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【フィネストップウォーターという考え方】メガバスKatsuuに訊いた!秋の雨の魅惑の水面ゲームの極意

寄稿:Katsuu(かつぅ)
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ハロー皆さんかつぅです。

夏も本番だなぁなんて思ってたら早くも10月です。

さぁ~そんな夏から秋と言えば巻きモノ!とはよく聞く言葉だけど、この晩夏〜初秋と言うこの曖昧な時期はトップがバッチリハマるんで今日はそんなお話を。

Katsuu/かつぅ(Katsuu) プロフィール

メガバスプロスタッフであり、そしてバンド「COUNTERCLOCKWISE」のボーカル&ギタリストとして活躍中! また近年はYouTubeチャンネル「Katsuu MOSH FISH TV.」での活動も目立つ、マルチな才能が光るイケメンアングラー!

 

秋のトップゲーム

どの時期、どの釣りにおいてもやっぱり魚のテンションが上がる朝イチや夕方はもちろんだけど、雨も1つの大きなプラス要素。これから“秋雨”って言うくらいだから雨の日も増えるしねっ!

低気圧によって魚が動きやすくなるし、水温が上がって酸欠状態の水ならば打ち付ける雨は酸素を送り込んでくれるちょっとした“水の動き”になるし、単純に魚にとって涼しくしてくれるモノですからね。

 

トップで反応がある!…は活性が高いのか?

トップは「フィネス」という考え方

そうそう、トップで反応があると「活性高いな」って思っちゃう事って少なからずあると思うんだけど、結構これがそうでもないって事も同時に覚えて置いてほしいです。

そこを頭に入れておく事で、トップで狙っていく時に狙うべきイメージも持ちやすくなるので結構肝心だったりします。

確かに水面を割ってバイトしてくると活性高く感じたりはするんだけど、水面って魚にとってはほぼ「壁」なんですよ。例外はあるにしても、基本魚は水面より上には軽く跳ねる事ができるくらいでそれより上には逃げられません。その時点でベイトにとっては逃げ道を1つ失ってるんです。

もっと分りやすく言えば落ちた虫なんてほぼ逃げ場なしだもん。そんなエサしか食えない状態である、かもしれないって事です。だから個人的には「ムシパターン」って超フィネスだと思ってます。

やっぱりバスもバカじゃないもんで、“ただそこにいるベイト”よりは“「こいつ食えちゃいそう!」なベイト”の方が圧倒的に狙いに行くし、これがルアーであればより「食えちゃえそう」感をだして興味を引いてあげるべき。

その為には壁を使って逃げ場を減らすってのはアプローチとして大事かなっと思うし、トップウォーターは水面の時点でそれが1つクリアされてるワケ。

 

トップの狙い所

となれば、更に狙いドコロとなるのは“プラス何か”。

岸沿いなら更に壁は増え「食えちゃえそう感」は増すし、そこにブッシュなんかあれば身を潜めて狙うバスがいるチャンスは増す。あとは“何かの上”ってのもしっかり狙うべきところ。野池なら斜め護岸に沿って入っている取水パイプの上やウィードがあるフィールドならウィードの上、リザーバーとかなら倒木や大きい沈み岩の上…などなど。

水面という壁+何か。この何かが足されれば足されるほど可能性は上がってドキドキできちゃう。まっ、魚釣りはそれでもスカしてドキドキだけで終わっちゃう事も多いけど(笑) でもどれだけドキドキ出来たかって遊びに置いて1番大事だったりするのかも。

 

「点」と「面」のイメージでルアーをセレクト

さぁ、そこであとは何を投げるかってところですが、こればっかりはお魚さんの気分なので…って言っちゃオシマイなんで、Katsuu的なチョイス方法を!…なんですが、正直決めつけすぎずザックリ。点なのか面なのかくらいのイメージです。

 

点の場合

移動距離を抑えてじっくり魚を誘いたい。

これは晴れた昼間のシェードだったり、ある程度絞れたエリアですね。こう言った時はPOPXなんかはもはや定番。派手過ぎない甘いポップ音がスレたバスも誘ってくれます。

「2ポップ、3~5秒のステイ」

これの繰り返しですがここでめっちゃくちゃ大事な事があります。メリハリです。動かす時、止める時をハッキリとする事。たまに見ているとアクションさせる時にロッドを動かしてしまったり、リールを巻き過ぎてしまってスー…っとルアーが一瞬動いてからアクションって感じになってしまってる場合があります。

これはかなり釣果に影響します。動かす時はパキっと動かす!止める時は止める!これ、超大事です。

以前2人の友人をガイドしてて、ポッパーがハマった時があったんですが、自分ともう1人が爆釣しているのに対して1人だけ釣れなかったんで見てたら気付いたんですよ。直してもらっただけで釣果が3人変わらなくなったんでこれは相当大事な事なんだなっと感じた記憶です。

 

面の場合

特にフィーディングタイムであったり、フィーディングエリアであったり、広く、手返しよくって時。あと時にはリアクション狙いでスピードが必要な時。そんな時はORC(OVER REV CRANK)

ORCはこういった水面系クランクにはなかなかなかったロールアクションに特化してて、そのロールアクションのアピールを最大限に生かすフラットサイド形状で下にいるバスにしっかりアピールしてくれる。そのフラッシングのアピールはさながらスピナベのガーグリングみたいなイメージ。

こういった釣りはスピードもその日にベストなスピードを探したい。そういう意味でもORCはゆっくりから比較的早巻きまで対応しているので探しやすい。

スローに関しては軽くシェイクを加えれば、かなりゆっくりなスピードでもしっかりアクションしてくれるので、タダ巻きだけではなく仕掛けていく事も出来るのがORCの強みでもある。

ORCのアクションのアレコレはワタクシかつぅのYouTubeチャンネルにて詳しく解説したものがあるので是非参考にしてみてください。

【ORC】裏技をついに公開!!【メガバス】

出典:YouTubeチャンネル「Katsuu MOSH FISH TV.」

今後秋へと季節の進行に従って魚が散る意味でも広く手早く探れる事も出来るし、その中でもピンポイントで誘いたい時にも使えるORCはこれからマジで外せないルアーとして堂々1位です。(Katsuu調べ) 特に秋に入りターンオーバーして、その水が落ち着いてから晩秋くらいまではORCがめっちゃハマる時ありますよ。

ホントざっくりだけど点と面でこんな感じのイメージをしてルアーチョイスしてみたらいいかなって思います。なんせシンプルに、難しく考えすぎず、がワタクシKatsuuの釣りなのでそう言った面でも参考にしてもらえたら幸いです。

まだまだトップウォーターの釣りは冬に入るまでは全然普通に楽しめるので是非是非、バスフィッシングの中でも1番エキサイティングに遊べるジャンルだと思うし、楽しんでもらえたらなって思います。朝、夕方、そして雨の中!是非投げまくってエンジョイしてください!

 

「SuWITCH」の最新情報をチェック

そして最後に!ORC、ORCバーニングシャッドに続くかつぅプロデュースルアーSuWITCHの最新情報です。

SuWITCHはリップが可変式であり潜行深度や、アクションもストレートリトリーブだけに限らずトゥイッチなどにも対応する、“使い手側が仕掛けていける”ルアーになっていますが、そのすべてにおいて100点の状態を目指す中で「アレをよくするとコレが…」なんて感じで3歩進んで2歩下がる、時には2歩進んで3歩下がるような(猛爆)、そんな感じです。

最新プロトのアクションを撮影してきたので是非見てみてください。

 

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このプロトに関しては「リトリーブでもう少しロール感が欲しいな…」なんて思いつつ、トゥイッチでは思い通りにかなり近い状態かな…

そんなこんなでここから微調整を繰り返しながらテストも佳境に入っていく感じです。

必ず自分の想いの100%詰め込めた状態でリリースして、みんなに使ってもらって120%になる、そんなルアーにします。引き続き自分のYouTubeチャンネルMOSH FISH TV.ではテスト現場も追っていくのでその過程を見ていただきつつ、楽しみに待っていてくれると嬉しいです。

ではまたっ!

 

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。