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未体験ならもったいなさすぎる! モンスターキスのマルチピース・ショートロッド「 MX-6+」のポテンシャルと使いドコ ロ

寄稿:吉田 拓人
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吉田 拓人(Takuto Yoshida) プロフィール

大学時代にモンスターキス代表の小塚拓矢出会い、初めての釣り旅がパプアニューギニアという刺激的すぎる原体験をしてしまう。その後、モンスターキス入社、ほぼ全ての実務を統括し、公式セレクトショップ「Monster BASE」の店長を務める。高身長(186cm)ゆえ、大型魚を釣っても写真では小さく見えてしまうのが悩み。

モンスターキスの吉田拓人です! 私自身ショートロッドが大好きということもあって、モンスターキスのディアモンスターシリーズを代表するショートレングスモデルを発案させていただいたりしました!

そんなモンキスのショートレングスモデルの中から、今回は全長5フィート9インチのマルチピース・ショートロッド「Dear Monster MX-6+」をピックアップ! 少し詳しくご紹介させていただきます!

怪魚ロッドと呼ばれることが多いディアモンスターシリーズの中で「MX-6+」はそんなイメージを良い意味で裏切る1本

さて。ディアモンスターシリーズですが、このシリーズは世界中を釣り回るにあたり、飛行機の機内持ち込みの制限寸法(長辺60cm以下)に配慮し、それ以外の場合も気軽にバックパックに収納できるよう、全モデル仕舞寸法50cm以下で統一設計されています。

“怪魚ロッド”と呼ばれることも多いディアモンスターシリーズについては…
「日本国内釣りにはオーバーパワーで硬く、使いづらいのでは?」 そんな問い合わせや、ネット上での噂を耳にしますが、「MX-6+」はそんなイメージを良い意味で裏切る1本だと思います。

実際触ってもらうとショートロッドならではの振り抜きの気持ちよさ、軽快な操作感を体感してもらえると思うので、ぜひ一度体験していただきたいですね。

高い操作性を実感できる理由はドコからくる?

では、その高い操作性はどこからくるのか?

その理由は、ズバリ! ただブランクスがショートなだけではなく、重心が手元に来るバランスにあります。

熱帯ジャングルの炎天下など、極端な環境でテストが繰り返された結果として、国内における一般的な用途でも疲労感の無さ、使用感の良さへと還元されているのです。

一例として、「Dear Monster MX-6+」でキャッチしたピーコックバスの最大魚(下写真)は実測で19ポンドありました。
世界的なゲームフィッシュとして、ピーコックバスのワールドレコードが29ポンドですから、分かりやすく日本にもいるブラックバス(世界記録10kg)に換算すれば6kg後半程度の価値に相当する感じでしょうか!?

気温30度を超える中、100g以上の大型ペンシルを駆使し、背景に映る倒木周りから引き出した1本です。

この個体の他にも、複数の良型(80オーバー)をキャッチしました。

障害物の有る無しで、同サイズの魚でもキャッチの難易度に大きな違いが生まれるのは、皆さんご存知と思います。
加えて、同サイズでも野生魚か否かは、根本的にパワーの差があります。

弊社モンスターキスのディアモンスターシリーズは、追加機種の度に、そのリリース前に必ず世界の野生魚相手にテスト遠征を行います。
計測機器による強度試験や、人為環境(釣り堀など)ではわからない部分がある……こともあるからです。

“怪魚ロッド”と呼んで頂くに恥じないよう、プライドと誠意を持って取り組んでおります。

日本国内ではまだまだ認知されていませんが、6フィート以下のショートロッドは、それこそ私が学生時代(15年前)に初めて海外を釣り歩いた頃から、世界の淡水フィッシングでは既に主流でした。

ボートゲームでの操作性は突出しています

ことボートゲームにおいて、穂先が水面を叩きにくく、高速のトゥイッチやジャークなどの操作性には突出しています。

「Dear Monster MX-6+」の粘りのあるしなやかなブランクは、ルアー重量をロッド全体に乗せやすく、テクニカルなキャストになるほど、精度の向上を実感できます。これまでキャストを恐れていたオーバーハング、ブッシュ、その他のストラクチャーを攻め切ることができるでしょう。

そして、小型ボートやカヤックでなど、よりスモールスペースの釣りにシフトしていけば行くほど、キャストからランディングまで全行程で、ショートロッドの恩恵を実感できると思います。

 

トップウォーターゲームからボトムコンタクトまでカバーする極めて高い汎用

世界中の魚種やフィールドは千差万別で、どんな環境で釣りをする展開になるかも読めません。故に1本のロッドに求める要素が非常に多くなります。

私が「MX-6+」に求めたのは、トップウォーターゲームからボトムコンタクトまでカバーする極めて高い汎用性でした。

実際に使っているルアーは、こんな感じです。

レンタカーでフロリダを巡った際に、気になる水路を発見。ネイティブ・フロリダバス(目が大きく黒目がち)が、岸釣りから「ボコッ」と出ました。
ショートロッドだと、ロッドホルダーがついていないレンタカーなどでも、継いだまま助手席に無理なく入れられるので便利です。

 

東京湾シーバスでも一軍使用

東京湾のシーバスでも、1軍使用です。
秋のコノシロパターンなど、大型ペンシルを1日中投げきる釣りで、ショートロッドは疲労感を大幅に軽減してくれます。
関東圏の出張に際しては、電車を使うことが多いので、マルチピースロッドの携行性は助かりますね。

本州では専用タックルを見かけない、サケなどのニッチ(年に1回、狙うか否か)なターゲットにも懐広く対応。
有効利用調査は釣りができるポイントが広くない場合が多いので、ロングキャストより精緻なプレゼンテーションに重きを置いたショートロッドが活躍しました。

オプショングリップとの組み合わせで、ジギングなどバーチカルゲームにも対応

そんな「Dear Monster MX-6+」のブランクは、オプショングリップとの組み合わせで、ジギングなどバーチカルゲームにも対応します。
過去にもご紹介いただきましたが、ディアモンスターシリーズ共通のグリップ互換構造にて、オプションパーツの「Dear MonsterMX-Grip(Spinning)」や「Dear Monster MX-Grip2(Casting)」と組み合わせることで、釣りの幅を拡張することが可能になります。

【新ジャンル】“怪魚ロッド”「DearMonster」(ディアモンスター)を怪魚ハンター小塚拓矢が徹底解剖

オプションパーツのグリップと組み合わせることで、釣りの幅が広がる

Dear MonsterMX-Grip(Spinning)
「Dear Monster MX-Grip2(Casting)」(キャスティングリールシート)

タチウオから根魚までスローピッチで狙うジギングには、ルアーウェイトは150g前後がおすすめです。こういう釣りも想定にあるので、適合ルアー表記には、いつも頭を抱えております。

小塚のようなエクストリームな用途にも対応

弊社モンスターキス代表の小塚は、500g前後のジグに枝針にワームを2本というスタイル(SLD:スーパーライトディープ、と呼んでます)でも使用しています。

世界の巨大魚(怪魚)対応のブランクですので、小塚のようなエクストリームな用途にも対応できます。

海外釣行はもちろん、日本国内においてフレッシュウォーターからソルトウォーターまで、水面から深海まで、幅広い釣りと魚種に対応する、私・吉田オススメの1本が「Dear Monster MX-6+」です。
皆様のロッド選びに際して、「ショートロッド(6フィート以下)」という選択肢をご検討いただければ幸いです。