どうも!ラグゼルアーデザイナーの赤松拓磨です。
冬バス第一弾ではビッグベイトによる攻略法を紹介させて頂きました。
ビッグベイトは冬でも動く魚や、タイミングにスポットを絞ったパターンでしたが、今回は冬バスの基本的な行動と、それに沿った狙い方を紹介したいと思います。
つまり、超オーソドックスなパターンの紹介です。
これをマスターすれば冬でもボウズ知らず…のはずです(笑)。
赤松 拓磨(Takuma Akamatsu) プロフィール
冬の進行と魚の行動
冬バスを釣るためにはまず、バスの行動を知る事が必要です。
難しい季節だからこそ、魚の行動を読む事が釣果に繋がります。
そもそも「冬」はいつからなのか。
これはフィールドや個人の感じ方にもよるので、正確な事は言えませんが、僕がメインフィールドにしているため池では11月まで秋です。
12月に入り、寒気が入り始めると徐々に表層水温から冷え込み始めます。
表層水温が10度を下回るようになれば、個人的には「初冬」です。
ただ、表層水温が冷えただけで、水中はまだ暖かい事が多いです。
そのため、バスもまだまだ捕食活動をしており、泳ぎ回っています。
第一弾で紹介した通り、このタイミングはビッグベイトが効きます。
他にもスイムジグや、サスペンドジャークベイトなんかも効きます。
狙うイメージは、中層を回遊しているバスの目線の上を通すイメージです。
この時、バスの目線はまだ上を見ているので、上を意識する事が大切です。
寒波の到来が増えるに連れて、徐々に冬が進行していきます。
僕的には、この頃から1週間毎に季節が進む感覚です。
先週の日曜日はここで釣れたけど、今週は一段下のレンジだ。なんて事が良くあります。
冬本番。シャローの水温が全体的に10度を下回ると水中の生命感が減ります。
そのタイミングからバスは深場へ移動し始めます。
この時、バスは深場に居ますが、厳密にはボトムよりも少し上に浮いています。
これはボトムの水温よりも温かい水温のレンジに浮く事が多いので、日替わりだったりし、個人的は「安定しないタイミング」と表現していますが、バスがまだ完全に一ヶ所に固まりきらない事が多いです。
このタイミングで一番活躍するのがメタルバイブ!
テンポが早く、さらにリフトの高さを調節する事で、どのレンジに居るバスも狙いやすいためです。
バスの目線も、上より真横や下を意識する事も多いので、リフト&フォールのアクションでバスの視界を行ったり来たりするメタルバイブでリアクションバイトを狙う事で釣果に繋がります。
メタルバイブと聞くと極寒期に釣れるイメージですが、実はディープで動いている魚に効くルアーだったりします。
ただ、フィールドによっては冬の間でも常にバスがディープで動いている所もあり、そんなフィールドではメタルバイブが効き続けます。
さらに水温の低下が進み、寒波の影響で水温も気温も5度を下回るような越冬期になると魚は完全に動きを止め、一ヶ所に固まります。
ため池のタイプにもよりますが、山間部のため池であれば、最深部の水温が安定しているレンジに固まります。
個人的には苦手な分野ですが、この時はミドストが抜群に効きます。
特に1.8gまでのライトウエイトのミドストが一番効果的ですが、僕は苦手なので正直、できない釣りです。(笑)
その他となると、サスペンドミノーのポンプリトリーブ。
ミノーをリールを巻いて動かすのではなく、ロッドでゆっくり引きながら動かす釣り方です。
どちらも大切なのは魚のいるレンジにルアーを入れ続ける事です。
皿池や減水しているため池の場合は、バスがボトムにピッタリとくっついて動かなくなります。
特に泥地のエリアに固まりやすく、一日を通してほぼ動かない事が多いです。
泥地に居るバスはお腹をほぼ泥に埋め、じっとしています。
これがバスの越冬方法ですね。
こんなバスを釣るのは非常に難しいですが、ダウンショットや、ノーシンカーワームのズル引きなどは、辛うじて口を使ってくれます。
ため池の一番難しい季節ともいえるのが、この越冬期(水温5度以下)ですが、暖かい日が続いた夕方や、低水温でも活動しているワカサギなどのベイトがいるフィールドではチャンスはあります。
越冬期の攻略法はなんといっても、少しの変化とタイミングを逃さない観察眼ですね。
越冬期を過ぎれば、水中の季節は一気に春へと進行します。
2月に入る頃から、日照時間が体感でも長く感じられるようになると思います。
そのタイミングでバスも動き始めます。
もちろん、水温も大切な要素なので無視はてきませんが、日照時間が延びる事で自然と水温も上がり始めます。
スポーニングを意識したメスから捕食を始めることが多く、エサを求めてシャローに寄って来る事が多くなります。
このタイミングでエサとなるベイトは、あまり多くないので、小ブナやモクズガニや手長エビなどがメインです。
自分が通っているため池にどんなベイトがいるかを把握していれば、それに合わせる事ができます。
僕の場合は小ブナが多いので、横に動く物に反応が良くなり、ゆっくり強い水押しができるスイムジグが良くなります。
池によっては、越冬明けのバスが寄って来るシャローが決まっていたりするので、そこを把握するのも釣果を上げるためには大切です。
よくあるパターンでは、1日を通して一番長く日光の当たる、深場近くのシャローは魚が上がってきやすいエリアになります。
越冬期にボトムに張り付いていた魚は、お腹付近に赤い斑点が有ります。
これは動かずにいる間に寄生虫にやられた跡です。
でもこんな傷のあるバスがシャローで釣れれば越冬明け!
いよいよバスアングラーの待ち望む春の到来です。
一年を通し、バス釣りの基本をしっかりと理解し、応用した釣り方や、自分独自のスタイルを築いてみて下さい。