ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

【遂にモザイク解禁!】自重は驚異の30g台!?トモ清水が開発中の「XrosSensitive XSC-59ST-Pro」を初公開!

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
  • Twitter
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第179回
【遂にモザイク解禁!】自重は驚異の30g台!?トモ清水が開発中の「XrosSensitive XSC-59ST-Pro」を初公開!

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

こんにちは! トモ清水です。

この原稿を書いているつい昨日、現在開発している新しいロッドの最終サンプルが届きました。とはいっても、このNEWロッドのブランクス自体のアクションチェック、強度確認などは終わり、量産は進めていて、この最終サンプルは、コスメの確認用のためもの。

その最終デザインも確認、承認ができ、ようやく工場へ最終的なOKを出せたところ。来年2023年の春には販売出来る見込みが出てきて「ホッ」としています。最終サンプルが届いたところで、今までモザイクありだったプロトの一部を今回は公開したいと思います。

プロトロッドのモザイクを遂に解禁!

こちらが昨日届いた最終サンプル。最終的なデザイン、仕上がりは、近々お披露目させて頂きたいと考えています。この写真を見てピンときた方はさすが。あるポイントで新しい試みをしています。

クロスセンシティブという新しいコンセプトのロッドで、基本的にはベイトフィネスロッド。第1弾となるこのモデルの長さは、5ft9inのショートモデル。アクションはウルトラライトのスローテーパーという仕上がり。

NEWブランドの立ち上げ

マミヤ・オーピー、オリムピック、そしてピュア・フィッシング・ジャパンという釣り具メーカーを経て独立し、新しいロッドのブランドを立ち上げる準備中。

ようやくブランド名も決まり、そのブランドロゴをデザイナーに作ってもらっている最中。来年の1月に開業届を出し、読者の皆様にブランドの公式発表出来ればと考えています。

新しいブランドは、釣竿の開発・販売を主とし、自分のブランドであるベースビジネスと、顧客ありきのOEMビジネスの2本柱で考えています。

ベースビジネスでは、すでに10機種ほど、水面下でロッド開発しており、来年には2~3機種ほどリリース出来そうなくらい、完成度が高まってきています。一方、OEMビジネスでは30機種ほど、新しいロッドの開発が進んでいます。

新しく立ち上げるブランドのコンセプトなどは、徐々にお伝えしていきたいと思いますが、単なるメーカーブランドではなく、カルチャーブランドを目指したい、と考えています。

大量生産、大量消費の時代はとっくに終焉を迎え、自分のブランドも大量に生産し、ロッドを乱発していくことは避けたいし、避けるべきだと思います。

自然や魚をリスペクトし、釣りというアクティビティを通じて、人生を豊かにする。そして我々に課せられた使命は、後世に綺麗な釣り場を残し、限りある資源を無駄にしない。

釣り道具を通じて、釣りをもっと高貴な、崇高されるものにしていく。たとえ1匹の魚でも、十分に満足出来る釣り道具を作りたい、それは1匹の価値を高め、釣りをもっと面白くさせる。

そんなタックルを提供していきたいと考えています。

今までの枠にとらわれない、固定観念を壊し、常識を破ったワクワクするものづくり。それが新しいブランドを立ち上げる本質的な意味、スタンスになります。

クロスセンシティブのロッドとは?

今、自分のブランドの立ち上げるにあたり、非常に多くの方に関わってくれていますし、支えられています。クロスとセンシティブとは、そんな関わってくれている方達と考えた想いれのあるネーミング。

名前の由来

クロスとセンシティブを掛け合わせているのですが、クロスはソルト・フレッシュ問わず、またショア・オフショア問わず、フィールドをクロスして使えるロッドを目指している、というところ。

センシティブは、名前の通り、感度が高く敏感なロッドであるという意味。センスから派生した形容詞で、アングラーが、このロッドから何かを感じ取れるインスピレーションを大事にしています。

このクロスセンシティブシリーズ、冒頭に書いた通り、ベイトキャスティングモデルとスピニングモデル合わせて10機種すでに開発が進めていて、テストを繰り返しています。

10機種すべて発売するかどうかは完成度次第ですが、その内の完成度の高い3機種くらいが来年2023年にリリース出来そう。そのなかの1機種の「59ST-Pro」というモデルは、すでに量産を進めていて、来春に発売が決まっている機種となります。

XrosSensitive XSC-59ST-Proの詳細

第1弾としてリリースが唯一決定しているモデル、「XSC-59ST-Pro The”DEAR SLOW”」。

このディアスローは、1本で何でも出来る汎用性の高さを目指してモデルですが、元々は究極のベイトフィネスロッドを前々から作りたくて製作したもの。

アブガルシアから量産型の業界初となるソルト用のベイトフィネスロッドを発売してから、今年でちょうど20年。自分自身の中で、そのソルトのベイトフィネスロッドの頂点、究極系になるのかな。

超々高弾性の55tカーボンを使用!なんと自重は30g台!?

最高峰のベイトフィネスロッドにすべく、ブランクスはゼロから見直し、世界ナンバーワン東レ社のカーボンプリプレグを100%使用し、ブランクス製法も一新。その東レ社の最先端素材T1100G、M40X、そしてナノアロイの55tの超々高弾性を使用し、ベイトタックルでは最軽量となり得るであろう自重30g台を実現しています。

結果、たとえばアジングのシーンにおいても、今まではスピニングの絶対領域である0.5g以下のジグヘッドも、ベイトタックルで扱うことが可能となったし、新たなベイトタックルの可能性を広げてくれる確信を持てる仕上がりになりました。

さらにソルトのベイトフィネスという従来の位置付けでなく、バスやトラウト、そしてショアだけでなく、バチコンやイカメタルなどのオフショアにも流用可能な新たな位置づけとなるコンセプトとしています。

バスフィッシングはバスロッドで、という概念はなく、このロッドをバスフィッシングでも気軽に使って頂きたい。

特にスローテーパーなので、小バスであっても楽しめるし、バスの管理釣り場では最高にマッチします。ガチでバスを獲る、というよりもバスフィッシングを思いっきり遊ぶ、という感じかな。

狙うターゲットは自由。どんな魚であっても、それは価値のある魚。このロッドの使い方はアングラーの自由であって無限大の可能性を秘めています。

狙うターゲットは自由!無限の可能性を秘めたロッド

バチコンにも最高。シンカーがたとえ30g以上であっても平気。

メガアジ、ギガアジを掛けるとバットまで綺麗に曲がり、満月状の弧を描くのは魅力。アングラーの欲求を満たしてくれはず。

もちろん、イカメタルにおいても最高のパフォーマンスを発揮してくれます。

スローテーパーなので、イカがスッテを離さないメリットは大きく、スムースにイカが乗ってくれるところはファーストテーパーのロッドでは難しいところを、このロッドではカバーしてくれます。

ロッドを持った感じ表現すると…

このロッドの持った感じについては、文章ではお伝えするのが難しいのですが、簡単に表現すると…。

・鉛筆をもっているみたい

・指揮棒みたい

・リールが重く感じる

・1gのジグヘッドが重く感じる

プロトサンプルを色々な同行者に持ってもらうと、大体こんな感じの答えが返ってくる。

このインプレが何となく伝わるかと思います。

まさかのセンターグリップレス!?

20年間のロッド開発という仕事の中で、色々なチャレンジに関わってきました。ストレートグリップしかなかった時代に、今となっては常識のセパレートグリップの開発に携わり、世にリリースしたり、または業界初となるフロントグリップレスのロッドの開発に携わったりと、ロッドにおいても様々なパーツにおいて軽量化のためにレス化が進んできました。

今回、新たなチャレンジとして、まさかのセンターグリップレス化のロッドを試作。

サンプルが出来た当初は違和感しかなかったが、これまた使っているうちに全くなくても平気なのに気付く。

まぁ、もともとフィネスな釣りのためのウルトラライトなロッド。そんなに力を入れることがないので「センターグリップが無くても大丈夫なのでは?」と予測していましたが、大型のシーバスやクロダイ、そしてオフショアの釣りに使っても、使用上の違和感がないのは新たな発見。

実際に使用上に問題がなかったので、おそらく業界初であろうセンターグリップレスを採用しました。

過去作よりも高感度と言い切れる感度

センターグリップレスで軽量化が出来るのはもちろん、ブランクスにダイレクトにタッチし、触れる箇所が多くなるので、感度アップにかなり貢献してくれます。

アジングのシーンで説明するならば、1g以下のジグヘッドを操作していても、そのジグヘッドの重みがしっかり手に伝わり、ジグヘッドの位置が水中のどこに今あるのか明確に伝わってくる。

自分もあまり感度については、主観的な要素がどうしても多くなるので、大袈裟には語りたくはないのですが、このロッドの感度については、過去作ってきたどの竿よりも高い、と言い切れるほど絶対的な感度を備えています。

これらの感度を客観的に証明するために、感度測定を行う予定。その結果を是非、皆様にご報告したいと考えています。感覚ではなく、科学的にね。

まとめ

今回は駆け足的に新しいブランド、ロッドについてご紹介、お伝えしてきましたが、詳細部分やまだ説明が足りない部分も多く、今後も継続的にお伝えしていければと思います。

自身初となるブランドの立ち上げで、右も左も分からない部分が多く、マミヤ・オーピー時代、オリムピック時代、そしてピュア・フィッシング時代の先輩方や、今までお仕事で携わった方々に多くのアドバイスを頂きながら進めている最中です。

新たにフィッシングブランドを立ち上げるには、非常に厳しい時代。逆風が吹くなかで挑むこそ価値がある。その厳しい時代で生き残れるブランドこそが本物。

最近では、一度会社を辞めリセットしたことで、15年ぶり、20年ぶりと再会出来る人が多く、久しぶりに釣行に行く機会も増えています。懐かしい話も含め、人との繋がりは本当に大事だな、と感じるところです。これからも感謝を忘れずに、さらなる高みを目指していきます。

ところで4月いっぱいを持ちまして退職したピュア・フィッシング・ジャパンですが、来年も契約プロ?テスター?ロッドプロデューサー?として契約を継続することになりました。アブガルシアやバークレイブランドの魅力ある製品を、今後も継続してお伝えしていきます。

トモ清水でした!

See you next time!