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【秋=クランク】年間200日クランクを投げる!ビッグボーイこと上田 直紀がとりわけ「秋」にクランクを薦める理由

寄稿:上田 直紀
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秋のバス釣り特集

クランクの釣り方【シャロー編】

さて、そのクランクの釣りですが、シャローとディープで釣り方が異なります。まずはシャローからいってみたいと思います。

シャローはどんなポイントを通す?

秋にシャローエリアを狙っていく場合、一番のキモとなるのは「ポイントの見極め」です。

シャローはまだまだウィードが密集している状態。そんなウィードエリアをクランクで狙っていく場所としては、夏場と同じく「水通しの良さ」がエリア選択においてキーとなります。簡単に言えば、水門周辺、橋脚周り、取水周りのウィード残りはイチオシポイントです。

次にそのエリアに入った上で特に注目、狙っていくべきは、“茶色い土埃をまとっているかのようなカナダモじゅうたん”です。これはシャローエリアのボトムに密生したカナダモのことで、この時期枯れている…というわけでもないんですが、水中で茶色くなり、まるで土埃を被ったようになっている状態のこと。

 

さらにそのカナダモじゅうたんに穴が空いていたり、所々に縦方向にヒョロヒョロっと伸びたカナダモがあるような「変化」が絡めば尚良しです。

 

琵琶湖のウィードと言えばエビモもよく挙げられますよね。この縦に生えたエビモも普通にクランクを巻いて釣れます。ただし、あえてカナダモを狙う理由は、上記のようなエリアには経験上クランクで狙える特大サイズが必ず潜んでいるからです。また、茶色いカナダモにはクランクで食わすために重要な「適度な濁り」が必ず存在し、釣りやすいというのも理由です。

 

自分の目で探す

じゃあそこを狙えばいいじゃないか!…となるんですが、そう一筋縄ではいかないんです。

どんなに最先端の高性能な魚探を使っても、こういうエリアを読み取ることは不可能なんです。実際、魚探を掛けるとこちらの写真のように…。水深が浅い上にウィードが生えているので、バグって写ってしまうんです。

 

ではどうやって探すか。

それは自分の目で確認し、目視で探すしかありません。以下、写真でお見せします。

 

こう言ったウィードの下には、先述の「茶色い土埃をまとっているかのようなカナダモじゅうたん」が広がっている事が多く、周囲にクランクを投げると、ウィードに引っかかる感覚があるはずです。

この情景だけを頭にインプットして、必死でエリアを探し出していきます。

秋は茶色いカナダモと水通しの良さ、おまけで付いてくる濁り、そしてこいつが居れば爆発する可能性が上がる「ギル」。これらが秋のモンスターバスクランキングハントのエリア選択に必須の条件です。

私が日々55UPやロクマルをクランクで叩き出し、ゲストさんに釣りまくってもらえているのは、この秋にクランクで釣れる条件、情景が完全に頭に入ってるからです。逆を言えば、これさえ見つけられれば釣れるということ。それをゲストに日々伝えて、自分でできる、見つけられるようにさせるのが僕のガイドでの目的でもあります。

 

ルアーは「コリガンマグナム150 or 250」 そして使い方は?

そうやって、苦労してたどり着いたポイントで使うルアーはコリガンマグナム

中でもシャローエリアでは上から2つ、「コリガンマグナム150」「コリガンマグナム250」がメインとなります。

使い方のキモとしては、クランクをウィードにコンタクトさせるということ。

具体的には、ウィードマットやエビモが水面まで生えて目立っている所はあえて投げず、ウィードの間、間にキャストをショートピッチで決め、ボトムのカナダモウィードに当てていきます。するとウィードコンタクト時にリアクション的に食ってきます。グーンとひったくるようなバイトはデカバス特有のバイトです。

南湖のシャローで57cm

 

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