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【ジグヘッドのように使えるプラグ】レオン加来匠監修「アミコン40S」の展望を本人が語る

連載:加来 匠レオン「ライトゲームマニア」
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先週の事ですが、BlueBlueさんが途轍もないWeb企画を実行されました。

ご覧になられた方も多いと思うのですが、なんと全ジャンル12コンテンツのライブ配信を、30名近い?内外スタッフを総動員して駅伝のように「12時間ぶっ通しで配信」するという、釣りジャンルのみならず日本Web史上初とも思える壮大なイベントでした。

そして、実は僕もBlueBlueさんから「エビコン60S」に続いて「アミコン40S」という二種のプラグの監修を依頼されている関係上このイベントに参加させて頂いたわけですが、せっかくのタイミングなのでこの連載でも「アミコン40S」についてもう少し深掘りした解説をする事にしました。

レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール

加来匠(かく たくみ) 中国&四国エリアをホームグラウンドとし、メバルやアジ、根魚全般の釣りを得意とする生粋のソルトライトリガー。レオンというのはネットでのハンドルネームとして使い始めたが、いつの間にか、ニックネームとして定着。ワインドダートやSWベイトフィネスなどを世に広めた張本人、新たなスタイルを常に模索中! 「大人の遊びを追求するフィッシングギアを提供する」ことを目的としたプライベートプロダクション「インクスレーベル」代表もつとめる。

 

アミコン40Sとは!?

まあこの2〜3年、すでに2021年発売となったエビコンと共にプロト製作及び実釣テストの模様をちらほらとリークはしていましたが、エビコンに着手し、セカンドプロトに移行した段階ですでに、この特殊な機能を持つプラグのダウンサイズバージョン開発は必須・必然だとの合意にいたっていたのでした。

そしてその初期段階で僕のイメージ下にあったのは、エビコンを小型化する事によって、メバリングなどのライトゲームにおいて、過去にプラグでは為し得なかった機能が持たせられるというものです。それを簡潔に表現するならば、「ジグヘッドのように扱えるプラグ」なのです。さらに具体的に説明するならば、それはジグヘッドとプラグとの大きな相違点である「任意のレンジを通せる」という機能なのです。

 

アミコンはまるでジグヘッド!?

どういうことかというと、ここはちょっと想像力と記憶を駆使して頂きたいのですが、たとえばフローティングミノーは巻くと一定レンジ(仮に40cmとします)をトレースし、止めると水面まで浮き上がります。これがシンキングミノーであれば、今度はカウントダウンさせた位置からのリトリーブで浮き上がり、これまた一定レンジ(仮に40cmとします)をトレースできます。

しかしこの双方はプラグ製作時点でトレースレンジが設定されて設計されているので、そのレンジ以外を引く事はほぼ無理です。ではリップの無いシンキングペンシルではどうだというと、これも深いレンジまで落とす事は可能であっても、リトリーブをはじめると一気に浮上し、結局はリップのあるミノープラグより浅いレンジしかトレースできないのです。

 

任意のレンジを引ける=ジグヘッドの最大のメリット

ではジグヘッドではどうかというと、これはもうメバリングやアジング経験の長い方ならすぐにイメージできるはずです。ジグヘッドリグの場合はリトリーブするレンジの決定はルアーが決めるのでは無く、アングラー側が任意に決定できます。もちろんロッドワークやリーリングスピードなど操作有りきですが、5mのディープレンジを、あるいは水面直下20cmレンジを、水平に移動させたいと思えばほぼやれるのがジグヘッドリグ最大の利点です。

だから僕は、「エビコンのダウンサイズバージョンならこれができる!」とイメージしました。いや、プラグの浮力を活かし、ジグヘッドよりスローに落とせてスローに巻けて根掛かりも格段に少なくできると。つまりターゲットのモード次第ではジグヘッドリグは要らなくなるとさえも(笑)

 

フォルムとウエイト位置とEyeの位置がキモ

ココまで書くと勘の良い方や構造物理に強い方はピンと来たはずですが、あらためて写真を見て頂くと、僕が発想した基本案に対してエンジニアが出したデザインの結論が如実に見てとれるはずです。

極端なフロントバランスのウエイト位置と、頭でっかちシェイプとラインアイの位置関係のバランシングから産まれる機能は、まるで写真に並べてある「尺ヘッドD+シャッドワームリグ」のごとく、任意のレンジを平行にトレースでき、ワインドダートまで可能にし、おまけにプラグならではの浮力を活かしてボトムで「底立ち」までします。もちろんこの機能はアミコンでは無く当初からエビコンに求めた物ですが、アミコンサイズならよりライトゲームにおけるジグヘッドリグを想像しやすいかと(笑)

ということで、ボディサイズに合わせたウエイトのバランスト細かいフォルムなどを練り込んでアミコンが完成しましたが、その釣獲力の凄まじさは息を呑むほど。お題目通り、過去にはジグヘッドリグでしか攻略できなかった、また逆にジグヘッドリグでは攻略不可だったロケーションやシチュエーションにおいて、兄貴分のエビコンと共にこれまでに無い素晴らしい活躍をしてくれたのです。

その模様は今回のLIVEミーティング映像(一部)と共に、あらためて僕の追解説を加えて再編集いたしましたので、ぜひ連動動画でご覧下さい^^

出典:YouTubeチャンネル「INX tv」

あ、発売時期ですが、BlueBlueさんからのご連絡によると、このご時世でかなりずれ込んでいるようですが5月中を目処に、ということですので今しばらくお待ち下さいな^^;

 

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出典:YouTubeチャンネル「INX tv」

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