ゼロ地点というか「基点」があるからこそ、どちらかに振っていける。渡邊さんにとっては「基点」となるワームの代表としてはアジングビーム。

加えて、それはワーム単体での話ではなく、ジグヘッドウエイトとの組み合わせや、そもそもの形状の違いも出てくる。すべてをご紹介するのはあまりにも膨大なんだけれど、まずは軸となるワームで基本的なアプローチを複数試す。その中で絞り込んでいく、そんな考えた方は参考になるのではないでしょうか。

さて、次回はそんな各種ルアーを操るロッド、月下美人のフラッグシップロッド「月下美人EX」について解説していきます。

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!