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緩急が利くジギングロッド「ジグ・ザム ワイルドマーク」の〝2/4〟とは?

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天龍の2022年新作ジギングロッド「ジグ・ザムワイルドマーク」

非常に器用なロッドで、ライトジギングと近海ジギングを融合したというか、ジグを飛ばすのか置き気味で誘うのかなど、あらゆる状況においてメタルジグをコントロールしやすいのが特筆すべき点だと感じます。

出典:天龍公式「ジグ・ザムワイルドマーク」詳細ページ

ラインの角度、アクションのピッチなど、使い方次第でいかようにもなる面白いロッド。

また、そうした複数のアプローチを駆使しないとシビアな時が多々あって、そうでありながら掛かる魚がデカいことも。

だから、バットにかけては十分なパワーを持たせながら、ティップにかけてはしなやかさを持ち、曲がりがスムーズ。

ジグを飛ばしすぎないこともできるし、逆に構える角度によっては飛ばすこともできる。

出典:Youtube「天龍釣具事業部」

もちろんこれはジグウエイトにもよりけりで、例えばあえて少しウエイトのあるジグを背負わせて緩めのピッチで上へとジャーク。縦へと泳ぎながらも飛び過ぎないアクションを演出できたり。

まぁとにかくツブシがきいて使っていて面白いジギングロッド。

モデル タイプ レングス(m[ft]) 継数 アクション 仕舞寸法(cm) ルアーウエイト(g) ライン(PE/号) ドラグMAX(kg) リアグリップ長(mm) 先径(mm) ロッド自重(g) カーボン/グラス(%) 本体価格(税別)
JWM611S-0/2 スピニング 1.86[6’1″] 1 RF 186 80~180
(Best130)
MAX PE2.5 4 495 1.6 161 90/10 35,500円
JWM611S-1/3 スピニング 1.86[6’1″] 1 RF 186 100-220
(Best180)
MAX PE3.0 5 495 1.9 168 89/11 36,000円
JWM611S-2/4 スピニング 1.86[6’1″] 1 RF 186 80~180
(Best130)
MAX PE2.5 7 495 2.0 172 89/11 36,500円
JWM611B-0/2 ベイト 1.86[6’1″] 1 R 186 80~180
(Best130)
MAX PE2.5 4 420 1.8 151 88/12 36,000円
JWM611B-1/3 ベイト 1.86[6’1″] 1 R 186 100~220
(Best180)
MAX PE2.5 5 420 2.0 161 88/12 36,500円
JWM611B-2/4 ベイト 1.86[6’1″] 1 R 186 130~250(Best220) MAX PE2.5 7 420 2.1 166 88/12 37,000円
JWM5101B-5 ベイト 1.78[5’10”] 1 R 178 160~320(Best250) MAX PE2.5 8 420 2.3 171 88/11 39,000円

天龍公式ジグ・ザムワイルドマーク詳細はこちら

2/4表記のスピニングとベイト

今回はそんな中から「2/4」表記である、近海ジギングスタンダードモデルといえる2機種をご紹介。

それがJWM611S-2/4とJWM611B-2/4。先に述べた表記の「2/4」。これはティップが2番、バットにかけて4番というパワーランクを示しています。

ティップのしなやかさからバットにかけてはパワーを持つ、このような表記は、ジグ・ザムワイルドマークのコンセプト「ライト&タフ」を表現するひとつ。

ちなみに、例えば1/3なら同様にティップは1番、バットは3番となります。

その「2/4」の6.11フィートであるスピニングとベイトロッド。

前述したように、アクションや使用ジグによって、多彩なアプローチが得意なロッドですが、両機種に共通するのは緩急をつけられること。

例えば、若干オモリ負けするようなウエイトを扱うことで派手な横っ飛びは抑えつつ、スイスイと生命感のある泳ぎを見せることが可能。これはシリーズ全体にもいえることですが、やはり軟らかいティップセクションが絶妙になまめかしい動きをジグに与えてくれます。

そうかと思えば、ベリーからバットにかけてはしっかりとしたパワーがあるので左右に飛ばすスライドジャークも可能。

緩急が得意なスピニング

スピニングにおいてはキャストしてからの緩急を得意とし、任意のレンジから、例えば最初はピッチを抑え気味にジグをスイムさせ、そこから強めのベリーで飛ばす。今度はギュッと動いてヒラヒラと…。コンビネーションで魚のスイッチを入れるのが得意!

限定的なレンジで〝見せる〟ベイト

ベイトに関しては狭いレンジをしっかり見せ切れるのが魅力。フィールドによって、時期によって、そもそもベイトの層がかなり限定的ということがあります。

そんな限られたレンジでアピールする時、ジグが飛び過ぎると狭いレンジの中でアピールし切れないことがあります。そこを飛ばし過ぎずに、でも確実に短い距離の中でアピールする、それが得意なのがベイトモデル。

ジグ・ザムワイルドマークはシリーズ全体として、守備範囲の広いロッドですが、上記2機種はその中でもド真ん中といえる機種。1/3モデルよりも流速がある、地形変化が大きいというエリアで活躍します。

ひとつ手にあるだけで、グッと攻略の幅が広がるロッドだと思いますよ!

参考タックルデータ

ターゲットをブリ・ヒラマサ、フィールドの水深を60〜120mを想定した場合のタックルの目安は以下。

リール
スピニング ダイワSW6000-8000、シマノSW6000-8000
ベイト ダイワ10-35、シマノ1000-2000

ライン
PE2.5〜4.0号+リーダー:30〜40lb

ルアー
ショート&セミロング(鉛)180〜210g(イワシ)
スロー系ジグ(鉛) 180g〜220g(ヒイラギ)
細身ロングジグ(鉛) 180〜250g(タチウオ)

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。