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『春先からのルアーフィッシングでオススメの釣りモノは?』

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト第161 回
『春先からのルアーフィッシングでオススメの釣りモノは?』

三寒四温と寒さと暖かい日が交互にくる春ですが、日によっては20度を超える日も出てきて、いよいよ春本番です。
釣り人は暖かくなると釣りに出掛けたくなるというもの。でも実際にはフィールドはまだまだ冬を引きずっており、思ったより釣果が得られない難しいシーズンでもあります。

そんなわけで、この時期に釣れる、楽しめる、旬な釣りモノを紹介していきたいと思います。

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

真鯛の乗っ込みシーズン突入!タイラバはこれからがチャンス!

去年からロッドの開発と合わせて、リール担当と一緒にフィールドテストしているのがタイラバ用タックル。
東京湾、九州とテストを水面下で繰り返しています。

先週も春の乗っ込みシーズンには少し早いですが、東京湾にタイラバのテストへ行ってきました。連日、本命の真鯛の顔が見れているという木更津から出船しているチャーターボートBASEにお邪魔してきました。

海に出られる日は9割の確率で本命のマダイがでている

当日、風も無く穏やかで春の暖かさを感じる天候。
攻める水深は60m前後、潮も少し早いので、カチカチ玉の120ggをチョイス。

テストしているロッドは4本。ローテーションしながらテストしていきます。

今回お世話になった木更津から出船しているチャーターボートBASEの甲斐船長。
今年に入ってからほぼタイラバ便で出船。海に出られる日は、9割の確率で本命の真鯛が上がっているそう。

ホウボウも東京湾でよく釣れる魚

ホウボウも東京湾でよく釣れる魚種。マダイよりホウボウの刺身が好き、という方もいるくらい、こちらも美味。アタるのはボトム中心ですが、5m、10m上まで追いかけてくることも。

海水温の上昇でクロダイがよく釣れるようになってきています

リール開発担当のN氏は、去年から掛けても掛けても黒いのばかり。本当によくクロダイを釣ります(笑)。
東京湾も海水温の上昇で、クロダイの生息域、生息数も広がり、よく釣れるようになってきていますね。

こちらの黒鯛は上がってくるまでは、本命の真鯛かと思われましたが残念。あともう少しでした。

オニカサゴも低水温時の人気ターゲット

続いてトレーラーにガルプ!のセブンズトレーラーを装着したカチカチ玉にヒットしたのは良型のオニカサゴ。マダイより引きませんが、魚の価値としては高級魚。このオニカサゴ専門に狙うくらい冬の人気のターゲットです。私も久しぶりに鬼カサゴを釣りました!

秘密はガルプ!のセブンズトレーラー。カチカチ玉の音と波動にプラスして、味と匂いでも誘えるのが強み。モザイクばかりで恐縮ですが、NEWリールも開発中。発売はまだ先です。


オニカサゴのトゲには毒があるので注意が必要です。ちなみに、釣ったオニカサゴは炙りでいただきました。アラは味噌汁。とても良いダシが出ますよ。刺身はプリプリでとても弾力があります。ですので薄切りにするのが一般的です。

やはりタイラバの魅力は、いろいろな魚種が釣れるところにあります。

特にカチカチ玉は本当によく様々なターゲットがヒットするタイラバで、さらにガルプ!も簡単に装着出来るとあって、オススメのアイテムとなっています。

amazon販売ページ(ガルプ! SWセブンズトレーラー4インチ

大型タチウオも狙える

続いてタイラバにヒットしたのは、大型のタチウオ。船長曰く、タチウオはヒットしてもラインをよく切られるらしいのですが、これは切られずにゲット。

タチウオも炙りで頂きました。冬の魚はどれも脂が乗っているので美味。引き続き春も脂の乗った旬の魚が釣れるので、食すにもよいシーズン。

甲斐船長オススメのタイラバロッドとは?

甲斐船長が奨めているタイラバ用ロッドが、アブガルシアのオーシャンフィールド。タイラバ用モデルは、ビギナーでも非常に扱い易い、粘りがあり綺麗に曲がるのが特徴。

なんといってもコスパが非常に高いのが良いですね。6機種もラインナップされているので、お好みのタイプがきっと見つかるハズ。最初の1本として、このOFTC-692LS-80のモデルを選んでおけば間違いないと思います。
製品ページはこちら

製品名 タイプ 継数 全長(ft/m) 仕舞(cm) 自重(g) 先径/元径 ルアー(g) PEライン(号) 使用材料 パワー テーパー/アクション 製法 本体価格(税抜)
OFTC-672LT-80 ベイト 2 6’7″/2.01 103.5 130 1.8/9.3mm 40~100g ~1.5 カーボン98%,グラス2% L(ライト) ファースト チューブラー ¥14,000
OFTC-672MLT-120 ベイト 2 6’7″/2.01 103.5 150 1.9/11.0mm 60~180g ~1.5 カーボン71%,グラス29% ML(ミディアムライト) レギュラーファースト チューブラー ¥14,000
OFTC-67ULT-60 ベイト ※1 6’7″/2.01 153 139 1.5/9.8mm 40~100g ~1.5 カーボン98%,グラス2% UL(ウルトラライト) レギュラー チューブラー ¥14,000
OFTC-69LS-80 ベイト ※1 6’9″/2.06 158 147 1.2/10.6mm 60~120g ~1.5 カーボン98%,グラス2% L(ライト) ファースト ソリッドティップ ¥14,000
OFTS-66LT-60 スピニング ※1 6’6″/1.98 154 127 1.5/10.5mm 20~80g ~1.5 カーボン98%,グラス2% L(ライト) レギュラーファースト チューブラー ¥14,000
OFTC-692LS-80 ベイト 2 6’9″/206 107 130 1.2/9.3mm 60-120 ~1.5 カーボン98%,グラス2% ライト ファースト ソリッドティップ ¥14,000

甲斐船長オススメのタイラバリールは?

続いて船長が奨めているリールがこちら「MAX DLC」。やはりタイラバは水深の一目でわかるデジタルラインカウンターのリールがとても便利。こちらもコスパが非常に高く、アブガルシアのヒット商品となっています。製品ページはこちら

amazon販売ページ(アブガルシア マックス DLC

現在、上位モデルのタイラバロッドとリールを開発中!
ロッドはNEWソルティーステージ・プロトタイプシリーズ4機種が2022年・年内~2023年2月デビュー予定

なお、現在、その上位機種として、ロッドとリールを現在開発中。
ロッドは中級クラスのNEWソルティーステージ・プロトタイプシリーズから4機種デビュー。
早ければ今年2022年の年内。遅くとも来年の2月までには発売したいと考えています。完成度は高くなってきましたが、もう少し改良が必要。

タイラバのロッド開発は面白く、キャスティングもしない、アクションもつけない、基本落として巻くだけのシンプルな釣りなので、それゆえにロッドに求められる要素は奥が深く、またレベルも高い。

ティップの入り方はもちろん、それ以上にベリー部とバット部の調整が肝心。タイラバから伝わる潮の流れ、変化、それらを敏感にアングラーに届けてくれる、感じ取れる調整が必要。

タイラバはタックルの進化でどんどん面白くなっています。そしてゲーム性がより高くなっています。まずはビギナーでも大型を釣れるチャンスが高いのがタイラバの良いところで、気軽にチャレンジ。そしてさらに追及できる奥の深さもあるタイラバ。
ハマる人も続出で、タックルにこだわるのもまた1つ、釣りの楽しみでもあります。

これからはマダイの本格的な乗っ込みシーズンに突入していきます。一年で最も熱いタイミング。誰でも大型のマダイが狙えますので、3月、4月と狙い目でオススメの釣りモノとなります。

 

久しぶりの芦ノ湖解禁へ。結果は?!

続いて淡水系のテストもしているのですが、久しぶりに芦ノ湖の解禁にプライベート釣行に行ってきました!
こちらもこの時期、オススメの釣りものの1つですね。

今から20年前によく芦ノ湖に魅せられて通っていました。当時の特別解禁にはじつに3,000人以上の参加者が集まり、それはそれは早朝の暗い時間からマイナスの気温下でも熱気に溢れていました。

現在の解禁日は600人程度に落ち着いていますが、それでも漁協組合の努力で大量のトラウトが放流されています。中でも70cmを超えるスーパーレインボーが魅力で、ネイティブ化したヒレピンの魚も狙えます。

ニジマスだけでなく、イワナやブラウン、コーホーサーモンなど何種類ものトラウトが放流され、ワームは禁止ですがブラックバスも狙えます。

解禁から3日後に釣行! ウェーダースタイルでトラウト狙い!

今年、私が行ったのは解禁から3日後。ちなみに2日目から遊漁券は1500円になります。
いつも通りウェーダースタイルでトラウトを狙いました。

 

朝イチに大型イワナがミノーにヒット

朝イチヒットしたのは、大型のイワナ。黒金のミノーにヒット。やはり芦ノ湖は夢がありますね!

プロトのズームサファリ・テレスコモデルを使用

ロッドはプロトのズームサファリ。振出のモデルを開発中。いわゆるテレスコピックタイプですね。
こちらはスピニングタイプ。

ミノーやスプーンでブラウンが入れ食い

朝一イワナがヒットした後は、ミノーやスプーンでブラウントラウトが入れ食い。面白いようにヒットし、ここまで釣れるとは正直思っていませんでした。

タックルはこちらもズームサファリのプロトタイプ。新型のベイトリールと合わせて、満足いく釣果が得られました。

芦ノ湖はシチュエーションも抜群。
同行したゆっちさんと、のんびりウェーダースタイルを楽しみました♪

 

ウエーダーは体が冷えるので、陸にあがって休憩しつつ釣りを楽しみます。お湯を沸かしコーヒーでブレイク。雄大な景色と共にゆったりとした時間を感じることが出来る貴重な時間。

芦ノ湖は、そんな貴重な休日を過ごすことが出来ます。
わたくしトモ清水は大の温泉好きなので、箱根で日帰り温泉も楽しんでいきました。

さて朝はブラウンの入れ食いが堪能出来ましたが、朝イチが過ぎるとアタリはピタリと止まりました。

午後からは元箱根側に移動し、ちょうどそのタイミングで漁協組合による放流が行われました。

午後にはコーホーサーモン(銀鮭)の大量放流があって、その後は入れ食いに!

放流されたのはコーホーサーモン。銀鮭ですね。
こちらの大量放流が行われて、もちろんこの後は入れ食いに♪

 

午後からも入れ食いを満喫することが出来た芦ノ湖。今回は春めいた天候にも恵まれ、久しぶりに芦ノ湖を訪れましたが、やはり20年前と変わらず、最高のフィールドでした。

ただ今回はスーパーレインボーと呼ばれるサイズは出なかったので、4月にまた訪れたいと考えています。
地元の方も言っていましたが、3月下旬から4月にかけて大型のトラウトが芦ノ湖で狙えます。

その一つの要因となっているのがワカサギ。ワカサギが産卵で接岸し、その弱ったワカサギを捕食しに大型のトラウトも浅場に寄ってきます。そのタイミングで大型のトラウトが狙えるというわけです。

皆さんもひっそりと大型を狙われてみてはいかがでしょうか? 浅場が狙い目ですよ~!

トモ清水でした! See you next time!

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トモ清水「ガッ釣りソルト」