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飛ぶ、ハイアピール、ヘビーカバーで使える、芸達者、フッキングが良い。「マイクロダッジビッグ」はそんなルアー

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いよいよ9月。そう、秋。

秋といえば巻きモノ? 撃ち? いやいや「表層系」!

表層水温も真夏に比べ随分と下がってきたタイミングでは、やっぱり「表層系」がおもしろい!

表層系といえば…オリジナルとは似て非なる話題のあのルアー、いじってみました。

マイクロダッジビッグ

もはや説明不要、羽根モノブームの火付け役「ダッジ」。ダッジよりもハイアピール、一回りサイズが大きく、これじゃなきゃ…なシチュエーションも多い「デカダッジ」。ダッジを小型化、そしてエラストマー素材のソフトベイトとなり、カバーをガンガン攻められる“攻め”の「マイクロダッジ」。

…で、話題のあのルアー。マイクロダッジが大型になってさらに進化、より攻略の幅を広げる「マイクロダッジビッグ」。

※写真上:マイクロダッジビッグ 写真下:マイクロダッジ

ただ大きくなった…だけに非ず

このなんというか、なんかやってるぞ感がたまらなくくすぐる。

自重約6gのオリジナル(マイクロダッジ)に対し、ビッグは約13gもの自重がありMHクラス以上のベイトタックルでもガンガン使えるサイズ。加えて、見れば分かるただ大きくなっただけじゃない雰囲気。ここで気になるのは、そのサイズ以外に何がどう違うのか、ということではないでしょうか。

マイクロダッジとここが違う①「後方重心」

デカい=飛ぶ。それなら、もっと飛ばそう。となったかどうかはさておき、まず大きく異なるのは形状。見比べてもスグわかるように、かなり後方重心となっています。

これにより安定したバツグンの飛距離が演出できるとのこと。「飛距離UP」…陸っぱりゲームにおいて、これ以上ないアドバンテージ。

マイクロダッジとここが違う②「スリット」

上記の並べた2つのマイクロダッジを見て気づいた方も多いのでは。そうルアー背中側に設けられた「スリット」、セットした際にフックが収まるスリットの形状が独特です。

あまり見ないタイプの形状ですよね? そのメリットは実際にセットしてみるとわかりやすいでしょうか。

ちょっとフックポイントが浮く!

普段からフロッグをチューニングしてるような方ならピンとくるんじゃないかと。 この手のウィードレス系ルアーのフックポイントって“ボディから浮かせた方が針先が口の中に当たりやすい”。つまりフッキングが良いんですね。ただ、ボディから離れるとウィードに引っかかる…というジレンマがある。その辺りをうまーく解消しているのがこのスリット。フックポイントは浮くけどウィードは拾わないという訳です。

フッキングといえばもう1つ。

マイクロダッジに比べ、ビッグは腹側のスリットが浅いなぁと思っていたら、こんなところに一ギミック。空気穴というか、ボディセンターに穴が空いていて、押すとしっかり潰れる。これもフックポイントをしっかり出すには重要。

ノるだろうなぁ。これ。

マイクロダッジとここが違う③「スカート」

続いては一目瞭然ですね。はい、スカートです。

より「食わせ」に振ったナチュラルなティンセルとは異なり、ビッグでは「シリコンスカート」を採用。その違いは、動かした時のダイナミックなアピール力と止めた時のフワーっとした余韻なんだとか。

「食わせ」ならオリジナル、「アピール」力がほしい時はコッチ、という感じでしっかり差別化、使い分けができる。少し短くカットすれば、アクションレスポンスが良くなったり…もするんじゃないかと期待。

芸達者なところはオリジナル譲り

で、もちろんエラストマー製でカンタンに羽が脱着できる仕様になっています。つまり、オープンでは羽アリでじっくりアピール。カバーの上では羽ナシでフロッグみたいに使う、あるいは早めにチャチャっとペンシルのようにも使える。

…まとめると、大きく、重くなって後方重心となった「マイクロダッジビッグ」は、ヘビーなベイトタックルでもカッ飛び、強いタックルゆえに濃いカバーを攻めることができて、さらにアピール力もバツグン。加えてフッキングも良い、芸達者なルアー。

トリプルフックが使えないベジテーションで、まだ叩かれていないはるか沖のカバーで、台風などで濁りが入り強めのアピール力が欲しい状況で。むしろ、使ってみない手はないんじゃないでしょうか。

関連動画はこちら

出典:YouTube「RAID JAPAN Official Channel」

レイドジャパン(RAID JAPAN)

2011年設立、岡山県を拠点とするタックルメーカー。 ロッド「グラディエーター」シリーズをはじめ、各種バスルアーを輩出。 代表はカリスマアングラーとして知られる金森隆志氏。 「常に釣り人であれ。」という観念のもと、岸釣りのレベルとステイタスを押し上げるべく、現場主体で日々開発・研究を重ねている。