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今江克隆のルアーニュースクラブR「最新ベイトリールを比較インプレ!『ダイワ』&『G-niusグラビアス』!初試投レポート」の巻 第1105回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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35年にわたった「ピュア・フィッシング/AbuGarcia」との契約が終了して、今期から「G-niusグラビアス」を使うようになったが、青木哲代表の男気?でリールに関する発信に、自由が利くようになった。

ということで、今週は3年ぶりに開催された「GEKIASAゆずカップ」で、何の縁か驚きの合同試投会開催となった「グローブライド・ダイワ」、「G-niusグラビアス」の最先端ベイトリールを比較試投して感じた正直な感想を、つい最近まで使い込んできた「AbuGarcia」リールと合わせてインプレしてみたいと思う。

3年ぶり開催となった「GEKIASAゆずCUP」、観戦だけの野次馬さん?を含めると総勢300名以上のイマカツファンが集まってくれた

ダイワのベストセッティングタックルを初体験!

今までダイワ、シマノ、ABUに関しては、バスプロ仲間のタックルを借りて試投したことは幾度もあるが、公式に試投会用に持ち込まれたベストセッティングリールを、開発担当者の解説付で実際に湖面に試投するのは初めての経験だった。

名前も機種名も知らないダイワのロッド&リール。試投会用のベストセッティングタックルを吟味できるまたとない機会が「GEKIASAゆずCUP」で実現した

川村光太郎君、ダイワのリール担当、そしてナゼか今江克隆……40年近いキャリアの中でも初めての体験となったダイワ試投会体験だった

ましてや契約の関係上、そのインプレを書くのも初めてになるかもしれない……。

先週の記事では「グラビアス」に関して詳しく解説したが、今回試投したダイワのリールは予想はしていたが、その予想を上回る完成度の高さに、正直、脱帽というのがファーストインプレだ。

まぁ、世界的な釣具専門大企業だけに、当たり前といえば当たり前なのだが、さすがに釣り人の心が分かっているメーカーであることは、悔しいが認めざるを得ないところだった。

自分が試投したのは、川村光太郎君が最もオカッパリで主戦力にしているロッド&リールの組合せで、ロッド名は「ファイアーウルフ」、「リール」は最新機種だが名前は聞いてはいないので、川村光太郎君のインスタにでも問合せてください。

今回、川村くんのオススメでメインに試投した「スティーズ」? 機種が分からないので写真を載せておきます

初めて投げて感じたこと

川村君の愛竿「ファイアーウルフ」とリールについて説明を受けるワシ。超 一流アングラーのタックルに触れるのは開発者として興味津々

この最初に投げたベイトリールでまず感じたのは、汎用性の高い機種ゆえか、ブレーキシステムに関してはABU、G-niusのデフォルトをさほど大きな差は感じなかった。

ある意味、汎用ブレーキに関しては、遠心やDCのシマノ以外は10g以上のルアーを使ううえで絶対的に大きな差はなく、各社成熟してきており、微妙な好みの問題だろう。

自分は基本的に雨の影響を受けやすい遠心はマグの成熟にともない使うことはなくなり、DCに関しては正直、心理的に何か抵抗があるので興味があまりない。

ただ、使ってすぐに感じたのは、やはりギアの精密さと後述するが「ロッドグリップとの一体感」である。

このギア噛み感は正直さすがのひと言で、何といっても「巻き感度」を実にアングラー感覚で実現している部分に惹かれた。

ギアに関しては、自転車で世界的評価を得ているシマノのウリである超高精密なマイクロモジュールギアがその滑らかさ、シルキーさにおいてはリール業界No.1のギア精度評価がある。

巻き感度

だが、自分はギアのシルキーさや濃密な噛みとは別に、昔から「巻き感度」を非常に重視している。

たまにブログなどで目にすることもあるが、リールを巻く時の適度なギアの「ゴリ感」を敢えて好むアングラーがいる。

実は昔から自分もそういった部分があって、機械的精密さは頭では理解できてもナゼか分からないが「適度なゴリ感」があるギアの方が「巻き感度が高い気がする派」なのである。

これは機械的にはギアの歯と歯の噛合せの絶妙な「遊び」から発生するもので、車でいうところのハンドルの「遊び」に似ている気がする。

ダイワの最新機種を試投してみた結果、マグユニットはもとより、自分が 気に入ったのは「遊び」を若干残した「巻き感度」だった

マイクロガイドと大口径ガイドの違いに似てる?

これと似たような感覚を最近感じているのが「多数設置小径マイクロガイド」と昔ながらの「少数設置大口径のLNガイド」の差である。

確かにマイクロガイドには理論的メリットは物理的データ上からは否定できない部分が多い。

だが、古臭く口径の大きいLNガイドを7~8個しか設置しない昔セッティングの方が「巻いてる感」がナゼかよく感じる時がある。

これは物理的検証ができていないのであくまで感覚だが、ラインがガイド内で適度に暴れる自由度が高いことで、ルアーの振動が大きく感じるのかもしれない。

マイクロガイドが滑らかでシャープな感度に対し、大口径ガイドは雑だが明確に巻いてる実感がする感度という感じだ。

シルキー感とちょいゴリ感

話が逸れたが、リールの巻き感度もこれに類似した部分があり、当たり外れがかなりあったが旧ABUの丸形リールには、その傾向が非常に明確だった。

「REVO」やG-niusは、良くも悪くもギアとギアの嚙合せの微妙な「遊び」による適度なゴリ感が、似た巻き感度を感じさせるため今江的には逆に違和感なくG-niusにシフトできた部分でもある。

だが、ダイワのリールはそのギアの巻き感度に関して極めて精度の高いギアフィーリングと、巻き感度のバランスをうまく実現している。

悪くいえばABU、G-niusは、精密&シルキーなシマノ派から見れば極めてノイジー&ルーズな巻き感となるが、意図的かどうかは知らないがダイワは機械的精密感を感じさせる滑らかさの中に、精密機器的ではない人間的??な「遊び」を残しているような感覚がある。

そこが実に「釣り人の感性」を残しているなと思わされた部分である。

この巻き感度に関しては、本当に好みの問題なのだが、あえて車に変えて表現するなら、路面の凸凹を吸収する滑らかな静粛性を持ちながら、同時に路面のグリッピング感がハンドルにダイレクトに伝わるイメージだ。

先述したが、車のハンドルの遊びも、それが全くなかったらハンドリング精度は恐ろしくシビア&タイトになって、人間が路面情報を感じてから判断できる「間」がなくなってしまうのと同じだと感じている。

ゆえに今江的にギアは滑らかすぎるより「ちょいゴリ感あり」が昔から好きなわけである。

ダイワのリール開発担当者から説明を受けるの図。周りのファンの怪訝そ うな視線が面白い

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