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【山田ヒロヒト! 冬のオカッパリ エギング講座】厳しいとされる冬のデイゲームで釣果を出すための作戦とは?

連載:山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
寄稿:山田ヒロヒト
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月イチ連載 山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」

冬のオカッパリ エギング講座
厳しいとされる冬のデイゲームで釣果を出すための作戦とは?

山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール

バックドリフト、ノーテンションソフトフォールなど、新たなエギングの扉を開き続けるエギンガー。2016年年末に、それまで23年勤めた会社を退社、2017年よりフルタイムのプロアングラーとしての活動を開始。これまで通りエギング関連アイテムの開発を続けるほか、イカ係長とフィッシングブランド「NUTS & VOLTZ」を立ち上げるなど、活躍の場を広げている。なおアオリイカの自己記録は屋久島ロケ中に捕獲した4280g。1968 年7月生まれ、大阪府出身、奈良県在住。趣味はスノボと一眼レフカメラ撮影。

コロナ感染者の数も減少傾向にあり、少しずつ世間も落ち着き始め、ロケやテストなど、現場に出てやりたいことができるようになってきました。

私自身、ロッドやエギのテストも溜まっていましたので、ダイワの開発陣と製品テストに走り回っています。

製品テストでは、完全に納得いくまで妥協しないのが私の信条! スタイルなので、私からなかなか最終OKが出ないことにダイワの開発陣はヤキモキしていると思います。

ちなみに私が、なかなかOKを出さない大きな理由となっているのが、常々、「人間の感覚ほどあてにならないものはない」と思っていること。

もちろん自分の感覚は信じているのですが、厳密にいうと、その日の体調や、何を持ったか、何をしたかによって、やはりテストの感覚も変わってしまいます。
例えば、野球選手はネクストバッターズボックスでバットにオモリをつけて振ることで、打席に立った時にバットを軽く振ることができますよね。このように人は繊細な生き物で、その繊細さがゆえに微妙に感覚も変わるのです。

なので私は、できるだけいろんな条件下でテストを行おうとするため、当然テストにも時間がかかってしまうというわけです。
しかも自分の感覚のレベルを上げるためにも、いつも試作品のロッドは何種類か作ってもらいますので、開発陣はさらに大変かと…。
しかし、だからこそ自分の理想とするロッドに近づけることができ、最終的に素晴らしいロッド完成するのです。現在もストイストで新しい試みを行っています。間もなく新世代エギングロッドの時代がきますので、それまで楽しみにしておいてください。

うまく立ち回れた釣果は出ます!
冬のオカッパリ・デイエギング攻略法

さて、ここからは本題の釣りについて!

そろそろアオリイカは、冬のシーズンを迎えます。
冬といえば月夜のナイトで爆釣の季節で、良型の食いまくりモードに突入する時期でもあります。

なので、いつもならナイトの釣り方を説明していくところですが、今回はあえて趣向を変えて、厳しくなっていく日中エギングの攻略法を説明したいと思います。

基本的には日中での釣果ががグっと落ち出し、ナイトでの釣果に頼ることが多くなる季節ですが…

さて、まず、この冬に向かっていく時期ですが、アオリイカはキロアップも出始め、小型の数釣りから良型狙いに変わっていきます。
基本的にはこのタイミングでは、それまで、よく釣れていた日中での釣果ががグっと落ち出し、ナイトでの釣果に頼ることが多くなる季節です。
日中も狙って狙えないわけですないのですが、どうしても良型になってくると遊泳力も付くため、日中は沖の深場での捕食がメインになってくると考えられます。

その証拠に、当然、船でのティップランの深場狙いでは、日中にいい調子で良型が釣れます。
リスクをおかして岸に寄ってくるアオリイカが減り、浅場に岸に寄って捕食するのは夜の暗くなってきたタイミングが多くなるからなのかな〜と勝手に想像する次第です。

少し前に行った鹿児島でのティップ釣行でもいい感じの乗りっぷりでした

少し前に鹿児島で錦江湾の遊漁船ジャンボを利用し、釣りガールたちとティップラン釣行しましたが、いい釣果が出ました!

なお、夜のオカッパリ・シャローでは、かなりアグレッシブにエギを襲ってくれるので、ナイトはかなり楽しめる時期でもあります。
夕マズメをメインとして、少し暗くなるタイミングにしっかりと潮流のあるエリアで狙うことができたら、ナイスな個体に出会えることと思います。

使うタックルとしては、エメラルダスピークのように水押しが強く、視覚的にも訴えてこれるエギを選択し、メリハリあるアクションで誘うといいでしょう。
このようにナイトではよく釣れるのですが、日中に釣りたいとなると、なかなか難しいことになってきます。

冬の日中エギングで重要なポイント選びについて!
実はシャローがアツいことが多いです

気温は低くでも実は海の中は一気に冬になるわけではないんです

では日中は釣れないのか? というと、そうではありません!
ですが、簡単ではないので、ポイント選びから慎重にならなければなりません。

気温はグっと下がり、朝夕は一桁代の気温になってきます。
シャローエリアは北西風をもろに受け、水温の低下が気になり始めます。
ただ、ここで気をつけてほしいのが、気温的には冬だな〜と思っていても、実は海の中は一気に冬になるわけではないということ!

11月~12月というのは、釣れなくなるほど水温は一気に下がらないので、あえてのシャロー打ちも面白いのです。
大きめの石が沈むゴロタ浜なんかはかなりの狙い目で、潮が動くと、なおイイ条件になります。
キャストした沖側が3m以上に落ちるブレイクがあるエリアはかなり好条件で、きっちりと良型がついている可能性があります。

冬のシャロー撃ちでは
潮の流れと日中の日差しがキーポイント!

それ以上に私が気にするのは、潮の流れと日中の日差しです。
潮が効くとアオリイカが捕食するベイトが多く集まりやすくなりますし、日差しは水温以上にアオリイカの行動を後押しします。
シャロー打ちが全く効かない場合、完全に深場狙いにシフトして狙ってみるのも可能性はありますが、ここは完全にシャロー狙いでランガンした方が分があると考えます。
できるだけ多くの場所を丁寧にランガンしてエギを通していくスタイル! 秋からのスタイルをもう少しひっぱってやってみる方が面白いでしょう。

もちろん、秋のように小さいイカが常に何杯かついてくることは減ってきますが、突然シャローの岩礁帯の岩陰から1キロ近い個体がサッと姿を出してくることもけっこう多いです。

潮の動くタイミングで、潮位が高い状態からの下げ止まりまでを、日中の日差しに後押ししてもらい、うまく効率よくランガンしてみると結果が出ることも少なくないです。

というわけで、11月中や12月の大寒波がくるまでは、まだまだ海の中が完全に冬にはなりませんので、気温がかなり下がっても、シャローのランガンを楽しんでみるのもオススメです。

冬のシャローランガンでのオススメタックル

さて、そんな中で、使用するタックルですが、シャローのランガンは足元狙いも多々、キャストも丁寧にピンポイント狙いが多くなりますので
私はこの時期、ストイストRT IL 81Mをオススメします。このロッドはランガンしやすいように作り込んだロッドで、レングスも短め、取り回しもよく使いやすくなっています。
ティップにも張りを持たせてあり、細かなエギのアクションを演出することが可能です。

品名 全長 継数 仕舞 自重 先径 元径 エギ PEライン カーボン含有 価格(¥)
ストイストRT IL 81M 2.46m 2本 127cm 86g 1.3/1.9mm 9.9mm 2.5-4.0号 0.4-1.0号 97% 77000

使用するエギは、メインはエメラルダスピークの3号です。手返しよく、落とし込んでできるだけ多くの場所にエギを通していくことが大切です。

フォローとしてはステイ3号タイプSは必携で、場所によってはこれをメインにしてもいいかと思います。

先日のロケでも、ステイ3号タイプSで良型を手にすることができました。

さぁ、あっつい夏から一気に寒くなってきたように思いますが、これからの時期は、ある意味、さらにエギングが楽しくなるシーズンですので、ぜひ現場で楽しんでくださいね!

 

P.S  10月末には放送となったTV番組 ザフィッシングはご覧になっていただけましたか?

このロケ自体、久々だったのですが、そんなロケが地上波TVのロケで、なかなかプレッシャーがかかりましたが、まだまだ新子のシーズンでもあったので、秋のテクニックやエギングの楽しさを伝えることができたのではないでしょうか?

【エギング】ザ・フィッシング収録本番前日にランガンで構想するヤマラッピ(山田ヒロヒト)を追跡!

出典:YouTubeチャンネル「ヤマラッピちゃんねる」

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放送後は、やはり地上波TVだけあって、反響はすごいものがあり、この番組に出演させてもらえることに改めて感謝しています。
今回のロケの番組プロデューサーは、有名な世界遺産という番組なども製作されている富山さんという方で、私が初出演の時から色々と凝った演出をしてくださっています。
今回のロケもとても行く前からとても楽しみにしていました! エギングの内容はもちろん、凝った編集も楽しんでご覧頂けていたら嬉しい限りです。

WEB連載 山田ヒロヒト「ヤマラッピワールド」
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