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【同じリグ、同じ釣り方でもロッドで変わる】ティクトの特殊なメバルロッド「ICE CUBE IC-63E-one-T2」開発者の狙い

寄稿:松浦 宏紀
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メバリング特集

みなさんこんにちは!Tictアンバサダーの松浦 宏紀です。

私のメインフィールド香川県でのライトゲームと言えば「メバリング」。香川県〜徳島の鳴門エリアまで楽しんでいます。

さて、今回は私が監修したロッド「ICE CUBE IC-63E-one-T2」についてのお話になります。いるのに食わないという、活性が低いメバルを狙って獲るためロッド。これからの時期、お役に立てることがあるんじゃないかと。

松浦 宏紀(matsuura hiroki) プロフィール

地元である香川はもちろん、徳島は鳴門のメバリング、愛媛へのアジングといった遠征も積極的に行う。 幼少期からずっと釣りとともに育ち、今でも釣りが一種の元気の薬みたいになっているほどで、 アジング・メバリングのライトゲームをメインにキジハタ、クロダイ、時にはウナギまで。「めいっぱい楽しむ」がモットーのマルチアングラー。

 

活性が低いメバルを狙って獲るロッド

私のホームではメバリングは人気の釣りで、良いポイントには毎日のようにたくさんのアングラーが入れ替わり立ち替わり入っています。その結果、ルアーを見慣れたメバルの活性は低くなることが多く、いるのに食わないという難しいシチュエーションが多々あります。

このロッドを開発したキッカケは「メバルが居るのに釣れない、活性が低いタイミングで釣ることができないか?」という好奇心からでした。

 

1g前後のジグヘッドを水中でキビキビ動かすことができるロッド

もともと活性が低いポイントでは「アジングロッド」を使用していましたが、ティップアクションがやはりメバリングロッドでは無く、劇的変化という程でもないんですね。

やはり専用のロッドがいると。そしてティクト開発担当者と構想から3年、私の理想のロッドができあがりました。完成までに細かい修正を5回ほど繰り返しましたが、一番重要視したのは1g前後のジグヘッドが水中でキビキビ動かすことができること。

 

このアクションが大切で、通常ジグヘッド1gをアクションさせた時の水中のイメージは、ロッドでアクションさせてもティップがアクションを吸収してそんなに伝わっていません。逆にティップに張りがあればアクションさせてもティップでの吸収率は低くジグヘッドにダイレクトに力を伝えることができます。

それができることで今までにない生命感を持たせ、少ない力でアクションを伝えることが可能になります。またドリフトでの釣りにおいてもリトリーブやラインコントロールで時間のロスなく食わせの間を与えることが可能です。

開発での苦労はこの絶妙なティップの張りを実現させることでした。1g前後のジグヘッドの存在感を手元でしっかり感じ取れる感度と操作感。張りが強すぎるとラインスラッグが多くなりバイトを感じてもフッキングのタイミングが遅れ、ジグヘッドの存在感も薄れるからです。

 

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