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【藤田知洋のベイトシーバス】状況判断とルアーセレクト

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シーバス特集

ダイワ・フィールドスタッフ藤田知洋さんのシーバス攻略ということで、前回は藤田さんの愛用タックルをメインにお伝えしました。

【シーバス・ベイトタックルスタイル】その利点とベイトフェチ藤田知洋の愛用タックル

今回は、そんなタックルを使いながら、どう攻略していったのかをご紹介。

まず前提としては今回のフィールドは広島県。地元ではない藤田さん自身そこまで多くの経験値があるわけではないこと。知人や釣具店からの情報を聞いていたものの、「色々ルアーローテしながら、ランガンしながら絞り込みたいですねぇ(苦笑)」という感じ。

デイゲーム、地形を探りながら…

まずはデイゲーム(といってもスケジュールの都合で撮影は夕方から)。

先発には「モアザン・ミニエント70S」

出典:ダイワ公式

70mm・20gのミニエント70S。フォール、ドリフト、3Dダート、スローリトリーブ、繊細なアクション、高い汎用性を持つ樹脂バイブ。名作57Sのサイズアップ版となる

まだ状況が分からない中で、タダ巻きや、軽くロッドを立ててジャークを入れての3Dダートなど多彩なアクションがだせるバイブレーション。

ミニエントには57Sもあるが、サイズアップした70Sは飛距離の面でアドバンテージがある。まずはボトム周辺を中心に広範囲を手早くサーチ。

河川のカミ・シモともに投げてはボトム周辺を探る。そこで得たのは「流れ」がないこと、そしてどちらかといえば下流側にボトムに変化があること。

牡蠣殻なのかカツカツとした感触。それに絡むエビやハゼなどを捕食していることもあるし、もちろん小魚をベイトとしている時もある。ちなみにベイトも河川によって異なるようで、サヨリの場合もあればボラであったりコノシロであることも。藤田さんは確認できたわけではないが水面で翻すような波紋からサッパかコノシロでは?と予想。

△舟が通ったタイミングでは、その通り道は掘れている、少し深くなっていると判断。さまざまな角度から情報収集

根掛かりのリスクは増えてしまうが、基本的にはボトムに障害物がないよりはあった方がよい。さらにある程度シーバスが留まれる水深は必要で、この時はかなり浅い状況ながら、その中で少しでも水深がありそうなポイントにも打ち込んでいた。

しかし、いかんせん流れがなさ過ぎた。続いて取り出したのは鉄板バイブレーションである「モアザン・リアルスティール」

出典:ダイワ公式

樹脂製バイブレーションよりさらに波動は強く、流れがないからこそ強波動で、まず気付かせることを優先。濁りも入り、シーバスがルアーを見つけにくいのではないかという判断も選択の理由。

もちろん根掛かりのリスクはさらに高まってしまうのではありますが…。

これが奏功したのか、最初の1尾をキャッチ。ちなみにリアルスティールには14g、18g、26gの3ウエイトがあり、その中で選んだのは26g。

これは、反対岸側の方がよりボトムの障害物を感じたため、そこに撃っていきたかったから。

水深も浅く、流れもない中貴重なデイのシーバスとなった。

ナイトも…流れがない

苦労しながらもシーバスをキャッチした後、日はすっかり沈みナイトゲーム。

橋脚の明暗を、レンジを探りながら的確なルアーを絞り込んでいくのが得意な藤田さん。

流れとともに、暗部にベイトフィッシュやプランクトンなどが漂い、暗部に身を潜めてシーバスが労せず捕食する、そんな図式はセオリー。

バーティスR 98F(98mm / 16.2g / 有効レンジ約30~80cm)

手にしたのは、ショアラインシャイナーZ バーティスR 98F。言わずと知れた名作ミノー「バーティス」がRの名を冠してリファインされたもので、圧倒的飛距離、立ち上がりの早さ、ヌルヌル系の生命感あるナチュラルアクションが武器。

橋脚の明暗、流れも加味して…という考えだったが、予想とは裏腹に、ここでも流れがなさ過ぎたのである。

がしかし、それでも釣った。バーティスで、ではなかったけれど。

流れがないことから、すぐさまルアーチェンジをして狙い通りにキャッチしたシーバス。どういった考えからか?

次回は、そのあたりも含めてナイトゲーム編をさらに解説していきます。

ダイワ(DAIWA)

1958年の創業、リール、ロッド、ルアー、用品などあらゆる釣り物のフィッシングタックルを扱う総合ブランドとして、国内、海外に多くのファンを抱えている。ジャパンクオリティの品質の高いアイテムを日々開発、その過程で、世界初となるテクノロジーも数多く輩出している!