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【シーズン突入間近】出たぞ90オーバー!ヤマガブランクススタッフの秋シーバス・ランカー攻略実釣レポート!

寄稿:藤川 敏広
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皆さんこんにちは!YAMAGABlanksスタッフの藤川です。

最近は朝晩の涼しさと虫の鳴き声も沢山聞こえ出し、季節もいよいよ秋へと移り変わっていくのを肌でも感じられるようになりました。それと同時に釣り物も沢山増えて忙しくなる秋がやってきます。個人的に数ある釣り物の中で、最も熱くなるターゲット「シーバス」は絶対に外せない魚種の一つです。

季節の移り変わりとともに、海の中のベイトの入れ替わりなどが気になり…、居ても立っても居られなくなる方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

そんなタイミングでは、まずメインベイトとヒットパターンを探すことから始めますが、それは実際に釣り場へ通ってルアーを投げなければ解らない事だらけ。なので、調査も兼ねて通ってはいたものの、なかなか結果が出ていませんでしたが、ようやく秋シーズンの始まりらしいシーバスの釣果が出ましたので、釣行記としてご紹介いたします。

エリアは私の通う熊本県の天草エリアです!

 

今年の夏の天草エリア

今年の梅雨は例年に無くまとまった雨量が少ないまま梅雨明け宣言。夏のシーバスゲームの風物詩であり、皆が待ちわびたクルクルイワシパターンも早くから始まりましたが、盛期を迎えるお盆頃から梅雨に逆戻りしたかのような災害級の大雨による水潮と水温低下により、完全にリセットされてしまいました。そのまま、クルクルイワシパターンは燃えきらず燻ったまま終わってしまった印象です。

そのかわり、河川絡みの増水パターンではマルスズキ・ヒラスズキ共に好調のようでした。

 

夏~秋、季節の変わり目のベイト

夏から秋に移行する季節の変わり目である9月は、ベイトもカタクチイワシにトウゴロウイワシ、成長したイナッコにサッパやサヨリ、コノシロと、天草の中でもエリアによって様々なベイトが入り混じっており、何をメインベイトにしているのか判断するのが難しい時期です。

しかし、ベイトを見つけながらパターンを探し当てるのが一番楽しい時期でもあり、パターンを探っていく上でルアーのサイズやタイプも増えてしまいがちになります。

 

ルアーとタックルについて

ミノーは小さいもので9cmクラスから大きいもので16cmまでを用意。また、バイブレーションや鉄板バイブにトッププラグも16cmのやや大きめのペンシルベイトと、タイプやレンジの異なるルアーを多数用意し、色んなベイトパターンにも対応できるように備えています。

そして、この秋シーズンのロッドにはEARLY 97MMHを選択。

リールは4000番クラスにラインは遠投性と操作性に加え、強度的な安心面のバランスが良いと感じるPEの1.2号。リーダーはファイト時のクッション性と潮流場でルアーを流す展開を想定し、敢えて潮流の抵抗を受けやすい太めのナイロン35lbを1ヒロ半でいつも臨んでいます。(タックル詳細は後述)

※上記をメインに使用し、最終確認でジャイアントベイトも投入。

 

いざ実釣へ!

残暑も残りつつ、秋の気配を感じ出した9月の半ば、お盆頃の異例の豪雨による水潮の影響でやや濁り気味の有明海。

少し前からエリアごとに調査釣行は行っていましたが、なかなか結果を得る事ができず、ようやくベイトが目視でも確認できるほど豊富なエリアをようやく発見! 例年の15cmほどに成長したイナッコやサッパ、そしてコノシロといった秋の大型ベイトを期待しましたが…ベイトの正体は10cmほどのカタクチイワシでした。

磯を歩いてランガンすると、潮の当たるカケ上がり側で時折何かに追われてベイトボールがざわついており、下にはフィッシュイーターが付いているような雰囲気。

そこで、まずはベイト周りを高水温時のカタクチイワシ付きに実績が高い、やや小ぶりなシルエットの「TKLM “9/12.5″SUSPEND」と「サルベージ70S」を速巻きのストップ&ゴー、リフト&フォールなどでテンポよく活性の高い個体を狙って探るも、予想に反して反応無し。

そこで今度は「カゲロウ124F」の表層デッドスローでアプローチすると、「コッ!」と鋭いショートバイト!魚のサイズが小さいのか? ルアーサイズにシビアなのか? 少し時間を置き、サイズとシルエットを落とした「カゲロウ100F」でほぼ同じトレースコースを同様にデッドスローでアプローチすると、ようやくヒット!

サイズは60cmあるなしクラスでしたが、残念ながらランディング直前でフックアウト。それでもシーバス狙いで連続ボウズを食らっていた自分にとっては久々に魚の反応を得られたことと、ルアーローテとアプローチを変えて口を使ってくれた感があり大満足の反応です!

 

出会いは突然に…

その後、魚の数も少なくルアーサイズやレンジ・スピードにシビアな時期かな?とも思いつつ、また時間を置きザブラシステムミノー11Fタイダルを、同じくスローなアプローチで時折リーリングに強弱を加え、敢えてバランスを崩すようなイメージで誘うと、明らかなランカークラスがチェイス!!ピックアップ寸前は鼻先まで追ってきましたが、食わせるための距離が足りずに残念ながらUターンしていきました。

そこで、出来るだけ見切られないよう心掛ける為にも、すぐにルアーチェンジ!カゲロウ124Fをセットし、ロッドを立てて、水面皮一枚を超デッドスローで引き波を立ててアプローチすると一投目からドバーン!! と水面大爆発と同時にドスンと抑え込むような重量感のあるド迫力バイトです!

この時点でさっきのチェイスしてきたランカーだと確信しましたが、エラ洗いとジャンプで更に大きな別の個体だと判明。水温が高いのと痩せ気味のアスリート体型が相まって、体全部を出した派手なジャンプと、この時期特有の鋭いキレのある走りを最後まで見せてくれます!

慎重にいなしながら無事にランディング。白昼に突然現れたその魚はなんと90cmオーバーのランカークラス。

 

秋のプリスポーンのコノシロ付きとは違いそこまでのウェイトは無いにしろ、とにかくよく跳ねて、よく引いた元気な個体。いかつい顔つきと大きな尾鰭が印象的な魚でした。

 

魚を休ませつつ写真撮影を行い、無事にリリース完了!!

季節の変わり目、これまで通ってもなかなか釣れませんでしたが、ようやくチャンスが訪れいろいろと試した上で釣れてくれた嬉しい1本でした。これぞ感無量の極み。まだ狙えば釣れそうな雰囲気ではあったものの、この一本で大満足して帰路につきました。

 

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