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【強い釣りに釣り勝てるライトリグ】小森嗣彦の切り札「レッグワーム」秋の使い方

寄稿:小森 嗣彦
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秋のバス釣り特集

みなさん、こんにちは! 小森嗣彦です。

今回の話題は私の大好きなゲーリー「レッグワーム」

全国どこのフィールドへ行っても、日本のベイトフィッシュにマッチしたそのシルエットとバスをひきつけるアクションで、とてもよく釣れるワーム。当然、霞ケ浦水系(茨城県)でも大活躍しています。

私はこれまでレッグワームを使い、この水系のトーナメントで多くの入賞を果たしてきました。特に秋はほとんどのトーナメントで表彰台に絡む結果を残しています。霞ケ浦水系というと広大なマッディーシャローレイクなので、カバー撃ちや巻きモノなどの“強い釣り”の方がイメージにあると思いますが、そういった釣りに打ち勝つライトリグ、レッグワームについて解説したいと思います。

小森 嗣彦(Tsuguhiko Komori ) プロフィール

JBのトーナメンターとして、同協会の最高峰TOP50プロシリーズを戦うトーナメントプロ。年間チャンピオン3回(最多)TOP50優勝6回(最多)2008年にはJBスーパーバスクラシックを制覇、2012、2018にはBasserAllstarClassicを制している。シーズンの合間には琵琶湖、桧原湖、北浦、亀山ダムでガイドも行っている。論理的考え方でバスフィッシングとトーナメントを攻略する。1974年生まれ兵庫県神戸市出身、千葉県在住。

霞水系×「秋」

ベイトが豊富な霞ケ浦水系

霞ケ浦水系はとても魚種が豊富で、バスが食べる物がたくさんあります。

季節的にメインになっているベイトは、春はワカサギシラウオ、初夏はイナッコレンギョの子、夏場はエビ淡水サヨリ、秋は再びワカサギハゼ類などで、年によっても違いますが、だいたいこんな感じで移り変わっていきます。

「レッグワーム」は多くの方がワカサギや小魚などのベイトフィッシュをイメージして使います。私ももちろんこう言ったベイトが積極的にバスに食われているときは、このワームを多用しますが、このワームの強さはそのベイトフィッシュパターンのみだけではありません。アクションのさせ方でエビやハゼ類のようなものを好んで食べているバスにも有効なのです。

実際レッグワームで釣ったバスの口からテナガエビが出ていたり、ヨシノボリを吐き出したりしたことは今まで何度もありました。

バスが動く難しいタイミングに効率よく釣れるワーム

これからの秋のタイミングでシーズナルなパターンとしては、水温が下がり始めたこと、加えて天候も安定しなくなってくるので、バスが動きやすくなる=横方向へのアクションが有効になってきます。そしてポイントは水温変化の大きいシャローというより、レンジ的に一つ下がるブレイクを絡めたポイントが◎。そんなシチュエーションを横方向のアクションで攻める…というのがこの時期のセオリーです。

「秋は巻きモノ」なんて言いますが、実際スピナーベイトやクランクベイトなどがこの時期の代表的なルアーです。ただし、そういった釣りは主にベイトフィシュがワカサギなど泳ぎ回る小魚のときが多い。ハゼ類などを捕食しているときは、バスはもう少しスローなラバージグなどにルアーが変わります。

そこで「レッグワーム」。投入して横方向へ動かしてやると、そのどちらのベイトを食っているときでもバスの反応を得ることができます。つまり、変化の大きいこの時期に状況を見極める前に効率よくバスに遭遇する可能性が上がるわけです。バスが動く難しい時期に効率よく釣る。これが私がこの時期レッグワームで釣り勝てている秘密でもあります。

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